(【その1】の続きです)
富士通 × シャンソン化粧品 第2戦
立ち上がりは、両チームともオフェンス失敗を繰り返した(4度)。
富士通はシャンソンのゾーンディフェンスに対し、インサイドアウトの3Pシュートやリング下へのパスを通すなどオフェンスの形になっていた。富士通はターンオーバーや単発のジャンプショットで攻めあぐねていた。
最初にポイントしたのは富士通。2分38秒、スティールからの速攻を決め、昨日の敗戦を払拭するかに思われた。
しかし、この後、ディフェンスを崩すもののシュートが決まらない。この間、シャンソンに3Pシュート2本など得点を上げられ2-8と逆転されてしまう。
富士通、テーブスHCはタイムアウトを取り、修正しようとするが、シュートが入らない。対する富士通はリング下の元山にパスが通り、難なく2点。さらに、元山に3Pシュートを決められ、2-13と11点差。
昨日やられた元山に得点され、点差を広げられたことで、富士通の動きは完全におかしくなった。
富士通はゾーンディフェンスに切り替えたが、オフェンスリバウンドから3Pシュートを決められ、2-16。
さらに、富士通がオフェンスリバウンド2度取って、必死にオフェンスを繋げた後、ターンオーバー。
残り30秒で長岡が3Pシュートを決めたものの、シュート15本打って3本しか決まらず、成功率20%。しかも、オフェンスが機能してのこの低率。オフェンスが機能しないよりマシと考えることもできるが……長岡1/3、町田0/2、篠崎1/4、山本0/1、篠原0/1、佐藤1/3、三谷0/1と、万遍なくシュートを外すのでは、テーブスHCも頭が痛いだろう。
結局、第1Qは7-18で終了。シャンソンは昨日活躍した元山が7得点が今日も活躍。その他は三好が6得点、井澗3得点、近平2得点。
第2Q、ここまでアシスト(3本)に回っていた本川が立て続けに2本3Pシュートを沈め、24-7。
もうこうなると富士通は何をどうしたらよいのかわからない。意志を持たないディフェンス、オフェンスになり、開始2分34秒で9-31と一方的なゲームとなった。
さらに、3分45秒、24秒オーバータイムぎりぎり、苦しい体勢から本川に3Pシュートを沈められ、11-34。とどめを刺された感じだ………………
………………16-41、25点差で前半終了。もちろん、まだ、逆転の可能性はあるが、前半で16点しか得点できなかったことを考えると、絶望的だ。
この第2Q、本川は3P4本を含む14得点。前半の得点は本川14得点、元山7点、近平7点、井澗7点、三好6点。3Pシュート7本。
不安材料を挙げるとしたら、第2Qに入って元山が0/3、3ファールと不振。さらに残り5分34秒以降、本川以外の選手の得点が途絶えたこと。近平も3ファールで、インサイドプレーヤーにファールが嵩んでいる。
ハーフタイムのテーブスHCの指示は「プライドを持ったプレーをしろ」……とにかく、このまま、この不甲斐ないゲームを続けたら、ファンにも申し訳ないし、何より、今まで自分たちの努力が意味がなくなってしまう。
逆のスコアだったら、ハーフタイムのシャンソンの控室は恐ろしいことになっているんじゃないだろうか?
後半開始、テーブスHCの激言を受けて、長岡が奮起。≪何が何でも入れる≫と3Pシュートを含む3本のシュートをねじ込む。シャンソンは元山の代わりに出ている杉山が2得点したものの、43-23から三好がダブルドリブルを犯し、堪らず丁ヘッドコーチがタイムアウト。憤激の嵐。
シャンソンのゲーム開始からゾーンディフェンスが機能していたが、後半はマンツーマンディフェンス。丁ヘッドコーチは「最初からのゾーンディフェンスは、富士通の虚を突いたはずだ」と悦に入っていた。ハーフタイムで富士通はゾーン対策を練ってきたはずと読んでのマンツーマンだと思われるが、富士通にとっては有難かったのではないだろうか?
