英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『京都・源氏物語殺人絵巻』 山村美紗サスペンス

2010-11-14 15:49:08 | ドラマ・映画
 秋の京都の雅を味わえると思って見ましたが、本当にそれだけでした。

・秋の京都
・浅野ゆう子、遠藤憲一の共演
・関西空港警察・国際事犯特捜(浅野ゆう子)VS京都府警刑事課(遠藤憲一)
・源氏香図
・麻薬密売
・今井陽子警部補(浅野ゆう子)の過去のトラウマ…過去に胸部を3発撃たれ瀕死の重傷を負う
・宗像勇吾警部(遠藤憲一)の過去…部下の女性刑事を殺人鬼に殺される

 面白そうな要素を盛り込んであるように思わせましたが、盛り込むというものではなく並べただけでした。

 浅野ゆう子演じる今井警部補はトラウマを抱えていてドラマに深みを出させようとしていますが、取って付けたような感じしかなく、自分勝手で傲慢なキャラクターには全く共感できませんでした。
 宗像警部の部下殺人の犯人も絡んできますが、これも取って付けたような絡み方で、本筋にはほとんど影響のないキャラで、宗像との絡みも皆無に近かったです。
 源氏香図も被害者の名前と源氏物語の登場人物との語呂合わせに過ぎず、意味をほとんど感じません。
 連続殺人の真犯人の動機は、プレイボーイの男を慕うあまり彼が近づく女性を嫉妬のあまり殺してしまうというものでした。彼に近づく女を殺せば、自分の元に帰ってくると信じていたらしいです。
 その犯人の動機を知って、今井警部補は「こんなくだらない男のために殺人を犯すなんて」と呟きましたが、こんなくだらない動機で殺された女性も気の毒ですし、こんなくだらないドラマに2時間弱を奪われた私も被害者です。

 秋の京都(嵯峨野、渡月橋、仁和寺、竹林、大覚寺)が見られたことを良しとしておきます。

 ドラマで麻薬の密輸を抑えたのですが、それを押収せず泳がせ、密輸現場を押さえて一網打尽にしようとしましたが、納得いかない方法ですね。
 その密売の場に、香道(お香の会)が使われていましたが、風流な場に暴力団ぽい男たちが胡坐を書いているのは、あまりに不自然で滑稽でした。

 山村紅葉が容疑者の様子を窺うシーンがあったのですが、ショッキングピンクのコートはありえないでしょう。目立ちすぎです。
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『SPEC』 第5話

2010-11-13 19:39:23 | ドラマ・映画
今回の超能力者は、病を処方する能力でした。

ヒーリング(治癒能力)の逆ですね。
呪いの分野ですね。
見えないだけに、怖いです。
病気ですから「やられた」という自覚もないのも悔しいですね


 
公安の潜入捜査官が5人も立て続けに病死。
死因を調べるが、不審な点はない。

当麻の推理

不自然なのは、潜入先が別々であるにもかかわらず、全員が一カ月の間に健康診断を受けていたこと。

で、ほとんど、これだけの理由で「病を処方する能力」という結論ですから、
推理というより推論、いえ、想像のレベルです。

まあ、それ以外に瀬文の先輩の行動を推理していますが。

あと、ハッキングについての推理もしていますが、省略が多いですね。


Ⅰ瀬文はハッキングの知識はない(ハッキングできない)
Ⅱ(瀬文のIDカードでハッキングをしたという事実がある)
    ↓
(瀬文のIDカードを持つ瀬文以外の人物がハッキング)
    ↓
(瀬文のIDカードは本人が所持)
    ↓
瀬文のIDカードをコピーした人物がハッキング

 と、今回は寂しい推理でした。
 能力者と対決もなかったですし。

 今回は当麻と一(にのまえ)の因縁の一部、その他いろいろ危険な匂い(動き)が漂っていることが少しだけ明かされました。進展というにはあまりにも牛歩的で、謎は少しも解けません。
 それよりも、当麻、瀬文、野々村(係長)の心情(信念)が主題でした。

