英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

スペシャリスト 第8話

2016-03-05 13:19:50 | ドラマ・映画
 本題に入る前に、まず一言、
宅間って、本当に“二枚舌”だよなぁ

「“殺意があって人を殺しているのに、罪を償っていない”という事実(事実でないかもしれない)が“そんな人間は殺されても文句は言えない”という免罪符になる」
「“人を殺してみたかった”なぁんてふざけた理由で、ほんとに殺す人間、嫌だけどいるよねえ」
「このサイトは、人が心の奥深くに眠らせて、普段は絶対表に出さないようにしている“殺意”という爆薬に、ターゲットと免罪符を与える起爆装置なんだ。
 ゲームを殺人の道具にして、人の心の中の悪意を巧みに揺さぶりを掛けて表に出させる……そんなこと思いつく奴、ひとりしかいないよねえ」

 と断定して、自信満々に講釈しておいて、
≪“殺人リクエスト”ではなくて、殺人トーナメントだった≫
と意見を翻して、ここまでの経緯を自慢げに語る。
 まるで“予報が外れたこと”をないことのようにして解説する気象予報士のようだ。

 (すべての気象予報士がそうだと言っているのではありません)


さて、今話の終盤、事件の核心へ迫るキーワードを安西(井上和佳)が吐いた。
 菅がすでに死んでいたことを知り、自分が生き残りであることを誇り、
あいつらが来る前にやんなきゃいけないの!放してっ……あははは…放して!」
 さらに“KING”が宅間だと知った時、宅間に向かって
あんたがあたしたちを作ったんじゃないの。言いだしっぺはあんたなのに、今さら何?
 あんたが『われわれ』を作ったんでしょ?


室町美也子に関する疑惑――
 裏サイトのチェスの駒がKINGからQUEENに変わり、名前も宅間から美也子に変わった。
 これが真実ならば、『われわれ』を作ったのは美也子ということになる。
 もちろん、黒幕がそう思わせる罠かもしれない。

 しかし、一連の事件の発端の鍵と思われる文芸サークルの同人誌を宅間に渡しているが、その意図が今のところ不明。さらに、何者かが宅間の部屋に侵入し、同人誌を確認している。
 その美也子も、毒を盛られて倒れた……!
 毒を盛ったのは誰なのか?美也子にぶつかってメッセージを押しつけたのは誰なのか?……
 佐神稚洋(上川隆也)は犯罪を立案し、それを実行される様子を傍観するのが楽しみなので、犯行を実行するとは考えにくいのだが


その他、諸々の謎や疑問
・実行犯はどうやってメッセージ(チェスの駒の動きのカード)を手に入れたのか?
・駒の種類に意味はあるのか?
・保護された小池は取り調べで「やっていない」と言っていたが、それは出まかせで、本当に故意に殺人を犯したのか?
・取り調べ中、野方に電話を掛けた人物は?
・須賀を殺害したのは誰?(警官か?)
・佐神稚洋(上川隆也)が黒幕なのか?



【ストーリー】番組サイトより
 野方希望(和田正人)から捜査一課が追っている連続射殺事件の概要を聞いた宅間善人(草剛)と姉小路千波(南果歩)。「3つの殺人現場には妙な遺留品が残されていた」という野方の言葉が気になり、その現物を見た宅間は「この殺人事件まだまだ続くかも…」と不吉な予言を。折しも、暴力団の元組長・郡司喜作(南雲佑介)がラブホテルの一室で刺殺された事件現場に臨場していた松原唯子(芦名星)と堀川耕平(平岡祐太)は、現場で妙なプラスチック片を発見する。
 それは宅間が「次の現場に“こんなもの”が残されていたら…」と予言した“こんなもの”と完全に一致するものだった…!
 殺された郡司について調べていた唯子たちは、郡司が過去に傷害致死で逮捕されるも不起訴処分で釈放されていたこと、さらに連続射殺事件の被害者たちも一様に過去に殺人の疑いをかけられつつも殺人罪には問われていなかったことを突き止める。

 ちょうどその頃、京都にいる元妻・室町美也子(紺野まひる)が同窓会で上京し、宅間は久々に再会する。美也子は、15年前に宅間が編集した京都府警の広報誌と学生時代の文芸サークルの同人誌を持参し、宅間に渡す。「なぜ同人誌まで…」と思いながらも受け取った宅間だったが…。

 サイバー犯罪対策室の協力を得て、各現場に残されていたプラスチック片の謎を解明できる裏サイトを見つけ出した総合事犯対応係(仮称)。宅間はその裏サイトが、殺人をチェスになぞらえ、参加者を募る“殺人リクエストサイト”なのではないかと推測する!
 こんなゲームみたいな犯罪を考える人物はひとりしかいない――そしてこれが自分への挑戦状だと考えた宅間は、旧知の刑務所仲間・銭家円蔵(田中要次)に“その人物”が現在どうしているのかを探ってもらう。

 一方、この先ターゲットにされそうな人物を洗い出した唯子たち。だがどの人物も行方不明になっていて連絡が取れない。
 そんな中、ついに5件目の殺人事件が起きてしまう!

脚本:戸田山雅司
監督:及川拓郎
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