テーブスHCによると、ゾーンにやられたのではなく、自滅したと考えていたようで、私もそう思う。ただ、苦手意識のないマンツーマンに対しては、やはりオフェンスしやすかったのではないだろうか。
逆に、シャンソンは前半と違うプレーリズムを強いられたうえ、長岡に攻略され、≪おかしいなあ≫と思ってしまった。そこでの怒号の嵐。
しかも、タイムアウト明けもマンツーマンディフェンスを継続。杉山が2点ジャンプシュートを決めたものの、富士通・町田、篠崎、篠原(+フリースロー1点)に気持ちよくシュートを決められ30-46。ここで、ようやくディフェンスの切り替えの指示を出したが、三好が町田にボールを奪われそのままドリブルシュート、32-45。
苦し紛れの三好の3Pが外れたのに対し、町田が3Pシュートを決め、35-45。なんと後半開始4分30秒で、15点も縮まってしまった。
この後、ともにオフェンス失敗が続いたが、シャンソンの内容が悪い。この間、近平が4つ目のファール。
膠着状態を、篠崎がリング下の三谷へナイスパスで打開、8点差(6分15秒)。
7分00秒、町田が3Pシュートを沈め、40-45、5点差。
元山がドライブを敢行、ファールをもらい、フリースローを2本決める。ほぼ6分ぶりのシャンソンの得点。
ホッとするのもつかの間、三谷が3Pシュートを決め、43ー47、4点差(8分17秒)。
9分3秒、元山がパスをキャッチミス、そのままファーストブレイクを佐藤に決められ、2点差(9分8秒)。
残り32秒、元山がパスミス。この後、得点は動かなかったが、富士通はいい形のオフェンスを展開した野に対して、シャンソンはオフェンスの形にさえならなかった。
第3Q終了、富士通45-47シャンソン。シャンソンベンチでは、丁ヘッドコーチが、作戦指示ボードを床にたたきつけた。
シャンソン2点リードだが、勝敗の帰趨は明らかに思えた。
第4Q、1分59秒に追いつかれ、町田に3Pシュート、篠原にゴール付近でのジャンプシュート+フリースローを決められ(元山4ファール)、逆に6点差をつけられたが(3分29秒)、近平が3P(3分51秒)。篠原の2点ジャンプシュートの後、三好がやや無理気味の3Pシュートを沈め、反撃。
膠着状態の後、それを打開したのが本川。ドライブをねじ込み、バスケットカウント。シャンソン、逆転! 55-56(6分27秒)。
シャンソン・元山がスクリーンから執念のジャンプシュート、富士通55-58シャンソン(7分6秒)。富士通は、ここ数プレー、ゴール下に拘り、無理なパスからターンオーバーが続いた。
しかし、ここで、ここまで全く不振だった山本が、起死回生の3Pシュート!同点(58-58、7分25秒)
7分41秒、勝負の行方を決めたプレーが出る。井澗の不用意なパスを町田がスティール、そのままドリブルシュート、60-58(7分49秒)。
堪らず、丁ヘッドコーチ、最後のタイムアウトを取り、
「まだ時間があるから大丈夫。インサイドにボールを入れさせないよう頑張れ」
と指示。できれば、タイムアウトを取った直後の映像・音声が欲しかったが、さすがに怒鳴る時間も惜しかったのだろう。
しかし、三好の2点シュートが外れた後、町田がドライブで切れ込みシュートイン。ファールアウトの元山、ベンチで顔を覆う。バスケットカウントのフリースローは外し、62-58(8分41秒)。
本川、ゴール下へドライブで切れ込むが、3人のディフェンダー相手ではさすがに無理。
それでも、シャンソンの闘志は衰えず、富士通のオフェンスを24秒オーバータイムに追い込む(残り42秒)。ただ、富士通としては時間を消費したので計算内だろう。
シャンソン、ゴール下、フリーの杉山にパスを通す。しかし、ここで痛恨のシュートミス(残り32秒)。さすがに万事休す。
富士通64-58シャンソン。驚異の大逆転勝利。
本来は、総評をまとめたいのですが、現在22時23分。
本日行われた第3戦の録画をこれから観ます。
さすがに、富士通が勝つだろうなあ。