瀬文…いいです!
・先輩を直立して待つ
・「命、捨てます」
・「なんばしよっとか(南アSITか)」
・先輩「あの娘、お似合いじゃないか」
 瀬文「だとしたら、撃ち殺してください」
・亡くなった潜入捜査官の写真に立礼をする
・係長(竜雷太)の健康診断データを見て、
当麻「わあ凄い、すでに、だいぶ死んでますね」
瀬文「ほんとのこと言うな」


当麻と瀬文の信頼関係

当麻「瀬文さん、幸福なんて、砂の城より脆くて儚いですよ」
瀬文「お前はどうなんだ?」

つらい過去を思い出す当麻

(幸せは儚いものだが、それでも幸せはかけがえのないモノで、
 守りたいモノ、守るべきモノ)
「失ったモノに思いを馳せても仕方ない。
 刑事が守るべきは、他人の幸せです」


「当麻、なんか少しでもいい方法があったら、何でもいいから教えてくれ
 …………頼む…この通りだ」(深く頭を下げる)
「私情は禁物です。……でも……「はい」」

「里中先輩の死は罪に似合った罰だ。ただし、先輩の妻や娘に罪はない。
 俺は命に懸けても、ふたりの幸せは守る。里香ちゃんの命を必ず救う」
「私情は禁物です。……でも……「はい」」



「あれ、やっとけ」

習字する当麻。

もはや、阿吽の呼吸ですなあ



「瀬文さんは肉体馬鹿で、そんな知能犯みたいなことはできません」
(これも一種の信頼)



シリアス野々村係長

当麻に銃を突きつける公安官に対して
「若造、それくらいにしておけ」
係長、自らその銃を自分の額に押し付け、公安官を睨む
「貴様ら、とっとと出ていけ!」
かっこいい!ゴリさん、復活




★笑えたシーン

・課長、まじめな顔から
「パンドラの箱、あけてしまうのかああああ~ん、おいちい」
って、噴き出しちまったよ。

・公安部公安第五課の秋元課長代理たち屈強の公安官がリフトで降りていくのは何だか可笑しかった
 (秋元課長代理、北の湖親方に似ていると思う)

・すごい超能力者の一(にのまえ)君ですが、せっせとメモを取っていた

・一(にのまえ)君、日本語が変だよ。
「手が火傷して」は「手を火傷して」だと思う。
「○○(人の名前)が火傷して」なら良いけれど。
それとも、君の手には人格があるとか?

あまりなお約束的死と疑問
 里中先輩、真犯人(陰の人物)の名を告げようとする瞬間に撃たれてしまいました。
 お約束中のお約束ですね。

 撃たれたんですよね。スペックじゃないですよね。(真相を話そうとしたら、心臓破裂とかいう)
 だったら、当麻、瀬文たちも狙撃される可能性があるのでは。まあ、撃たれないのもお約束ですが。
 それに、狙撃犯を追わないのも変な気がしました。
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私が『将棋世界』を読むのが遅い理由

2010-11-12 23:47:32 | 将棋
 やっと『将棋世界』11月号(先月号)を読み終えました。今月号が発売されて10日ほど経っています。まあ、これでもいつもより早い方なんですが。
 読むのが遅い訳は、いろいろあります。
・忙しい
・多趣味(将棋、ドラマ、スポーツ中継、気象、ブログ記事など)
・棋力が内容についていけない
・前回読んだ内容を忘れ、少しさかのぼって読む

 しかし、一番の理由は「疑り深い」ということです。
 つまり、書いてある内容に疑問を感じると、延々悩み続けます。1、2時間はザラです。

 例えば、11月号『関西棋界みてある棋』(東和男七段)の畠山成幸七段-島本亮四段戦、(以下の文章は引用させていただきました)
============================================================================
 (畠山七段が)中盤からずっとリードし続け、終盤に入ってからも明らかな勝勢。勝利は目前かに思われた。

 第1図(本文では第5図)、3三にいる島本玉は右玉の定位置7二から逃げ伸びてきたもの。先手の角の利きが絶大で、しかも手番。誰の目にもあと数手で後手投了の絵が浮かぶ。しかし。
 以下、▲3四桂△6五香▲6六歩△3二金▲6五歩△8六歩▲6四歩△8七歩成▲同銀△6七金(第2図)。なんともうこれで先手負けなのだ。

