『明日対局』(渡辺明著)を少しずつ読んでいるのですが、ようやく2006年度まで来ました。この年の竜王戦は佐藤康光棋聖の挑戦を受け4勝3敗の激闘の末、2度目の防衛(3連覇)を果たしています。ちょうど現在は第2局に敗れ2連敗とややピンチの様相。確か、第3局は終盤、起死回生の妙手を放ち勝利したように記憶しています。(将棋は理論的には逆転の妙手はありえず、実際は渡辺竜王が優勢で決め手を放ったというのが正しいと思いますが、観戦者やおそらく対局者も指される(指す)まで気づいていないので、「逆転の妙手」に見えるのです)
それはともかく、この年は名人戦問題が浮上し、毎日新聞、朝日新聞の共催という形で落着しましたが、下手をすると将棋界にとって大きなダメージを受ける危険性がありました。
当の渡辺竜王も春ぐらいから、そのことが心に重くのしかかっていたようでした。ブログでもそういった心を漏らしたり、棋士としての見解を述べたり、連盟の事情や対応などをぎりぎりのところまでファンに説明していました。タイトル保持者、しかも「竜王」という筆頭の地位にいるので、その責任は重く、軽々しく意見を言えない立場でしたが、よくぞ書いてくれたと思いました。
名人戦問題が決着したころの日記「将棋界初の共催へ。」(2006年9月19日)に、その安度と感謝と決意の気持ちを述べています。
「共催決定」の報を聞いて安心したと同時に「日本の伝統文化である将棋の振興に寄与するため」これからも将棋界を支援するいう決断をされた毎日新聞社に感謝の気持ちで一杯になりました。僕は今回の件では毎日支持でしたが名人戦にこれだけの価値を見出して頂いた朝日新聞社にも感謝しています。
将棋界はスポンサー、見てくれるファンの方々の支えなしでは成り立ちません。その二つの大事な柱のうちの一つが折れようかという状況だったのでこの数ヶ月間は本当に心配が絶えませんでした。
棋戦とスポンサーが同時に減るという最悪の状況は免れたわけですが、今回の騒動で二本の柱に傷を付けてしまったことに変わりはないと思います。
この傷を治すために棋士がするべき事は色々あるとは思いますが一番は「良い将棋を見せる」ということだと思います。平凡ですがこれがスポンサー、ファンの方々に一番喜んで頂けることではないでしょうか。
失ったものを取り戻すべく頑張りますので、これからも将棋界に変わらぬご支援の程を宜しくお願い致します。
将棋連盟の内情は分からないが、この時の連盟の取った行為はかなり義に反するものだと考えられ、共催で決着したのは幸運だった。しかし、この件は、将棋界(連盟ではない)に思いの深いファンの心に影がさす出来事だった。
さらに翌年、女流棋士独立問題(分裂騒動)が起こり、連盟には相当嫌気を感じている。
しかし、今回記事を書き始めたのは、この両問題についてではなく、上述したブログ記事よりひと月以上前の竜王のブログ記事の一文です。
2006年8月3日記事「名人戦問題を振り返る1。」より。
(参考:竜王ブログ 8月1日記事「臨時総会」)
「私だって一棋士としてはこんなことしたくないんです。ただ経営者としてはこれしかないんです。毎日さんにだって申し訳ないし、ファンの方の信用も失ってしまうかもしれません。本当に苦渋の決断なんです」印象に残った西村先生の言葉です
「気持はよく分かるが、経営者としてはこれしかないんです」
この言葉に、大きな引っかかりを感じる。企業の経営努力としては、売上(収益)の拡大、経費節減、人員削減などいろいろ考えられる(すいません。こういう理論は、よく分かりません)。まず、頭に浮かぶのは人員削減(リストラ)。どの企業もこれを真っ先にしているのではなく、いろいろな方策を講じているが、世間にニュースとして知らされるのは、具体的なリストラ策なので、真っ先に頭に浮かんでしまうのかもしれない。
