漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

挑戦記 その10

2013-05-05 20:21:25 | 挑戦記
 さて、いよいよ試験当日の2011年2月6日を迎えました。試験会場は自宅から歩いて2分ほどの至近のところで、2級・準1級を合格した時と同じ、かつ、8か月前に1級を不合格となった時とは違う会場です。今回合格できるかどうかは、実力的には五分五分だと思っていましたが、とりあえず験は良しというところ。1級の試験会場は3級と同じ部屋でしたので、同じ部屋には例によって小学生からかなりお歳を召した方まで、まさに老若男女入り混じってという感じでした。

 試験開始。前半は比較的快調に進み、特に書き問題ではこの2~3日の間に復習した問題が3つ、4つと出てきて、なかなか良い気分で進みました。そのまま順調で、後半の半分が終わった時点では半ば合格を確信。しかしやはりそれほど甘くはなく、「故事・成語・諺」のところで「なんじゃこりゃ~~」と冷汗三斗。確信を持って書けたのは10問中4問だけで、結果的にも正解はその4問だけでした。これだけで2点×6問=12点マイナスで、合格のためには全体で40点分しか間違えられませんからかなりの痛手です。
 最後の長文問題をこなして、時間的には余裕をもって終了。漢検は途中退出はできませんので、残りの時間、各問ごとの自信のあるなしで疑似自己採点。やはり故事成語のところの失点が大きく、合否は本当にギリギリの線というところ。でも前回が手も足も出ないという感じだったのに比べれば雲泥の差ですので、自分としては一応満足して試験を終えました。合否がわかるのは約3週間後、点数まで含めた詳細な結果がわかるのは約40日後ですが、それを待つのにも楽しみが残る手ごたえでした。

 1週間後、標準回答が郵送されてきて、詳細に自己採点。結果は168点でした。実際に合格する可能性が高くなりましたが、漢検の特徴として、多くの場合実際の得点は自己採点より低くなります。と言うのは、書き問題の採点はそれなりに厳しくて、はねるところをはねてなかったり、二画を続けて一画で書いたりすると×にされてしまうからです。とは言え、合格点の160点には8点余裕がありますから、正式な発表がますます楽しみになりました。

 で、3月2日、WEB上での合否発表がありました。当然のように仕事そっちのけ(汗)で10時を心待ちにしていたのですが、自分の時に限って漢検協会側のトラブル(アクセス殺到?)で午後になるまでサイトが見られず。さんざん待たされたのですが、午後になってようやくつながり、結果は合格! 結構苦しんだからか、いい歳をして無邪気に嬉しく、会社の周囲に触れ回ってしまいました。 ^^;;

 そんなわけで、1年8カ月に渡って取り組んできた漢検も、目標だった1級に合格することができ、ひとつの区切りになりました。