 まず、▲3四桂が詰めろ。△6五香が詰めろ逃れの詰めろ。▲6六歩は必然だが、次の△3二金が継続の好手で後手玉にいっぺんに余裕ができた。
 畠山成は数手前から一分将棋。最後の△6七金は△9七角からの詰めろだが、すでに負けになっているとは思いもしなかったらしい。続いて▲7八金と投入したが、△9七角▲8八銀打(第3図)△7七金で受けがなくなった。

 簡単に先手勝ちに見えた第1図(本文では第5図)。しかし調べてみると明快な順は容易に発見されない。少し前に問題があったようだ。
============================================================================

 確かに第1図は東七段の言うように先手必勝に思える。根拠も東七段と同様。それプラス持ち歩も八枚と豊富。
 それが10手で先手が負けになっていて、第1図では明確な勝ちが発見できず、第1図の前に問題があったなんて……とても信じられない
 私には第1図が難解、あるいは先手不利とは思えず、第1図以降の手順に問題があるのではないか。
 第1図での▲3四桂は金取りの詰めろなので、幸便の手に見えるが、後に2二の金をかわされて、「桂頭の玉寄せにくし」状態に陥ってしまった。それに、詰めろ(▲3四桂)を詰めろ逃れの詰めろの△6五香で切り返されてしまった。なにより角の利きを遮断されてしまったのが痛い。
 一応、▲6六歩で邪魔な6五の香を排除できついでに6四の銀も取ることができたが、その間に肝心の角を取られてしまったのではマイナスの方が大きい。それにしても第3図の先手陣の金銀は凄い形だ。

 では、第1図ではどうすればよかったのか?
 そう、これで悩んでしまった。簡単に勝ちだろうと読むがなかなか難しい。
 考えられるのは、上記の反省を踏まえて、やや重たい手だが▲3四銀△4二玉▲4三角成△5一玉▲5六桂。
 あるいは▲4五桂打△同歩▲同桂△4二玉▲4三銀(あるいは▲5三銀)。この変化は、後に▲6九飛や▲2四歩が強引に6四の金を取りにいく(飛車切り)のが切り札となりそう。

 あまり自信がないが、第1図が先手不利とは思えない。


 また、第4図は、同11月号の『コンピュータは七冠の夢を見るか?』の解説。

 解説は第4図の一手前の局面で、3二の金が2二にいて、
この局面を
============================================================================
・自玉は安全、相手玉は危険
・桂損だが、相手玉頭に2枚馬がある
・相手玉から金銀が離れている
という点をGPSは評価している。これらの項目は確かに評価すべき点だが、この局面は先手の攻めが切れている。
 また解説役の片上六段は
「先手優勢というほどの差はないかもしれない。はっきり「攻めが切れている」と確信持てる人も少ない。どちらを持つかと言われれば後手持ちという程度で、後手を持って勝ち切るのは骨が折れる」
 実戦は△3二金以下▲2二歩△4三金▲同馬△5二金▲2一馬△2六角▲3七金△15角▲1六歩△3三角と進んだ。
============================================================================
 私は第4図の△3二金には▲3二同馬△同玉▲2四歩(第5図)で、先手の勝ちなのではないかと思います。

 △3二金では△5一金の方が良いと思います。


 とまあ、私の読みが正しいかはさて置き、疑り深い性格には困ったものです。
 もちろん、イチャモンをつけた両記事も面白く読ませていただいていますよ。 
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夕焼け その2

2010-11-10 15:37:03 | 歳時
 先週に続いて寒気の到来です。霰(あられ)混じりの時雨模様です。
 街路樹が程良く色づいてきたのですが、この雨風で落葉も早まりそうです。

夕焼け その2です。
9月9日撮影(ふた月も前ですね)


 空気が澄んでいたので、透明感のある夕焼けです。
 前日、福井に初めて台風が上陸したので、塵などが一掃されたためでしょう。(「通過」ではなく「上陸」です。と言っても、勢力が弱かったのと、風が山地に遮られたため、風そのものは弱かったです)
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倉敷藤花戦 BS囲碁・将棋ジャーナル 遠山四段の解説に疑問

