漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0316

2020-09-10 19:23:40 | 古今和歌集

おおぞらの つきのひかりし きよければ かげみしみづぞ まづこほりける

大空の 月の光し きよければ 影見し水ぞ まづこほりける

 

よみ人知らず

 

 大空に浮かぶ月の光が神々しいまでに清く澄んでいるので、その姿を映している水がまず氷ることだ。

 冬の静謐な夜。空に浮かぶ月の光が冴え冴えと水面に届き、その余りの清さゆえに水面が凍結する。こちらも情景が素直に目に浮かびます。