ひとめゆゑ なみだをせけば からころも たもとはぬれぬ ねこそなかるれ
人めゆゑ 涙をせけば 唐衣 袂はぬれぬ 音こそ泣かるれ
人目を気にして涙をこらえると、余計に嗚咽の声が漏れて、袂が濡れてしまうよ。
第二句「せけば」は漢字で書けば「堰けば」で、堰き止める意。「唐衣」は「袂」にかかる枕詞ですね。こらえるほどに涙が溢れる切ない心情を詠んでいます。
ひとめゆゑ なみだをせけば からころも たもとはぬれぬ ねこそなかるれ
人めゆゑ 涙をせけば 唐衣 袂はぬれぬ 音こそ泣かるれ
人目を気にして涙をこらえると、余計に嗚咽の声が漏れて、袂が濡れてしまうよ。
第二句「せけば」は漢字で書けば「堰けば」で、堰き止める意。「唐衣」は「袂」にかかる枕詞ですね。こらえるほどに涙が溢れる切ない心情を詠んでいます。