英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『軍師官兵衛』 第23話「半兵衛の遺言」

2014-06-09 14:01:49 | ドラマ・映画
今回は、「官兵衛の再生」「村重の末路とだしの最期」がテーマであった。

「官兵衛の再生」
 長きに亘る土牢での幽閉の痛手は大きく、体は回復せず、精神的にも牢獄に囚われたままであった。
 光や黒田家臣団(便利な言葉だ)も官兵衛を献身的に支えるが、官兵衛の心は折れかける。
 そこへ、半兵衛から託された軍配が松寿丸から官兵衛に渡される。

≪おお!軍配があった!(半兵衛がいた!)≫
 半兵衛の思いを知り、立ち上がる官兵衛!
「光、養生は終わりだ。姫路へ戻るぞっ」


 ………良いシーンだった。しかし、

「半兵衛さまは、ご自分の命が長くないのを悟って、自らの思いをこの軍配に籠められたのでしょう。
 それを受け継ぐ者は、殿の他におりませぬ」

 この光の言葉は要らない。光に言われて立ち直るのでは“軍事官兵衛”ではないだろう。
 軍配を見ただけで、半兵衛の志を悟るはず。
 言葉にしたいのなら、せめて、官兵衛が自ら語らないと…



「半兵衛殿はわしにまだ働けと申すか!」……
 いや、官兵衛。お主、まだほとんど働いていないだろう。


 この場面と対照的だったのが、官兵衛と信長の対面のシーン。
 官兵衛の謀反の心がなかったことを知り、許す信長(「許す」というより謝罪しなければならない)。 
 そして、松寿丸を成敗したことを謝ろうとしたが、それを遮って、秀吉が「半兵衛が松寿丸をかくまっていた」を告白し、謀っていたことを謝罪する。
 成敗の命を出したことやそれに対する詫びを、信長自ら口に出させなかったのは、秀吉の気配りだった。


「村重の末路とだしの最期」
 意固地になる村重、処刑されるのも定めと思い、村重への愛を抱いて黄泉へ旅立っていた“だし”。(このシーン、ちょっと怖かった)
 だしの処刑を知り、涙をこぼし、茶器を叩き壊す村重。人としての感情を残していた村重に、ほっとした。



【ストーリー】番組サイトより
 ついに官兵衛が救出され、光をはじめ黒田家は喜びに沸いた。秀吉は官兵衛を信長のもとに連れていき、謀反の疑いを晴らすことに成功する。そして、息子・松寿丸の無事を確認した官兵衛は安堵する。
 その後、官兵衛は湯治場として名高い有馬に身を寄せる。幽閉の後遺症で心身の傷が癒えず自暴自棄になる官兵衛だったが、やがて亡き半兵衛の遺志を継ぐべく戦陣に復帰する。
 一方、村重の逃亡により、残されただしら荒木一党は老若男女を問わず成敗される。その知らせを聞いた村重は、行方をくらます。
コメント (2)
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