将棋連盟がリストラ策を取らなかったのは、棋士の気質や連盟の体質を考えると、「連盟らしい」と言える。実際は、連盟職員などについては実施したかもしれないが、棋士については行っていないはず。まあ、翌年、女流棋士に対しては行おうとしたが。
いえ、私は何が何でもリストラをしろとは言っていない。しかし、「これしかない」とか「毎日さんに申し訳ない」「苦渋の決断」と言うのなら、しかも、義に反した行為をするのなら、リストラをするべきだったと思う。
もちろん、棋士すべてに価値があるのなら、リストラはすべきでない。しかし、そうではないことは、棋士が一番分かっているはずだ。いや、ある意味では、勝ち星を献上してくれるありがたい存在とも言えるが。
そういう皮肉はさておき、「弱い者は去る」という勝負の大原則が有耶無耶にされている将棋界では、それによる歪みが何十年も前から生じている。特に、順位戦において。
そして、昨年度もその顕著な症例が順位戦C級2組において起こってしまった。
菅井五段は3戦目に船江四段に敗れたものの、残りの9局に勝ち9勝1敗の好成績だった。さらに、順位も6位なので、通常なら3位までに入りC級1組に昇級している成績だったが、阿部健治郎五段、中村太地五段、船江四段の3名が全勝だったので4位の次点に終わってしまった。(全勝なら3位以内でなくても無条件で昇級できるらしい)
まあ、これは順位戦の厳しさ、運の無さと言ってしまえる出来事であろう。しかし、8戦目が終わった時点、3人が8勝0敗で、菅井五段が7勝1敗となった時点で、なんだかこのままいきそうと言う雰囲気があった。阿部五段は菅井五段より順位が1つ上なので、1敗しても菅井五段より上位になる。
それは残りの対局相手の顔触れを見ると、阿部五段が澤田四段と小倉七段、中村五段が岡崎六段と伊奈六段、船江四段が遠山五段と勝又六段である。もちろん、今名前が挙がった棋士がすべて楽な相手というわけではない。特に遠山五段、澤田四段は昨期8勝2敗の好成績で今期は3位4位で昇級候補だった。ただ、今期は8戦目終了時点で遠山五段は3勝5敗と不調、澤田四段は4連勝後4連敗と調子を崩していた。
結局、先述したとおり四者とも星を落とさず終了。1敗してから上位が星を落とすのを待ち、勝ち続けた菅井五段は報われず勝負の厳しさを味わった。で、くどくなるが、これが本当に、勝負の厳しさ、運の悪さで済まされる問題なのだろうか?と思ったわけである。
この四者の対局相手を調べてみると、阿部五段が10人中3人が3勝7敗以下棋士、中村五段はなんと7人が3勝以下、船江四段は3勝以下は2人、菅井五段は3勝以下が3人。また、対局相手の総勝ち数は、阿部五段が43勝、中村五段が34勝、船江四段が50勝、菅井五段は52勝とかなり難敵度に差がある。特に中村五段は対戦相手に恵まれていたと言える。(もちろん、棋聖に挑戦した氏であるので、くじ運だけで昇級したわけではないのは自明)
くじの悪戯と言ってしまえばいいのかもしれないが、こういう状況は他の年度や他のクラスでも頻繁に起こっているように思える。
頻繁に起こる理由(……裏を返せば、そういう状況を防ぐ方法)は二つ考えられる。
①順位戦のシステム(改革)
そもそも、40人を超える人数で、上位3名をたった10局で決めることが無理。
総当たりが理想だが、日程や記録係、対局場、対局料などいろいろ不都合が生じそう。せめて20局、いや、15局に増やしてはどうだろうか?
それが無理なら、最初の5~6局で昇級争い組(5~6人)、降級争い組(6~10人)、残留組に分けてしまってはどうか?
