
大好評上映中の、「相棒-劇場版Ⅱ-」。
函館でもロングラン上映となったので、今日また観てきた。
実に今日で三回目。諸般の事情により、これまで感想は書いてこなかったけど、ここで一気に書いてしまいます。
一回目は、公開初日である、昨年12月23日に、友人二人と一緒に観てきたんだけど、この時は、初日ということもあり、ラストに待っている衝撃的な出来事については全く知らなかったので、終った瞬間、友人共々呆然としてしまい、何だか気持ちの整理がつかないまま夜を明かしてしまった。
その衝撃的な出来事、そう、小野田官房長の死。
警視庁内で起こる篭城事件が大きくクローズアップされ、果たしてどんな結末を迎えるのかというのが楽しみだったけど、まさかこのような出来事が待っていたとは・・・。
官房長が右京さんに看取られて絶命する際、忌の際に「殺されるんなら、お前(右京さん)にだと思っていた・・・」と呟くシーンがあったけど、正直それは、私達ファンもそうだと思っていた。
いやまあ、実際に右京さんが官房長を殺害するなんてことはあり得ないのだろうけど、「相棒」に終わりが来るとしたら、右京さんと官房長との間に、決定的な亀裂が生じる時だろうというのが、ファンの人達の考えだった。
それが、予想もしない人物(警視庁生活安全部長)に刺殺されるという展開は、一体誰が想像できたろうと思ってしまうが、冷静に考えると、それもまた「相棒」らしいことなのかもしれない。
ともあれ、官房長という大きな柱を失った作品が、今後どのようにドラマの質を保ち、いや高めていくのか、色々な意味で要注目だと思う。
ゲストでは、小西真奈美さん演じるヒロイン、朝比奈圭子や、篭城犯である元刑事・八重樫役の小澤征悦さんなど、今回も印象に残るキャラクターが多数登場したが、ただでさえ重厚な中身に更なる深みを与えていたと思ったのが、宇津井健さん演ずる、金子警察庁長官。
写真のパンフレットに掲載されているインタビューでも語られているのだが、宇津井さんは、半世紀以上に渡る俳優人生の中で、以外にも、犯人役を演じたことが一度もないのだそうで、そのため、「相棒」には、ぜひ犯人役でと思っていたとのこと。
警察庁長官では、Season5の最終回に登場した夏八木勲さんも良かったけど、これから先、色々な所で宇津井さんを見ると、「あ、長官!」と言ってしまいそうな気が凄くする。
他には、余りクローズアップされていないけど、中国人マフィア役の本宮泰風さん。
御存知、陣川警部補役原田龍二さんの実弟で、ぜひ一度、兄弟共演を観てみたいと思っていたのだが、それでもこのような形で観られたので、まあ満足かなと。
後はそう、やっぱりロケ地。
三回観て、特定できそうな場所も幾つかあったけど、ぜひ行ってみたいのが、横浜中華街。
いつ行っても凄い人だから難しいかもしれないけど、DVDが出たら、じっくり研究してみます。
とまあ、語りだしたらキリがないのでこの辺でやめておくけど、一つ言えることは、これはもう、間違いなく劇場版第一作目を超えているということ。
三回観たけど、それでもまた観足りないような気さえするので、後は、DVDがいつリリースされるのか、そっちを楽しみにということで。
まだご覧になっていない皆さん、まだまだ上映は続くので、ぜひ劇場へ!