まとめの代わりに、テーブスHCのインタビューの弁を。
(「25点からの逆転です。如何でした?」の問いに対して)
「最初から、やればいいやん!」
【続く】
富士通 × シャンソン化粧品 第2戦
立ち上がりは、両チームともオフェンス失敗を繰り返した(4度)。
富士通はシャンソンのゾーンディフェンスに対し、インサイドアウトの3Pシュートやリング下へのパスを通すなどオフェンスの形になっていた。富士通はターンオーバーや単発のジャンプショットで攻めあぐねていた。
最初にポイントしたのは富士通。2分38秒、スティールからの速攻を決め、昨日の敗戦を払拭するかに思われた。
しかし、この後、ディフェンスを崩すもののシュートが決まらない。この間、シャンソンに3Pシュート2本など得点を上げられ2-8と逆転されてしまう。
富士通、テーブスHCはタイムアウトを取り、修正しようとするが、シュートが入らない。対する富士通はリング下の元山にパスが通り、難なく2点。さらに、元山に3Pシュートを決められ、2-13と11点差。
昨日やられた元山に得点され、点差を広げられたことで、富士通の動きは完全におかしくなった。
富士通はゾーンディフェンスに切り替えたが、オフェンスリバウンドから3Pシュートを決められ、2-16。
さらに、富士通がオフェンスリバウンド2度取って、必死にオフェンスを繋げた後、ターンオーバー。
残り30秒で長岡が3Pシュートを決めたものの、シュート15本打って3本しか決まらず、成功率20%。しかも、オフェンスが機能してのこの低率。オフェンスが機能しないよりマシと考えることもできるが……長岡1/3、町田0/2、篠崎1/4、山本0/1、篠原0/1、佐藤1/3、三谷0/1と、万遍なくシュートを外すのでは、テーブスHCも頭が痛いだろう。
結局、第1Qは7-18で終了。シャンソンは昨日活躍した元山が7得点が今日も活躍。その他は三好が6得点、井澗3得点、近平2得点。
第2Q、ここまでアシスト(3本)に回っていた本川が立て続けに2本3Pシュートを沈め、24-7。
もうこうなると富士通は何をどうしたらよいのかわからない。意志を持たないディフェンス、オフェンスになり、開始2分34秒で9-31と一方的なゲームとなった。
さらに、3分45秒、24秒オーバータイムぎりぎり、苦しい体勢から本川に3Pシュートを沈められ、11-34。とどめを刺された感じだ………………
………………16-41、25点差で前半終了。もちろん、まだ、逆転の可能性はあるが、前半で16点しか得点できなかったことを考えると、絶望的だ。
この第2Q、本川は3P4本を含む14得点。前半の得点は本川14得点、元山7点、近平7点、井澗7点、三好6点。3Pシュート7本。
不安材料を挙げるとしたら、第2Qに入って元山が0/3、3ファールと不振。さらに残り5分34秒以降、本川以外の選手の得点が途絶えたこと。近平も3ファールで、インサイドプレーヤーにファールが嵩んでいる。
ハーフタイムのテーブスHCの指示は「プライドを持ったプレーをしろ」……とにかく、このまま、この不甲斐ないゲームを続けたら、ファンにも申し訳ないし、何より、今まで自分たちの努力が意味がなくなってしまう。
逆のスコアだったら、ハーフタイムのシャンソンの控室は恐ろしいことになっているんじゃないだろうか?
後半開始、テーブスHCの激言を受けて、長岡が奮起。≪何が何でも入れる≫と3Pシュートを含む3本のシュートをねじ込む。シャンソンは元山の代わりに出ている杉山が2得点したものの、43-23から三好がダブルドリブルを犯し、堪らず丁ヘッドコーチがタイムアウト。憤激の嵐。
シャンソンのゲーム開始からゾーンディフェンスが機能していたが、後半はマンツーマンディフェンス。丁ヘッドコーチは「最初からのゾーンディフェンスは、富士通の虚を突いたはずだ」と悦に入っていた。ハーフタイムで富士通はゾーン対策を練ってきたはずと読んでのマンツーマンだと思われるが、富士通にとっては有難かったのではないだろうか?