B級2組も24人で上位2名、C級1組も34人で上位2名を決めるのに無理がある。C級1組は昇級枠が2名なので、C級2組より難しい状況である。
さて、もう一つの問題点であるが、こちらの方が言いにくい。
②現行の引退基準の緩やかさ
将棋連盟のサイトの「今後1週間の予定」のページで予選の対戦カードを見ると、その勝敗結果が見えてしまうカードが多くある。本戦トーナメントやリーグ戦、順位戦の上位者以外だと、若手や中堅実力者対それ以外の中堅・ベテラン棋士のカードが多く、勝敗を予想するとほぼ的中してしまう。そんなカードがなんと多いことか。
そう、この記事の本題は、ここから。つまり、「弱い者は去れ」という勝負の掟が適応されていない緩やかな将棋界の現状とその是正案(引退基準)を述べたいが、今日はここまで。
相変わらず「前置き」が長い。続きます。
それはともかく、この年は名人戦問題が浮上し、毎日新聞、朝日新聞の共催という形で落着しましたが、下手をすると将棋界にとって大きなダメージを受ける危険性がありました。
当の渡辺竜王も春ぐらいから、そのことが心に重くのしかかっていたようでした。ブログでもそういった心を漏らしたり、棋士としての見解を述べたり、連盟の事情や対応などをぎりぎりのところまでファンに説明していました。タイトル保持者、しかも「竜王」という筆頭の地位にいるので、その責任は重く、軽々しく意見を言えない立場でしたが、よくぞ書いてくれたと思いました。
名人戦問題が決着したころの日記「将棋界初の共催へ。」(2006年9月19日)に、その安度と感謝と決意の気持ちを述べています。
「共催決定」の報を聞いて安心したと同時に「日本の伝統文化である将棋の振興に寄与するため」これからも将棋界を支援するいう決断をされた毎日新聞社に感謝の気持ちで一杯になりました。僕は今回の件では毎日支持でしたが名人戦にこれだけの価値を見出して頂いた朝日新聞社にも感謝しています。
将棋界はスポンサー、見てくれるファンの方々の支えなしでは成り立ちません。その二つの大事な柱のうちの一つが折れようかという状況だったのでこの数ヶ月間は本当に心配が絶えませんでした。
棋戦とスポンサーが同時に減るという最悪の状況は免れたわけですが、今回の騒動で二本の柱に傷を付けてしまったことに変わりはないと思います。
この傷を治すために棋士がするべき事は色々あるとは思いますが一番は「良い将棋を見せる」ということだと思います。平凡ですがこれがスポンサー、ファンの方々に一番喜んで頂けることではないでしょうか。
失ったものを取り戻すべく頑張りますので、これからも将棋界に変わらぬご支援の程を宜しくお願い致します。
将棋連盟の内情は分からないが、この時の連盟の取った行為はかなり義に反するものだと考えられ、共催で決着したのは幸運だった。しかし、この件は、将棋界(連盟ではない)に思いの深いファンの心に影がさす出来事だった。
さらに翌年、女流棋士独立問題(分裂騒動)が起こり、連盟には相当嫌気を感じている。
しかし、今回記事を書き始めたのは、この両問題についてではなく、上述したブログ記事よりひと月以上前の竜王のブログ記事の一文です。
2006年8月3日記事「名人戦問題を振り返る1。」より。
(参考:竜王ブログ 8月1日記事「臨時総会」)
「私だって一棋士としてはこんなことしたくないんです。ただ経営者としてはこれしかないんです。毎日さんにだって申し訳ないし、ファンの方の信用も失ってしまうかもしれません。本当に苦渋の決断なんです」印象に残った西村先生の言葉です
「気持はよく分かるが、経営者としてはこれしかないんです」