2010-11-09 20:35:16 | 将棋
倉敷藤花戦は第2局、第3局を里見倉敷藤花が連勝して防衛を果たしました。

 第1局は岩根女流二段が里見倉敷藤花の動き過ぎをうまく逆用し局面をリードしたが、里見倉敷藤花も角銀を巧みに屈伸し逆転。飛車を成り込んでそのまま寄せ切るかと思われたが、その寄せが変調。岩根女流二段もうまく凌ぎ、反撃、流れを引き寄せ、里見玉を追い詰め、仕留めた。(147手)
 これで岩根女流二段は初タイトルまであと1勝。対戦成績も岩根女流の7勝4敗となった。
 この対戦成績は、両者の実績から見ると、意外な感じ。戦型はすべて相振り飛車で、原因はその辺にあるのかもしれない。里見倉敷藤花は相振り飛車は得意じゃないような気がする。ネット中継などで彼女の将棋を目にすると、序中盤は誰と指しても互角以下のような気がする。
 飛車先交換を早めにし、飛車が動き回るという印象がある。私見であるが、この2点はやや損な気がする。

 第2局と第3局は、『囲碁・将棋ジャーナル』で遠山四段が解説していた。
 彼の解説は聞きやすく、わかりやすい。しかし、二つの点で疑問を感じた。


 第1図は先手の里見倉敷藤花が▲6五歩と角交換を挑んだところ。
遠山四段は
「機敏な動きで、主導権を握って、差し手争いに成功した感じ。
 ▲6五歩に△7七角成▲同桂でお互いに角を持ち合うと、先手陣に有効な角の打ち込み場所がない(7九に銀がいて8八に角を打てない)のに対して、後手陣には2二に角の打ち込みがあって角交換はしづらい。それで△4四角と角交換を避けたが、これでは気合負け」
 しかし、▲6五歩△7七角成▲同桂のあと、△3二金と隙を埋めておくと、逆に7九の銀の扱いが難しい。不用意に動くと△8八角と打たれてしまう。『週刊将棋』の有吉九段の解説も同様だった。
 ちなみに、ネット中継の解説の青野九段は
「▲6五歩は角交換を挑む、序盤の勝負手、交換した形はどちらが模様がよくなるかは非常に難しいところである。後手は角交換が、悪いと見れば角道を止めることになるが、それだとたぶん気合負けになる可能性がある」
だった。


 第2図は里見倉敷藤花独特の飛車回り。第1局、第3局でも登場しているがうまくいったとは思えない。単純に考えれば手損。一応、2三への成り込みの先手であるが、普通に△2四歩と受けられ、後に△2五歩で▲6六飛(第3図)と追われるのでは、2手掛けて7六→6六と移動しただけになっている。
 倉敷藤花も当然その点は承知してるはず。第1、第3局でもそれなりの狙いがあったようだ。
 ただ、この第2局に限っては、すごく巧妙だったのかもしれない。
 『週刊将棋』の解説によると、「6六の地点は通常では後手の角筋であるため、この位置に飛車を安定させることが難しい。しかし、岩根陣は2五歩-4四歩-3三桂を決めてしまったっために、6六の飛を追う手段がない。先手はこの後、左銀を繰り出し、金無双の弱点とされるコビンに狙いを定める」とある。
 そう▲2六飛はこの後手の陣形を誘導したのではないだろうか。(2四の歩を突くには3三に桂をはねる必要があり、角は1三に上がることになる)

 2点目の疑問は第4図。

 この△5七銀成(第4図)を遠山四段は問題視していた。
「この5七の銀が成りか成らずで明暗が分かれた」と。

 その訳は、
「第4図以下▲7四歩△同歩▲同銀△7三歩▲6三歩成△同金左▲同銀成△同金▲6四歩△6二金▲6三金と進んだが、この時△同金と取ると▲同歩成△同玉に▲6六飛(変化1図)がぴったりで後手陣が持たない。