テーブスHCによると、ゾーンにやられたのではなく、自滅したと考えていたようで、私もそう思う。ただ、苦手意識のないマンツーマンに対しては、やはりオフェンスしやすかったのではないだろうか。
逆に、シャンソンは前半と違うプレーリズムを強いられたうえ、長岡に攻略され、≪おかしいなあ≫と思ってしまった。そこでの怒号の嵐。
しかも、タイムアウト明けもマンツーマンディフェンスを継続。杉山が2点ジャンプシュートを決めたものの、富士通・町田、篠崎、篠原(+フリースロー1点)に気持ちよくシュートを決められ30-46。ここで、ようやくディフェンスの切り替えの指示を出したが、三好が町田にボールを奪われそのままドリブルシュート、32-45。
苦し紛れの三好の3Pが外れたのに対し、町田が3Pシュートを決め、35-45。なんと後半開始4分30秒で、15点も縮まってしまった。
この後、ともにオフェンス失敗が続いたが、シャンソンの内容が悪い。この間、近平が4つ目のファール。
膠着状態を、篠崎がリング下の三谷へナイスパスで打開、8点差(6分15秒)。
7分00秒、町田が3Pシュートを沈め、40-45、5点差。
元山がドライブを敢行、ファールをもらい、フリースローを2本決める。ほぼ6分ぶりのシャンソンの得点。
ホッとするのもつかの間、三谷が3Pシュートを決め、43ー47、4点差(8分17秒)。
9分3秒、元山がパスをキャッチミス、そのままファーストブレイクを佐藤に決められ、2点差(9分8秒)。
残り32秒、元山がパスミス。この後、得点は動かなかったが、富士通はいい形のオフェンスを展開した野に対して、シャンソンはオフェンスの形にさえならなかった。
第3Q終了、富士通45-47シャンソン。シャンソンベンチでは、丁ヘッドコーチが、作戦指示ボードを床にたたきつけた。
シャンソン2点リードだが、勝敗の帰趨は明らかに思えた。
第4Q、1分59秒に追いつかれ、町田に3Pシュート、篠原にゴール付近でのジャンプシュート+フリースローを決められ(元山4ファール)、逆に6点差をつけられたが(3分29秒)、近平が3P(3分51秒)。篠原の2点ジャンプシュートの後、三好がやや無理気味の3Pシュートを沈め、反撃。
膠着状態の後、それを打開したのが本川。ドライブをねじ込み、バスケットカウント。シャンソン、逆転! 55-56(6分27秒)。
シャンソン・元山がスクリーンから執念のジャンプシュート、富士通55-58シャンソン(7分6秒)。富士通は、ここ数プレー、ゴール下に拘り、無理なパスからターンオーバーが続いた。
しかし、ここで、ここまで全く不振だった山本が、起死回生の3Pシュート!同点(58-58、7分25秒)
7分41秒、勝負の行方を決めたプレーが出る。井澗の不用意なパスを町田がスティール、そのままドリブルシュート、60-58(7分49秒)。
堪らず、丁ヘッドコーチ、最後のタイムアウトを取り、
「まだ時間があるから大丈夫。インサイドにボールを入れさせないよう頑張れ」
と指示。できれば、タイムアウトを取った直後の映像・音声が欲しかったが、さすがに怒鳴る時間も惜しかったのだろう。
しかし、三好の2点シュートが外れた後、町田がドライブで切れ込みシュートイン。ファールアウトの元山、ベンチで顔を覆う。バスケットカウントのフリースローは外し、62-58(8分41秒)。
本川、ゴール下へドライブで切れ込むが、3人のディフェンダー相手ではさすがに無理。
それでも、シャンソンの闘志は衰えず、富士通のオフェンスを24秒オーバータイムに追い込む(残り42秒)。ただ、富士通としては時間を消費したので計算内だろう。
シャンソン、ゴール下、フリーの杉山にパスを通す。しかし、ここで痛恨のシュートミス(残り32秒)。さすがに万事休す。
富士通64-58シャンソン。驚異の大逆転勝利。
本来は、総評をまとめたいのですが、現在22時23分。
本日行われた第3戦の録画をこれから観ます。
さすがに、富士通が勝つだろうなあ。
まとめの代わりに、テーブスHCのインタビューの弁を。
(「25点からの逆転です。如何でした?」の問いに対して)
「最初から、やればいいやん!」
【続く】