「接近戦 ……中田七段作詰将棋 2012年7月3日 中日新聞系新聞出題」の解答です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/3a/1c2b88436a05dd6458012b88f811075f.png)
取りあえず一番目につく▲2五飛と打ってみましょう。
3三に逃げれば▲4二角で詰みますが、△1四玉と逃げられると
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/4c/c46e72449fde2861b24cf9d3c936ff9b.png)
▲1五歩が“打ち歩詰の禁”でうまくいきません。
失敗図1で何とかならないかと、▲2三角と打ってみても何ともなりません。
では、▲4二角はどうでしょうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/6e/e118bfb251096bb4c21fe9e16cce3b96.png)
3三に合駒をしてくれると、▲2五龍で綺麗に詰みます。また、△1四玉にも▲2五龍で詰みます。
しかし、△2三玉と逃げられると、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/c8/63aba8202cf7bd499b2f0786b617f5e7.png)
1二への逃走が防げず、うまくいきません。
正解は近づけて打つ▲3三角。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/fb/4082bc763ac83d83975abe799ec0dd86.png)
離して打つ▲4二角が実戦では正しい感覚なのですが、近づけて打つ(取られやすい)のが正着になることが多いのです。
これが詰将棋の面白さですが、あまり慣れ過ぎると実戦に悪影響が出るので困ったものです。
▲3三角に△同馬や△同香は、先の変化と同様に▲2五龍で詰み、また、△3三同玉には▲4三飛△2四玉▲2五龍で詰みます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/bd/2e62e8fbdc4a8128cc7252224923f2e6.png)
そこで、初手▲3三角には△2三玉と逃げます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/6b/eab6a8b28398ac38eec04cdb66c5b529.png)
ここで、▲2五飛と打てば、今度は1二に逃げ込まれても、角が3三にいて2二に利いているので▲2二飛成(角成)で詰みます。
しかし、これで一件落着かというと……残念ながら、△3三玉とされると“打ち歩詰の禁”で詰めることができません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/56/a503f25b1f474ce4deedb08aa5d23c11.png)
第2図では、またしても▲2四飛と近づけて打つのが正解。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/16/5030f6ef30f1b9c6efe3a5bd3b1ca182.png)
△3三玉と逃げますが……
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/a9/09a387f59e9e32c00ffeccb370098b9e.png)
今度は打ち歩詰にならず、▲3四歩と打てます。
△2四玉と飛車は取られてしまいますが、▲2五龍で詰みます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/70/f1d5e9e559eb1c89d69ea7c6800d18bd.png)
長距離砲の飛車角を敢えて近づけて打ち、取らせることで敵玉を討ち取る……詰将棋の醍醐味を感じさせる作品でした。
詰手順……▲3三角△2三玉▲2四飛△3三玉▲3四歩△2四玉▲2五龍まで7手詰
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取りあえず一番目につく▲2五飛と打ってみましょう。
3三に逃げれば▲4二角で詰みますが、△1四玉と逃げられると
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▲1五歩が“打ち歩詰の禁”でうまくいきません。
失敗図1で何とかならないかと、▲2三角と打ってみても何ともなりません。
では、▲4二角はどうでしょうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/6e/e118bfb251096bb4c21fe9e16cce3b96.png)
3三に合駒をしてくれると、▲2五龍で綺麗に詰みます。また、△1四玉にも▲2五龍で詰みます。
しかし、△2三玉と逃げられると、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/c8/63aba8202cf7bd499b2f0786b617f5e7.png)
1二への逃走が防げず、うまくいきません。
正解は近づけて打つ▲3三角。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/fb/4082bc763ac83d83975abe799ec0dd86.png)
離して打つ▲4二角が実戦では正しい感覚なのですが、近づけて打つ(取られやすい)のが正着になることが多いのです。
これが詰将棋の面白さですが、あまり慣れ過ぎると実戦に悪影響が出るので困ったものです。
▲3三角に△同馬や△同香は、先の変化と同様に▲2五龍で詰み、また、△3三同玉には▲4三飛△2四玉▲2五龍で詰みます。
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そこで、初手▲3三角には△2三玉と逃げます。
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ここで、▲2五飛と打てば、今度は1二に逃げ込まれても、角が3三にいて2二に利いているので▲2二飛成(角成)で詰みます。
しかし、これで一件落着かというと……残念ながら、△3三玉とされると“打ち歩詰の禁”で詰めることができません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/56/a503f25b1f474ce4deedb08aa5d23c11.png)
第2図では、またしても▲2四飛と近づけて打つのが正解。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/16/5030f6ef30f1b9c6efe3a5bd3b1ca182.png)
△3三玉と逃げますが……
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/2c/e17ec2ff50a426423280939fc1b5c7e7.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/a9/09a387f59e9e32c00ffeccb370098b9e.png)
今度は打ち歩詰にならず、▲3四歩と打てます。
△2四玉と飛車は取られてしまいますが、▲2五龍で詰みます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/70/f1d5e9e559eb1c89d69ea7c6800d18bd.png)
長距離砲の飛車角を敢えて近づけて打ち、取らせることで敵玉を討ち取る……詰将棋の醍醐味を感じさせる作品でした。
詰手順……▲3三角△2三玉▲2四飛△3三玉▲3四歩△2四玉▲2五龍まで7手詰