 もし△5七銀成(第4図)ではなく、△5七銀不成だったら変化1図の▲6六飛はなかった」

 しかし、たとえ△5七銀不成として変化1図のように進んだとしても、▲6五桂(変化2図)で後手玉は寄っている。

 以下△6四歩としても▲5三金△7二玉▲6四角で支えきれない……と締めようと思ったが、変化2図で単に△7二玉がなかなかしぶとい(手順に▲5三金を与えないだけ得なので当然と言えば当然)。
 しかし、単に△7二玉でも、ちょっと乱暴かもしれないが▲6三金△同玉▲5三角成△7二玉▲7一馬△同玉▲7三桂成で先手が勝っているようだ。(以下△7三同桂▲同飛成△7二歩▲6三桂△6一玉▲6二歩△5二玉▲5一桂成△4二玉▲4三銀△3一玉▲3四銀成△7三歩▲3三成銀。この時、後手から△2八銀~△3六桂~△5五角と成銀を抜く手はあるが先手が残っている)

 確かに△5七銀成りよりは不成の方が優っているが、それが明暗を分けた一着とまでは言い難いのではないだろうか。

 それと、遠山四段は
「5七に銀が成ったため、第4図以下▲7四歩△同歩▲同銀△7三歩▲6三歩成△同金左▲同銀成△同金▲6四歩△6二金▲6三金に△同金と取れずに△8二玉とかわさなければならなかった(その後は順当に寄せられたというニュアンス)」
 しかし、△8二玉の方が普通の感覚だし、難解のように思える。実際、△8二玉▲6五桂の時△8五銀
いう手があり難解だった。
 ネット解説の青野九段も
「△8五銀と飛車を取りに行っては勝てなかったのでしょうか。先手は桂を跳ねる前に▲4六歩が落ち着いた好手のように見えました。とはいえ本譜でもまだまだ先手が勝ちきるまでは容易ではありません」
と述べている。

 実戦では、最終的に▲6六飛が決め手になり、△5七銀成が悔やまれる一着となった。 
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畠田理恵(羽生理恵)はよくがんばっていると思います

2010-11-06 15:38:01 | 将棋
 『女性自身』を買いました。
 例の「畠田理恵 夫・羽生善治名人との“子連れ別居”胸中を直撃告白!」という記事を読むためにです。
 購入する時、《今週はなんだかむさ苦しいおじさん買っていくわね》なんて店員さんが思っていないのかななんて考えていました。

 で、内容ですが、あまり詳しく書くと営業妨害になるので、簡単に(2ページほどなので、簡単とかいうほどのものではないです)。
 ごく普通の夫婦にあるようなごく普通の「すれ違い」という程度のものらしいです。子育てに追われて夫が放置状態という見方もありますが、どちらかというと子育てや家事を妻が一手に背負って奮闘しているという印象です。
 ピアノ、バレエ、習字、公文と、とにかく習い事が多く、次女はその上、横浜でフィギュアスケートを習っているとのこと。朝錬まであるので、食事の関係から横浜に拠点を置いて、学校や習い事の送り迎えをしたほうが効率が良いからだそうです。世田谷の自宅でも家事をこなしているようで、確かに大変そうです。
 羽生名人が将棋に専念できずに、羽生将棋が変質するのは困りますが、「羽生君、ちっとは手伝ってやれよ」と言いたくなってしまいます。
 棋界一忙しい羽生名人ですが、移動日などを含めても毎日対局があるわけではありません。もちろん、対局がない日は研究に余念がないでしょうけれど、傍から見る限りボーと座っているだけに見えますからね。
 この点、将棋経験者を妻に持つ渡辺竜王は、恵まれています。『妻の小言』を読む限り、夫(渡辺竜王)をぞんざいに扱っているようですが、棋士の心情を理解してさりげなくフォローしているようです。
 もちろん、理恵夫人もがんばっているはずです。子育てに奮闘しているのはもちろん、羽生名人のすばらしい戦績は理恵夫人の支えがあったからこそでしょう。


