
函館の西部地区、基坂の下にある、ノスタルジックな造りの建物。
と言っても、博物館や記念館の類ではなく、実は、未だ現役の社屋なのです。
「相馬株式会社」というこの会社は、初代・相馬哲平が1863年に米穀商「相馬商店」として開業した会社で、後に業種転換をしながら、旧函館区公会堂をはじめとする町の整備に私財を投じ、現在は、主に不動産賃貸業を手掛けています。
豪商として知られた相馬哲平は、旧函館区公会堂の建設資金5万8千円のうち、実に5万円を寄付したとされています。
現在のこの社屋は、1916年に完成したもので、函館市伝統的建造物に指定されています。


坂を上った所にあるこの建物は、1908年、基坂上に豪商相馬哲平の私邸として建築された「旧相馬邸」。
2010年から一般公開されており、中では、ボランティアさんによるガイドを受けることもできます。入館料は800円とちょっとお高めだけど、私も初めてだったのでガイドしていただき、大変丁寧で分かり易い説明を聞いて、その値はあるかなと思いました。
そう言えば、昨年、「ブラタモリ」函館編では、この建物にも訪れ、普段は立ち入ることのできないスペースも紹介されていたなあ・・・。
今月末に刊行される第三巻にはいよいよ函館編が収録されるけど、当然ここも紹介されてますよね。できれば桑子アナのコラム付きで。(笑)