北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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違いの分からない男 その8

2010-11-16 21:08:06 | 日々のもろもろ
よく、休みの日を指す言葉として、「日曜祝祭日」なんて表現をすることがある。
お店や会社、病院などの看板や広告で、「定休日:日曜祝祭日」なんて書かれているのをたまに目にするけれど、実は今日仕事で、この「祝祭日」という表現を公式文書で使うのはおかしいのではないかという指摘があり、早速調べてみた。
するとやはり、指摘のとおり、公式な場で使うことには疑義があることがわかった。

調べてみたところ、「祝日」と「祭日」が使い分けられていたのは戦前の話で、「祝日」とは、国家として行なうお祝いの日のことを指し、現在で言う「元旦」(かつては「四方拝」と言った)、「建国記念日」(「紀元節」)、「みどりの日」(「天長節」)、「文化の日」(「明治節」)などが該当していた。
対して「祭日」とは、皇室の行事として行なう祭典の日を指しており、例えば、「春季皇霊祭(春分の日)」、「新嘗祭」(11月23日)、「大正天皇祭」(12月25日)などがあったのだが、昭和23年(1948年)制定の「国民の祝日に関する法律」によって、祝日と祭日は「祝日」(正しくは「国民の祝日」)に統合され、「祭日」という表現は、公的には用いられなくなり、現在に至っているとのことであった。

なるほど、これは正に目から鱗。
私もずっと前から、何の疑いもなく「祭日」とか「祝祭日」という表現を使ってきたけど、そういう意味合いがあったんですね。
このことからして、「祭日」や「祝祭日」は、日常会話で俗称的に使うのはいいとしても、公的な場では要注意ということになるのだと思うので、今後、意識していきたいと思います。

そういや昔、とあるヒーロー番組で、悪の側の人間が、主人公に対し「馬鹿も休み休み言え」と言うのに、わざわざ「日曜祭日に休み休み言いたまえ」なんて言うシーンがあったのだけど、これは・・・、どうなんでしょうね?俗称的な使い方だからいいのかな?
コメント (2)
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