この言葉に、大きな引っかかりを感じる。企業の経営努力としては、売上(収益)の拡大、経費節減、人員削減などいろいろ考えられる(すいません。こういう理論は、よく分かりません)。まず、頭に浮かぶのは人員削減(リストラ)。どの企業もこれを真っ先にしているのではなく、いろいろな方策を講じているが、世間にニュースとして知らされるのは、具体的なリストラ策なので、真っ先に頭に浮かんでしまうのかもしれない。
将棋連盟がリストラ策を取らなかったのは、棋士の気質や連盟の体質を考えると、「連盟らしい」と言える。実際は、連盟職員などについては実施したかもしれないが、棋士については行っていないはず。まあ、翌年、女流棋士に対しては行おうとしたが。
いえ、私は何が何でもリストラをしろとは言っていない。しかし、「これしかない」とか「毎日さんに申し訳ない」「苦渋の決断」と言うのなら、しかも、義に反した行為をするのなら、リストラをするべきだったと思う。
もちろん、棋士すべてに価値があるのなら、リストラはすべきでない。しかし、そうではないことは、棋士が一番分かっているはずだ。いや、ある意味では、勝ち星を献上してくれるありがたい存在とも言えるが。
そういう皮肉はさておき、「弱い者は去る」という勝負の大原則が有耶無耶にされている将棋界では、それによる歪みが何十年も前から生じている。特に、順位戦において。
そして、昨年度もその顕著な症例が順位戦C級2組において起こってしまった。
菅井五段は3戦目に船江四段に敗れたものの、残りの9局に勝ち9勝1敗の好成績だった。さらに、順位も6位なので、通常なら3位までに入りC級1組に昇級している成績だったが、阿部健治郎五段、中村太地五段、船江四段の3名が全勝だったので4位の次点に終わってしまった。(全勝なら3位以内でなくても無条件で昇級できるらしい)
まあ、これは順位戦の厳しさ、運の無さと言ってしまえる出来事であろう。しかし、8戦目が終わった時点、3人が8勝0敗で、菅井五段が7勝1敗となった時点で、なんだかこのままいきそうと言う雰囲気があった。阿部五段は菅井五段より順位が1つ上なので、1敗しても菅井五段より上位になる。
それは残りの対局相手の顔触れを見ると、阿部五段が澤田四段と小倉七段、中村五段が岡崎六段と伊奈六段、船江四段が遠山五段と勝又六段である。もちろん、今名前が挙がった棋士がすべて楽な相手というわけではない。特に遠山五段、澤田四段は昨期8勝2敗の好成績で今期は3位4位で昇級候補だった。ただ、今期は8戦目終了時点で遠山五段は3勝5敗と不調、澤田四段は4連勝後4連敗と調子を崩していた。
結局、先述したとおり四者とも星を落とさず終了。1敗してから上位が星を落とすのを待ち、勝ち続けた菅井五段は報われず勝負の厳しさを味わった。で、くどくなるが、これが本当に、勝負の厳しさ、運の悪さで済まされる問題なのだろうか?と思ったわけである。
この四者の対局相手を調べてみると、阿部五段が10人中3人が3勝7敗以下棋士、中村五段はなんと7人が3勝以下、船江四段は3勝以下は2人、菅井五段は3勝以下が3人。また、対局相手の総勝ち数は、阿部五段が43勝、中村五段が34勝、船江四段が50勝、菅井五段は52勝とかなり難敵度に差がある。特に中村五段は対戦相手に恵まれていたと言える。(もちろん、棋聖に挑戦した氏であるので、くじ運だけで昇級したわけではないのは自明)
くじの悪戯と言ってしまえばいいのかもしれないが、こういう状況は他の年度や他のクラスでも頻繁に起こっているように思える。
頻繁に起こる理由(……裏を返せば、そういう状況を防ぐ方法)は二つ考えられる。
①順位戦のシステム(改革)
そもそも、40人を超える人数で、上位3名をたった10局で決めることが無理。
総当たりが理想だが、日程や記録係、対局場、対局料などいろいろ不都合が生じそう。せめて20局、いや、15局に増やしてはどうだろうか?
それが無理なら、最初の5~6局で昇級争い組(5~6人)、降級争い組(6~10人)、残留組に分けてしまってはどうか?
