英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

相棒 season14 第18話「神隠しの山」

2016-03-03 21:44:42 | ドラマ・映画
『相棒』に限らず、連続ドラマの前後編は面白くないことが多い。
 後編に興味をそそるような場面で前編を終えるため、前編、あるいは後編が間延びしたモノになってしまうことが多い。もっとひどいのは、1時間枠分の内容を無理やり2話に分けて放映する場合で、その“間延び感”は半端ではない。
 それから、前編でいろいろ話を展開させ謎を提示するが、後編で新たな事実が次々に判明する場合も嫌かな。前後編を通して観て、その展開に納得できるものなら許容できる。しかし、あまりにも“どんでん返し”的だと、≪前編を見た段階で、提示された謎をいろいろ推理・想像したことが、全く意味のないものになってしまう。……≪何だ、馬鹿みたいだった≫と。


 で、今話はどうだったかというと、私だけかもしれないが、間延び感を強く感じた
 崖から落ちた右京を介抱した夫婦が“訳あり”なのは、視聴者もふたりの様子から感じることができる。
 右京が工房の中をいろいろ探索したり、会話などから、夫婦の訳あり具合を、推理して、講釈していく。一方、捜査一課や冠城たちは、指名手配犯の方から真相に迫っていく。
 丁寧と言えば丁寧なのだが、視聴者は右京と冠城の動向を知っているので、ただでさえ遅い展開が、更にじれったく感じられてしまうのだ。
 特に、右京の素性、つまり刑事であることを知っていて、とぼけて知らないふりをする夫婦に対して、右京自身も“訳あり”を感じているのだが、夫婦を逆なでするような言動をする。普通の状態ならともかく、崖から転落して足を負傷しているというのに…

 この“間延び感”を払拭するような後編が展開されてくれることを期待したい。


 それにしても、あの高い崖から転落して足を引きずる程度で済む右京も、フレームもレンズもほぼ無傷の眼鏡も、頑強だなあ。
 そもそも、わざわざ崖の縁まで来て、その高さ(危険さ)を確認したというのに、落ちてしまう右京って一体……。“お約束”と言えば、お約束だが。

【ストーリー】番組サイトより
強盗犯を追って山に入った右京がまさかの遭難
迷い込んだのは“神隠しの山”と恐れられる秘境だった

 数千万円の宝石を盗み、警察官の拳銃を強奪して逃げている指名手配犯が、3年ぶりに姿を現した。都内の質屋に宝石の換金で現れ、通報されると拳銃を発砲して夕霧岳という山に逃げ込んだという。そこは“神隠しの山”と呼ばれ、複数の行方不明者が出ているいわく付きの場所だった。捜査一課と共に山狩りに駆り出された右京(水谷豊)は、山中で弾痕らしきものを発見して一人周辺を捜索。しかし、足元の岩場が崩れ、崖下に転落してしまう…。
 翌日、法務省の用事で山狩りに参加していなかった亘(反町隆史)が、右京を探して夕霧岳のふもとへやってくる。そこではじめて右京の失踪に気付いた伊丹(川原和久)たちは、犯人に加えて右京の捜索も開始するが、亘はなぜか山に入ることを拒否。聞けば、数年前に夕霧岳を訪れた際に目撃した、白いスーツの亡霊が恐いらしい。
 一方その頃、意識を取り戻した右京は、見知らぬ民家の一室にいた。足に怪我をしており、歩くのに支障があるものの、ほかに怪我はない。さっそく家内を歩き回ると、住民の喜久子(山口果林)が釜焼きの作業をしていた。その家は、夕霧岳で神隠しにあったと噂される村井流雲(大槻修治)という有名陶芸家の工房だった。現在は、流雲の弟子であった喜久子とその夫・鉄朗(升毅)が二人だけで暮らしているという。そこは、携帯が通じず、村からも遠く離れた山奥の一軒家。無事を知らせたい右京は、山を下りようと行動を起こすが…。

神隠しの山で右京を狙う陶芸家夫婦の不穏な動き…
亘が見たという亡霊の正体は…!?
孤立無援の謎多き山で、命懸けの脱出劇が始まる!

ゲスト:升毅 山口果林

脚本:池上純哉
監督:橋本一
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