英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

ロンドン五輪 バスケットボール女子最終予選 対カナダ戦 その1

2012-07-02 16:21:28 | スポーツ
残念残念………残念……残念……残念……

 選手たちは本当によくがんばったと思う。ゲームを見ていると、死ぬほど練習したのがわかる。その苦労が……
 試合後のインタビューは、こちらも見ているのがつらくなった。あふれる悔しさ、悲しさを抑え、前を向いて答えるが、無念さが毛穴からにじみ出てくる。それでも、ファンや関係者へのお詫びの言葉を搾り出す。
 一番悔しいのは選手たち、もういい、もう大声で泣いていいんだよ(きっと控え室でないたとは思うが)。

それにしても、酷いインタビューだった。

★吉田選手に対して
「残念な試合になってしまいましたが、今日を振り返って」
「うぅ~あの~……毎試合テレビの前で応援してくださってるファンの方のためにも、どうしても切符を取って帰りたかったんですけど……(目頭を押さえ涙をこらえる)……………自分たちのプレーができなかったかなと思います………………」

「今日の試合、(そして)それ以外での試合でも得た部分、大きな経験をしたと思うんですけれども」
「……そうですね、うぅん…………………どうしても勝ちたかったので……今は悔しいけですれど、あのう、またいろんな経験が出来たので、また強くなって帰ってきたいと思います」

「今後また日本を背負って、試合をやっていくと思うんですけれども、その部分に関して、何か意気込みをお願いします」
「………………………まぁもう少し司令塔として、…あのう……チームを立て直すとか、ゲームコントロールをもう少し身につけて…少しでもステップアップできるよう頑張っていきたいと思います」

★矢野選手に対して
「アテネ以来のオリンピックを目指して頑張ってきたんですけれども、ちょっと残念な結果に終わりましたが」
「う~ん、そうですね、あのう…やっぱり、こういう何かが懸かってきた試合っていうのは、どうしても気持ちの面が、大きく出てしまうんだなっていうのを、また更に実感した試合になったと思います。そういうのをこれから、まあ日本のチームがどうやって克服していくかっていうところがまた課題になって、ものすごく見えた試合になったんじゃないかないかなというふうに私はそう感じました」矢野さん、無駄な言い回しが多過ぎ!

「この大会を終えて、後輩にはどのような点を伝えていきたいと思いますか?」
「う~ん……そうですね、まあ……自分にとっては、やっぱりこれがいつも最後だと思ってやっていたので、毎試合毎試合最後だと思ってやっていたし、そういう部分で…ひとつのシュートであっても気持ちを出していくところとか、一本のディフェンスで流れを変えるところとか、そういう部分が少しでもいいからあたしは後輩に伝わればいいなっていうふうにやってきたので、あとは自分が後悔したくないっていうふうな思いでずっとやってたので、伝わってればいいなと思いますけど」茶化すようで申し訳ありませんが、もう少し簡潔に語らないと伝わらないぞ!)

「ただ、日本(チームも)、いい試合もたくさんあり、いいプレーもたくさん出たと思うんですけれども」
「その点に関しては、ほんとにこの大会に入って、毎試合毎試合、チームとしてぐっと引きしまっていくような、よりほんとにいいチームになっていっているような、試合をしながらそんな気がずっとしていました。そのことに関しては、ほんとに自分たちがそれが身体で示せたというのは、ほんとに誇りに思うし、今後の代表チームに関わるみんなにもそういうところを、またいいチームを目指してやって欲しいというふうに思います」

★大神選手に対して
「お疲れさまでした」
「すいませんでした」

「背負うものが大きく、プレッシャーになった試合でも大会であったとも思うんですけども」
「………あの、皆さんがほんとに応援してくれていたのに、トルコまでほんっとに気持ちが届いていたのに、自分たちが最後にしっかりとしたゲームを見せられなかった。皆さんの思いを、自分たちが表現できなかったのが、ほんとに申し訳ないです。ほんとぅに…すいません………………………………」

「大会を通して、いいプレーもたくさん出ましたし、また、日本のチームがこの大会で強くなったのではないかと感じているんですけれども、この経験、どうやって活かしていきましょう?」
「………………………ぇぇ…4年に1回しかない、こういう舞台に立った以上は……っぁ~…………っぁ~………みんなの思いと一緒に戦わなきゃあいけなかったのに………………今はただ申し訳ない気持ちでいっぱいです」

「最後に日本の皆さんにひとことお願いします」
「……………ほんとにたくさんの応援ありがとうございました。みなさんの…想いとか…気持ちとかほんっとに届いていたので………っぁ~………またこういう結果になったこと、ほんとに自分自身責任を感じています。………………しっかりと受け止めるまで、えぇ…また自分自身でしっかりと追い込んでいきたいと思いますので………………ほんとに今日はありがとうございました!」



 この最終予選、ずっと感じてきたが、(この最終予選だけでなく、近年のスポーツイベントのほとんどの)インタビューが低質過ぎ!特に吉田選手へのインタビューは酷かった。
 ロンドン五輪への出場権を逃した選手に対し、「今日の試合で得た部分、大きな経験をした」って、喪失感しかないと思う。それに、質問者として「今日を振り返って」
とか「経験をしたと思うんですけれども」とか「残念な結果に終わりましたが」とか問いかけになっていないというのはインタビュアーとしてのスキルを疑いたくなる。
 さらに、「何か意気込みをお願いします」って、意気込みなんか出るわけないだろ!傷口に塩を擦り付けるような質問はしないでほしい。


 昨日の場合、質問しなくていいんじゃないの?
 確かに、こういうシーンでインタビューするのはやりにくいし難しいと思う。しかし、もう少し選手の気持ちを考えたインタビューをするのがプロの仕事だと思う。
 ついでに言うと、全般的に…というよりほとんどのスポーツのインタビューは、通り一遍の上っ面だけのものが多い。少しも勝負のポイントやなど、競技者や視聴者が聞いてほしいことを聞いてくれない。非常に不満だ。


このゲーム、そして、最終予選を通してベンチワークに疑問を感じましたが、それは「その2」で。
コメント (2)
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