英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

15-16 Wリーグ プレーオフ・ファイナル 第1戦

2016-03-11 21:53:16 | スポーツ
最初の得点は富士通・町田のジャンプシュート。これで、リズムに乗るかと思われたが……

 ……序盤3分16秒でJX9-2富士通。
 JXのディフェンスが厳しかったというより、きちんとオーソドックスにマンツーマンディフェンスをしただけで、富士通が確固たる意志を持たずに“何となくのオフェンス”をして、バタバタとシュートを打って外したという感じだ。
 JXオフェンスも、最初の2本は大沼のトラベリングとシュートミスで落としたが、間宮が外したシュートのリバウンドからパスを受けた岡本が3Pシュートを決める。
 JXに対する相手チームのディフェンスは、吉田、渡嘉敷、間宮にマークが固まり、大沼へのチェックが甘くなる(大沼へのチェックは犠牲にして、吉田、渡嘉敷、間宮にディフェンスを集中する)ので、通常のオフェンスを基調にしつつ、「大沼がフリーならば大沼にパス」という指示が出ていたと思われる。
 大沼も「どんどんシュートを打て」という指示が出ていたと思われ、心積もりができていたのだろう。迷いなくシュートが放てたようだ。

 タイムアウト後も、富士通がターンオーバーやシュートミスをする間に、吉田から渡嘉敷へのホットラインパスを通すなどで14-2となってしまう(4分49秒)。
 ワンサイドスコアだが、まだ第1Q半ばなので、勝敗決めつけてしまうのは早計である。
 とは言え、昨年のようにポイントガードに不安(吉田が“破裂してしまわないか?”というぎりぎりの状態、控えのポイントガード・新原は力量不足)がないうえ、他のメンバーの充実ぶりを考えると、逆転負けは考えにくい。
 実際、第1QはJX24-9富士通で終了。渡嘉敷8点、大沼6点、間宮5点、岡本3点、吉田2点と万遍なく得点。
 さらに、第2Q半ばでは36-16と20点差に開き、≪ファイナルが一方的になってしまうと、興行的にまずいぞ≫など、余計な心配までしてしまった。
 この後、富士通のゾーンディフェンスにやや手こずり、最終的には、JX71ー54富士通で終了し、「良かったのは第1Qだけ」という佐藤HCの反省のコメントも出た。富士通の踏ん張りもあったが、JXに若干の緩みもあったのだろう。

 そんなわけで、詳しい感想の必要性も感じず、簡単に箇条書きで済ませていただきます。
JX――
・大沼がオフェンス、ディフェンスともに活躍。シュートタッチもよく、リバウンドも頑張っていた。(13点、8R)
・渡嘉敷、間宮は、それなりに(笑)活躍。渡嘉敷…20点、10R。間宮…9点、11R。
・吉田のパス回しも、それなり(7アシスト)。11得点は多めだが、ジャンプシュートの確率は低かった。(大神がいた頃は高確率だったが、ゲームを作る役割なので、仕方なしか)。6リバウンド。
・岡本は、3Pシュート3/3の9得点。彼女の3Pシュートが決まると、オフェンスも更に機能する。
・私のお気に入りの宮澤は、大沼が活躍したせいか、肩に力が入り、空回り。
・中村は自分のポテンシャルを過信気味かも。

 気になったのは、渡嘉敷と吉田が足をつったこと。「汗をかき過ぎたから」と渡嘉敷は言っていたが、このゲーム展開では、そこまで使う必要はないだろう。
 佐藤HCは「40分間、働いてくれなくては困る」といったコメントをしていたが、相変わらず、切り札を使いすぎる。1試合に拘り、コンディションを崩し、残りのゲームに悪影響を及ぼしてはいけない。ほとんど死角がないと思われるJXだが、最大の不安要素はケガや疲労によるコンディション不良である。
 ゲームの流れを見極めた戦術や選手起用をするのがHCの役割である。ファイナルの場合は、5試合制なので、シリーズを見据える必要もある。

 ≪佐藤HCは将棋やトランプは苦手だろう≫……また、余計な心配をしてしまった。

富士通――
・三谷が奮闘(15得点、3P3本成功)
・山本、長岡が不調(山本…4得点、フィールドゴール1/7。長岡…7得点、3/12)
・シュート確率はやはり低い

 篠崎はミスもあるが、やはり篠崎が暴れてJXを攪乱しないと勝機が生まれない。そうすれば、町田の選択肢も増え、守備をする吉田の負担も増えてくる。
 長岡の3Pが決まれば、渡嘉敷か間宮もペイント外に出なければならなくなり、篠崎が動きやすくなる。
 セミファイナルまでは、「スタメン+三谷+佐藤」のみの起用だったが、この試合の終盤は他のメンバーを起用。7人に悪いイメージと疲労を残したくなかったか、他のメンバーのプレイぶりを見たかったのかもしれない。ゲームが決まってしまってからなので一概には言えないが、動きはよかった。
コメント (2)
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