今回は、「官兵衛の再生」と「村重の末路とだしの最期」がテーマであった。
「官兵衛の再生」
長きに亘る土牢での幽閉の痛手は大きく、体は回復せず、精神的にも牢獄に囚われたままであった。
光や黒田家臣団(便利な言葉だ)も官兵衛を献身的に支えるが、官兵衛の心は折れかける。
そこへ、半兵衛から託された軍配が松寿丸から官兵衛に渡される。
≪おお!軍配があった!(半兵衛がいた!)≫
半兵衛の思いを知り、立ち上がる官兵衛!
「光、養生は終わりだ。姫路へ戻るぞっ」
………良いシーンだった。しかし、
「半兵衛さまは、ご自分の命が長くないのを悟って、自らの思いをこの軍配に籠められたのでしょう。
それを受け継ぐ者は、殿の他におりませぬ」
この光の言葉は要らない。光に言われて立ち直るのでは“軍事官兵衛”ではないだろう。
軍配を見ただけで、半兵衛の志を悟るはず。
言葉にしたいのなら、せめて、官兵衛が自ら語らないと……
「半兵衛殿はわしにまだ働けと申すか!」……
いや、官兵衛。お主、まだほとんど働いていないだろう。
この場面と対照的だったのが、官兵衛と信長の対面のシーン。
官兵衛の謀反の心がなかったことを知り、許す信長(「許す」というより謝罪しなければならない)。
そして、松寿丸を成敗したことを謝ろうとしたが、それを遮って、秀吉が「半兵衛が松寿丸をかくまっていた」を告白し、謀っていたことを謝罪する。
成敗の命を出したことやそれに対する詫びを、信長自ら口に出させなかったのは、秀吉の気配りだった。
「村重の末路とだしの最期」
意固地になる村重、処刑されるのも定めと思い、村重への愛を抱いて黄泉へ旅立っていた“だし”。(このシーン、ちょっと怖かった)
だしの処刑を知り、涙をこぼし、茶器を叩き壊す村重。人としての感情を残していた村重に、ほっとした。
【ストーリー】番組サイトより
ついに官兵衛が救出され、光をはじめ黒田家は喜びに沸いた。秀吉は官兵衛を信長のもとに連れていき、謀反の疑いを晴らすことに成功する。そして、息子・松寿丸の無事を確認した官兵衛は安堵する。
その後、官兵衛は湯治場として名高い有馬に身を寄せる。幽閉の後遺症で心身の傷が癒えず自暴自棄になる官兵衛だったが、やがて亡き半兵衛の遺志を継ぐべく戦陣に復帰する。
一方、村重の逃亡により、残されただしら荒木一党は老若男女を問わず成敗される。その知らせを聞いた村重は、行方をくらます。
「官兵衛の再生」
長きに亘る土牢での幽閉の痛手は大きく、体は回復せず、精神的にも牢獄に囚われたままであった。
光や黒田家臣団(便利な言葉だ)も官兵衛を献身的に支えるが、官兵衛の心は折れかける。
そこへ、半兵衛から託された軍配が松寿丸から官兵衛に渡される。
≪おお!軍配があった!(半兵衛がいた!)≫
半兵衛の思いを知り、立ち上がる官兵衛!
「光、養生は終わりだ。姫路へ戻るぞっ」
………良いシーンだった。しかし、
「半兵衛さまは、ご自分の命が長くないのを悟って、自らの思いをこの軍配に籠められたのでしょう。
それを受け継ぐ者は、殿の他におりませぬ」
この光の言葉は要らない。光に言われて立ち直るのでは“軍事官兵衛”ではないだろう。
軍配を見ただけで、半兵衛の志を悟るはず。
言葉にしたいのなら、せめて、官兵衛が自ら語らないと……
「半兵衛殿はわしにまだ働けと申すか!」……
いや、官兵衛。お主、まだほとんど働いていないだろう。
この場面と対照的だったのが、官兵衛と信長の対面のシーン。
官兵衛の謀反の心がなかったことを知り、許す信長(「許す」というより謝罪しなければならない)。
そして、松寿丸を成敗したことを謝ろうとしたが、それを遮って、秀吉が「半兵衛が松寿丸をかくまっていた」を告白し、謀っていたことを謝罪する。
成敗の命を出したことやそれに対する詫びを、信長自ら口に出させなかったのは、秀吉の気配りだった。
「村重の末路とだしの最期」
意固地になる村重、処刑されるのも定めと思い、村重への愛を抱いて黄泉へ旅立っていた“だし”。(このシーン、ちょっと怖かった)
だしの処刑を知り、涙をこぼし、茶器を叩き壊す村重。人としての感情を残していた村重に、ほっとした。
【ストーリー】番組サイトより
ついに官兵衛が救出され、光をはじめ黒田家は喜びに沸いた。秀吉は官兵衛を信長のもとに連れていき、謀反の疑いを晴らすことに成功する。そして、息子・松寿丸の無事を確認した官兵衛は安堵する。
その後、官兵衛は湯治場として名高い有馬に身を寄せる。幽閉の後遺症で心身の傷が癒えず自暴自棄になる官兵衛だったが、やがて亡き半兵衛の遺志を継ぐべく戦陣に復帰する。
一方、村重の逃亡により、残されただしら荒木一党は老若男女を問わず成敗される。その知らせを聞いた村重は、行方をくらます。