 昨日も王将リーグで渡辺竜王に破れ、旗色が悪いのですが、この苦境を打破する特効薬は、理恵夫人と娘たちの笑顔かもしれません

 情報に踊らされて、余計な本を買ってしまいました。確かに、見出しには偽りはありませんね。
 上記の見出しはネット上のもの。
 週刊誌の表紙の見出しは「子連れ別居!畠田理恵“天才妻”の意地告白」
 ページ中の見出しは「夫・羽生名人と別居!愛娘2人と新生活8カ月、妻の胸中告白」
 でした。
 やられました。
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11手詰(中田章道七段作) 打ち歩詰め回避の巻、 解決編

2010-11-05 17:03:48 | 詰将棋
『11手詰・摩訶不思議、打ち歩詰め回避の巻 中田章道七段作』
の解決編です。

前回は、

 問題図から摩訶不思議図にすればいいのですが、いきなり▲3二龍と捨てるのは、△3二同金なら▲3三桂△同金と摩訶不思議図に誘導できますが、▲3二龍に△同玉(失敗図1)と取られると

うまくいきませんでした。
 この失敗図1の金が3三ではなく2二に居れば(「失敗は成功の元」図)

▲4二角成に玉が2二に逃げることができず、△2一玉に▲3一馬(と)で詰みます。
 なので、龍を捨てる前に前工作(3三の金を2二に移動させる)が必要になるというところまで行きました。
===================================================================


 金は斜め後ろに下がれませんから、3三→3二→2二と移動させるしかありません。
 では3二に角を打ってみましょう。
 玉の逃げ場はないので△3二同金(第一歩図)と取るしかありません。

 さらに▲2二歩と打ちます。これにも逃げ道はないので、△同金(第二歩図)とするしかありません。角と歩を捨てましたが、これで3三の金を2二まで移動させることができました。

 ここで厄介者だった龍を3二に捨てることができます。
 この▲3二龍に対し△同玉と取るのは、先ほど説明した「失敗は成功の元」図となり詰みます。
 で、△3二同金(第三歩図)と取ることになります。

 そして▲3三桂と打ちます。これにも△同金(第四歩図・摩訶不思議図)と取るしかありません。

 持ち駒の角と歩を2枚、さらに盤上の龍と多大な犠牲を払いましたが、目標であった摩訶不思議図にたどり着きました。摩訶不思議図は問題図に比べて大損していますが、持ち駒は歩1枚で簡単に詰んでしまうのが面白いです。
 この間、玉方の金は3三→3二→2二→3二→3三と強制移動させられました。この金の動きも実に面白いですね。

 摩訶不思議図以下は▲2二歩(打ち歩詰めにならない)△3二玉▲4二と(詰め上がり図)までの詰みです。
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「耳かき店員殺害判決」に思う

2010-11-03 17:21:25 | 時事
 以前、裁判についての記事を書きました。
 確か、主旨は「弁護士が真実を明らかにしようとせず、ひたすら被告の罪を軽くすることに努めることに対する批判」だったと思います。
 それに対し、裁判や法律に詳しい人の意見は「裁判は真実を明らかにする場ではなく、罪や刑(責任や補償)を決定する場である」と。
 素人ながら私なりの解釈した結果が「検察官と弁護士が綱引きをして、その釣り合いの取れた地点を裁判官が判定する」というものでした。

(以下も私の素人考えです)
 その引っ張る力(判断の材料)となるのが、
①犯した罪の重さ(殺人・強盗・詐欺などの罪の種類やその人数、被害の大きさ)
②罪の背景(動機、計画的か偶発的か、過失、正当防衛、過剰防衛)
③情状酌量(自首・出頭、罪を素直に認めたり反省する、既に社会的制裁を受けている)
④社会的影響(被害者家族の心情や社会に与える影響←警察官や裁判官や教師など倫理観が必要とされる職業)
⑤被告の精神状態(異常で責任を問える状態かどうか)

などが考えられます。

 私は①が最重要視で90%近くで、10%を②が占めるべきだと考えます。計画的かどうか、動機も重要だと思います。
 ①が9割なのは、被害者にとって、例えば人生を絶たれることは、その動機などには関係ないですから、罪の重さ以外のことで大きく刑が左右されるのはおかしいと思います。

