函館は９つ目の町

子供の頃から色々な町を転々としていたという話をすると、決まって聞かれるといっていいのが、「どこの町が一番良かったか？」ということ。
札幌で生まれ、以後、北見→八雲→札幌→滝川→札幌→釧路→帯広→函館と回ってきているけれど、正直、これは難しい質問かもしれない。

そりゃまあ、地元は代々札幌だし、長男だから、いずれは札幌に拠点を構えなくてはならないのだけど、札幌以外でどこかと聞かれたら、やっぱりどこが一番とは決められないかもしれない。
ただ、子供の頃に限定すると、札幌以外で住んでいたことのある北見と八雲では、断然八雲の方が良かったと、今では思っている。
友達も沢山できたし、学校生活も、不思議と楽しかった思い出しか浮かんでこない。
函館に来てからは、何ヶ月かに一回、ぶらっと足を運んだりしているのだが、中心街は少し様変わりしていても、一歩外れると昔と全く変わらない風景ばかりで、当時住んでいた家から小学校までなら、今でも間違えずに歩いて行くことができるし、そんな当時と変わらない街並みを見ていると、本当に色々なことが頭に浮かんでくる。
いずれ函館を離れてからも、たまには足を運び続けたいと思えるくらい、自分にとっては愛着のある町であり続けている。

では、社会人になってから住んだ、滝川から先の町はどうか？
仕事では大変なことや嫌なこともあったので、それを思い出すと辛いものもあるのだけど、一度離れてしまうと、たまに懐かしく思い出すこともある。
そう考えると、やっぱりどこが一番とは決めずらいところもあるのだけど、函館に来る前の釧路と帯広では、あえて言うなら釧路の方が良かったかなと、今は思い起こされる。
やっぱり、初めて一人暮らしをした町（滝川の時は独身寮だったので）で、色々試行錯誤しながら生活していたということで、大変だったことでも今に繋がっているというのが大きいのかもしれない。
でも、今は函館に住んでいて凄くいいと思っているので、いずれ函館を離れてどこかへ移ったら、函館が一番だったと思えるような日々を、これからも送っていければいいのかなと思っている。

すみません、何だか取り留めのない文章になってしまって。
これから幾つの町を回ることになるのかわからないけど、どこに住んでも、いずれそこを離れた時に、住んでて良かったと思えるような日々を送りたいものです。