漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 592

2024-11-28 05:07:12 | 貫之集

ももちどり なくときはあれど きみをのみ こふるこころは いつとさだめず

百千鳥 なくときはあれど 君をのみ 恋ふる心は いつとさだめず

 

たくさんの鳥が一斉に鳴くときは決まっているけれども、あなただけを恋しく思う私の心が泣くとき、いつと定まってはいないのであるよ。

 

 「百千鳥」はここではたくさんの鳥の意。057 にも出てきましたね。