英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

竜王戦決着

2012-11-29 22:11:22 | 将棋
竜王戦決着
 29日日19時31分、丸山九段が投了。144手、消費時間は双方7時間59分。
これで七番勝負は4勝1敗となり、渡辺の防衛、9連覇が決まった。
 気がつけば、9連覇。対戦相手が羽生、佐藤、森内、丸山、木村とそうそうたるメンバー。しかも、羽生世代の中核4人に往復ビンタである。凄いとしか言いようがない。

 シリーズを通して、序盤で渡辺竜王が局面をリードしていった印象がある。中盤からも着実に差を広げていったのが第1、2局。丸山九段が追い上げを見せたのが第3、5局。竜王が変調になり、丸山九段がそれを捉えて着実に押し切ったのが第4局であった。シリーズとしては物足りなかったというのが正直な感想である。
 第5局も渡辺竜王ペース。

 第1図は馬を作られているものの、自陣は堅く、6~9筋に攻めかかっており、角も4四の好位置にいる。
 ただ、この△7五歩は勇み過ぎのような気がする。以下▲9一馬△7六歩▲6四馬(第2図)△7七歩成▲同桂と進む。

 堂々たる攻め手順だが、第1図の△7五歩に先手が▲7五同歩と素直に応じて△7七歩▲同桂と進めた場合と比べると、持ち歩の違いはあるものの、本譜の順は先手が▲9一馬~▲6四馬を指しており、香を手にしながら馬が7三→6四に移動していて、先手が得をしている。
 第1図の△7五歩では、△8一飛が有力で、以下▲9五歩に△9八歩▲同香△9七歩▲同香△9八歩や、△7五歩の攻め筋があったそうだ。
 さらに、第2図以降、△7七歩成▲同桂△同桂成▲同銀△8七桂(第3図)と進む。

 香を手にすれば、6、7筋に香打ちがあるので、持ち歩が少ない先手の動きをけん制できるが、後手を引いて持ち駒の桂を投入するのは勿体ないように思う。8筋を突破できるという訳でもない。



 第3図から13手進んだ局面。
 後手からの効果的な攻めがなく、先手から攻められる事態になっている。先手の攻めも飛車が参加していないのでそれほど腰の入ったものではなく、後手が有利だと思うが、流れが良いとは思えない。
 ただ、ここ2期のふたりの将棋、さらに、丸山九段の残り時間が少ない事を考えると、竜王防衛の可能性は高いと見ていた。
 最後は△1九角成からキッチリ勝ちを決めた。

 竜王九連覇、おめでとうございます。
コメント (8)
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『相棒 eleven』 第7話「幽霊屋敷」

2012-11-29 16:42:25 | ドラマ・映画
散りばめられたたくさんのコミカルさと謎
 幽霊に遭遇したい右京が、やたらハイだった。ここ掘れワンワンしたり、幽霊らしき影を目撃し怖がる享を、羨んだり怖がらせたり、動体感知カメラまで設置したり、そのカメラの作動にビビったりとコミカルさ満載。
 さらに、埋められた白骨死体、子ども神隠し事件、不動産社員行方不明、仲違い親子の不可解な行動、カメラに写った未確認物体、幽霊屋敷の噂の真相など、謎がこれまた満載。

 複数の謎を解きほぐしていくのも『相棒』の魅力であるが、今回は謎の多さに加え、コミカルさも満載だったので、消化しきれず散漫になってしまった。

回収しきれていない謎・納得できない謎
①白骨死体の中山は、なぜ自 殺したのだろうか?無一文で追い込まれていたわけでもないし、横領でもして逃亡していたのだろうか?
②不動産社員の行方不明は偽装だったが、偽装と言っても捜索願を出したからには、その社員は身を隠していたのだろうか?
③1年の間があったとしても、子どもが二人も行方不明になったらもっと大騒ぎになるのでは?
④遺体の所持金を着服した死体遺棄の犯人が、結局うまくいかず、残った34460円を遺体の母親に送っていたが、最後の金を送るなんて普通はしないと思う。さらに、遺体を掘り返して母親のもとに届けるなんて、有り得ない。母・息子とも見ず知らずの他人であるのに。

10年(9年?)ぶり登場の公園の一郎君「トイレの花子さん」風のネーミングだった。神隠しの謎のきっかけを作っただけで、影が薄かった(存在意義があまりなかった)。


「それ、除霊しといてもらえません?」と頼む享に、
「鑑識に、そういうスキルはありません」と答える米沢さん、ナイスな回答!



【ストーリー】番組サイトより
 廃虚のような空き家へ失踪人を探しに来た右京(水谷豊)と享(成宮寛貴)。内村刑事部長(片桐竜次)から、空き家を見に行ったまま3日前からいなくなったという男の捜索を命じられていた。

 空き家を捜索する右京らだが、なぜか御札が貼ってあったり、賞味期限切れの菓子があったりと、気味が悪い。享が一瞬幽霊らしき影を見たと思ったら突然、外から大きな物音が聞こえてきた! あわてて裏庭へと出た右京と享。外には人影などはなかったが、土の色が変わっていることに不審を抱き、懸命に土を掘り起こしたところ、中からは白骨死体が…! その後の近所への聞き込みから、この空き家は「幽霊屋敷」と呼ばれている場所であることがわかった。

 「幽霊屋敷」にまつわる謎が次第に明らかになると、さまざまな思惑が絡み合った糸がほどけてゆく。そして、たどり着いた意外な真相とは!?

ゲスト: 松尾貴史

脚本:櫻井武晴
監督:近藤俊明
コメント (2)
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