英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『MONSTERS』 第4話 【今さらの先週の話です】

2012-11-18 20:29:37 | ドラマ・映画
 多くの刑事ドラマ、推理ドラマが放送されるので、斬新なトリックの捻出が難しいというのが現状かもしれない。とは言え、このドラマ、いろいろな推理ドラマのテイストを抽出しブレンドしてあるようで「既視感」が強過ぎる。(特に『古畑任三郎』と『相棒』)
 主人公の平八のアクの強さが控え目になり見やすくなった分、さらに既視感が強くなったのは皮肉である。今回、西園寺の存在価値が増した点は評価できる。

【その他の感想】
①手術前の説明、教授の出勤風景、安藤准教授の執刀の様子、殺害風景、凶器の発見など、一応、時間の順に描写されていたが、視聴者に手術中に殺害されたと思わせるため、教授の出勤から殺害されるまでの行動を伏せてあるのは、ややアンフェア。

②凶器のすり替えによるアリバイ工作や、殺害前後のトラックの有無というのは既出であろう。さらに、誘導による言葉の揚げ足取りやダミーの血が証拠となるという追い込み方も既視感あり

③優秀な外科医が殺人を犯し逮捕時に「私を逮捕すると、たくさんの患者が困る」という言葉を吐くというシーンも既視感。
 これに対する平八の「あなたの代わりはいくらでもいる」というのは、今回の冒頭に金田一が西園寺に言った言葉を受けての事だろうが、「代わりはいる」という根拠はない。

④金田一が、平八が持ってきた見舞いの果物籠をダイイングメッセージと早とちりしてしまうシーンや、病院の患者すべてに聴取しているシーンは、彼らしくて面白かったが、それっきり登場しないのは寂しい。(もしかしたら、私が見逃したのかもしれません)

⑤「倉庫の表の物陰」という表現。
 「倉庫の表」という表現が不自然。「倉庫の前」と言うのが普通では?あるいは倉庫の正面。
 「表の物陰」と言うのも、どこか変。「表」と「物陰」という相反するものが並んでいるせいだろうか。

【ストーリー】番組サイトより
大学病院で殺人事件が発生した。被害者は大学病院の第一外科教授である 門倉俊三 (佐々木勝彦)。偶然入院をしていた 西園寺 (山下智久) は凶器が発見された現場に居合わせることになる。

犯行が疑われたのは、同じ大学病院で No.2 の立場にある第一外科准教授の 安東研一 (吉田栄作)。門倉教授から死の直前、順当にいけば後任教授候補である安東ではなく、自分を教授に据えると言われていた講師の 村川英樹 (佐藤二朗) は、警察の捜査にその原因となった 『 安東と製薬会社との不正取引の事実 』 を告白する。しかし安東には、被害者の死亡推定時刻中、手術中であったというアリバイが存在した。

金田 (遠藤憲一) 及び金田班は病院にいた人間全てを対象に取調べを始める。一方、平八 (香取慎吾) &西園寺のコンビは、看護師や医師に事情を聞くことに。すると第一外科医師・土田隆弘 (尾上寛之) が、「 死亡推定時刻に村川さんが事件現場となった倉庫に向かうところを見た 」 と証言して…。
コメント
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