B級2組も24人で上位2名、C級1組も34人で上位2名を決めるのに無理がある。C級1組は昇級枠が2名なので、C級2組より難しい状況である。
さて、もう一つの問題点であるが、こちらの方が言いにくい。
②現行の引退基準の緩やかさ
将棋連盟のサイトの「今後1週間の予定」のページで予選の対戦カードを見ると、その勝敗結果が見えてしまうカードが多くある。本戦トーナメントやリーグ戦、順位戦の上位者以外だと、若手や中堅実力者対それ以外の中堅・ベテラン棋士のカードが多く、勝敗を予想するとほぼ的中してしまう。そんなカードがなんと多いことか。
そう、この記事の本題は、ここから。つまり、「弱い者は去れ」という勝負の掟が適応されていない緩やかな将棋界の現状とその是正案(引退基準)を述べたいが、今日はここまで。
相変わらず「前置き」が長い。続きます。
(もう、寝ろよ。いや、これ書いたら寝ます。)
一読、マニアックだなあと(笑)。
いえ、将棋ファンなら、漠然と考えなくはないですよね。
順位戦の仕組みや連盟の運営についてなど。
ぼくも当時、竜王ブログでリアルにコメントしていましたし。
(同じHNを使っています。)
とは言うものの、連盟の事なんか他人事ですし、
日頃は自分の事で精一杯という情けない状況ですし、
なかなか、強く明確に意見表明できる人は、
そうはいらっしゃらないように思えます。
そういう意味で、マニアックだなあと。
ぼくも、まだ漠然としていて、固まっていないのですが、
でも、ずっと似たような事は考えています(笑)。
取っ掛かりとして、プロのゴルフと対比してみようかなあなんて、
これもまだ、漠然としていますが。
LPSAとLPGAでは、比べ物になりませんし。
ゴルフに限らず、プロのスポーツはいろいろございますが、
基本、入り口は広いですよね。
もちろん、誰でもなれるってわけではありませんが。
将棋のプロは、年間4~5人しかなれません。
入り口がそれだけ狭くて、入ってもまたいつ追い出されるか分からないのでは、
プロ棋士を志望する人がいなくなってしまいます。
元々、連盟のプロ制度が、入った人数だけ囲おうという前提です。
しかし、そうも行かなくなって、フリークラスという制度を設けた。
今すぐでありませんが、何年後か、十数年後かには、この制度も限界が来るでしょう。
そういう意味では、本来今から将来を見据えた議論も平行して進めるべきなのでしょう。
いや、ファンがでなく、連盟の当事者が(笑)!
また、将棋の場合、日本の伝統文化を守るという逃げ道も用意されています、相撲のように。
「伝統か興行か」というタイトルで昔ブログに書きましたが。
いえ、相撲の事をです。
ぼく自身、気にはしていましたが、なかなかこれというアイデアを出せない中、
英さんがどのようなご意見を展開されるのか、楽しみにしておきます。
・・・とプレッシャーをかけておきます。
>順位戦の仕組みや連盟の運営についてなど。
ぼくも当時、竜王ブログでリアルにコメントしていましたし
確か、竜王ご自身も現状の制度について疑問を呈しておられましたね。
>連盟の事なんか他人事ですし、
>なかなか、強く明確に意見表明できる人
他人事だから、そして、ファンだから言えるということもあります。
>将棋のプロは、年間4~5人しかなれません。
入り口がそれだけ狭くて、入ってもまたいつ追い出されるか分からないのでは、プロ棋士を志望する人がいなくなってしまいます。
プロ棋士志望者が減るのも問題ですが、プロ棋士そのものの存在がなくなってしまうのはもっと困ります。
>元々、連盟のプロ制度が、入った人数だけ囲おうという前提です。
こういう体質の組織は「既得権」の維持に努めがちになり、組織が退嬰的なものになりがちです。
このあたりについては、フリークラス制度も含めて考えたいと思っています。
>英さんがどのようなご意見を展開されるのか、楽しみにしておきます。
長年、ずっとモヤモヤしたものを感じていましたが、ここ一年はかなり具体的にあれこれ考えてきました。
実は3月の末から4月の頭にかけて大体の考えはまとまっていましたが、「活躍度ランキング」で力尽きてしまいました。
「活躍度ランキング」を集計すると、全棋士の成績に目を通ることになるので、いやおうなしに、活躍していない棋士も目についてしまうのです。
と、前口上はいろいろ述べましたが、たいした中身はないので、期待せずにお待ちください。
1年またされたのは本人にはつらかったようです。
まずはめでたいということです。
菅井五段の後援会会員なのですか。
菅井五段と言えば、氏が小学5年生の時、小学生名人戦準決勝で必勝の将棋を落とし、インタビューでその悔しさを必死にこらえていた姿が忘れられません。
そのこらえ方が、周囲の人のために「泣いてはいけない」という気持ちが見えて、ファンになりました。多分、全国的なファン1号です。
翌年は、涙なしの準優勝だったと思います。
昨年の悲劇(不運)から1年、昇級できてよかったです。