 今回の判決の場合、「被告の動機が誤った恋愛感情によるもので非常に悪質とは言えない。反省も見える」という判断も加えて、無期懲役となったようです。
 ここで私が思ったのは、「反省すれば刑が軽くなるのか」ということです。
 もちろん反省はして欲しいし、するべきだと思います。しかし、反省しようがしまいが罪の重さは変わりません。犯した罪の重さはその後の反省とは全く無関係です。 同じ観点から、被害者家族の心情もあまり判断材料にするべきではないでしょう。被害者が世捨て人か国民的大スターかで、刑が左右されては、裁判の意義自体が揺らいでしまいます。と言っても、被害者の心情を思うと画一的であるべきとも言い難いですね。

 今回のような事件、恋心が昂じてストーカー、ストーカー行為が殺人に至ってしまう例は、今後も(かなりの頻度で)起こり得そうです。
 それなのに、「反省したから」無期懲役になったという印象を世間に与えてしまったのは、いかがなものでしょうか?(後付けの「反省」、しかも「反省したふり」でも可かもしれません)
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『将棋世界』12月号の発売日 ~私が田舎を感じた日~

2010-11-03 16:37:32 | 将棋
 実際は昨日のことなのですが、11月2日は『将棋世界』12月号の発売日でした。
 通常は発売日に書店に買いに行くことはありません。入荷していないことが多いので、発売日から2、3日、忙しいと1週間や10日ぐらい経ってしまうこともあります。昔と違って、棋戦情報はもちろん、棋譜や解説もネットで得ることができるので、多少遅れても関係ありません。それに、まだ先月号を完読していませんし。
 でも、今月は竜王戦と清水女流×あから2010戦があります。昨日あから戦の記事を書こうと思っていたのですが、それを読んでからの方がいいと思って、買いに行ったのですが、空足でした。さらに翌日の今日は祝日なので入荷はないので、4日まで待たねばなりません。普通の日ならともかく、次の日が休日の場合は頑張って入荷していただきたいものです。
 田舎の方が、自然、空間、抒情の面で恵まれていますが、経済面や文化面では都会が羨ましいです。特にイベント(スポーツや将棋の大会)や博物館などはそう感じます。
 それはともかく、都会だと『将棋世界』はいつ手に入るのでしょうか。実は、それが知りたくて、記事にしました。
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夕焼け その1

2010-11-02 18:03:58 | 歳時
 先週、寒くなって、昨日今日も雨風が強く、すっかり初冬の気配です。
 「少し前まで暑いと言っていたのにね」というのが初冬の挨拶ですが、今年は本当に秋がなかったです。

 アップできていなかった夕焼けの写真です。
★8月28日
 2ヶ月以上も前のもので恐縮です(本当は春からアップ出来ずにいるのですが、それだと「その10」ぐらいまで続きそうです。私自身は、夕焼けのたびに感動(ちょっと大げさ)しているのですが、私の写真では、どれも同じに見えるでしょう)。

 夕焼けと呼ぶには、部分的過ぎるかもしれませんが、宇宙まで届くような透明感の青さが好きです。


 夕焼け部分が広がったように見えますが、それはズームアップしたことによるものです。
 今回の写真は、時間順にアップしています。撮影モードは夕焼けモードです。通常モードだと夕焼けの赤は非常に薄くなります。それでも、光の量などでその色合いは多少変化します。だから、写真の感じと時間の経過が一致しないこともあります。


 夕焼けも素敵ですが、このように静かに「夜のとばり」が訪れるさまも素敵です。


 変な構図ですが、中央左寄りにある金星を写したかったからなのでしょう。

★8月29日

 次の日は、夕焼けが濃かったです。ちょっと水蒸気や埃が多いのか、透明感に欠け、夕焼けとしてはイマイチです。

 中央部やや上を飛んでいる鳥?は、コウモリだったと思います。

 はい、金星を撮りたかったんですね。


★8月31日
 さらに2日後です。

 28日に近い夕焼けです。この日はこれ1枚です。確か、用事があったためで、夕焼けに飽きたからではありません。
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