英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

スカタンの手……2023王将リーグ 羽生九段-豊島九段

2023-10-23 18:19:27 | 将棋
2023王将リーグ、2連勝の羽生九段と1勝1敗の豊島九段の対戦。

 羽生九段が勝つと3連勝となり、挑戦権に大いに近づく。
 途中まで羽生九段が優勢で、一時は勝勢に近い形勢になった。
 ……しかし、そこから、羽生九段が変調。疑問手が続き、互角に。
 優勢→互角にした▲6五香(銀取り)はかなりの疑問手

 互角でも、まだこれからという局面。
 「将棋は優勢の時間が長い方が勝ちやすい」という。
 解説の横山七段によると、「ずっと不利だと、形勢が良くなっても気がつかない。悪いと思っていると、良くなっても、正しく大局観が働かず、間違える」のだという。
 なるほどである。

 羽生勝ちを期待して観ていた……しかし………
 銀取りに打ったのに、銀を取らずに▲2四角??

 《銀は慌てて取らなくても》と、(銀取りの筋を残しながら)飛車取りに▲2四角!
 でも、この一着は……“スカタンの手”だった。
 当然、飛車は逃げずに△5七歩成。先手玉の近くの歩成には手を抜けず、▲同銀。
 この手が利いたことにより、一番いいタイミングで△5七飛成が入る。つまり、飛車取りに打った角が、完全に空を切ることになる。
 さらに、△5七歩成で後手の3四の角筋も通り、△8九角成。先手玉の足元に馬を作られてしまった。

一気に敗勢に転落……


 ……嗚呼…………
(気力が復活すれば、図面も載せます)

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