3月で廃止になり、線路もすっかり撤去された、「臨港鉄道」「石炭列車」こと「太平洋石炭販売輸送(株)臨港線」の春採駅。
ここでも、設備の解体が進められ、寂しさが漂う状況となっています。
今回は、その「春採駅」の先を歩いてみたいと思います。
まずこちら。
市内でも幹線と位置付けられる道路が交差していますが、以前はこの場所に、臨港鉄道と交差する踏切があったとのことです。
道路と建物との間に、使われていない、一定幅のスペースがあります。
「ブラタモリ」的な視点で見れば、これは何かの痕跡であることは間違いないのでしょう。
そう、これこそが、春採駅の先に続いていた、臨港鉄道の廃線跡なのだそうです。
少し進むと、上り坂になってきました。
春採の駅の「永住(ながずみ)町駅」は、この辺りにあったそうです。
少し進むと、窪地になっています。
現在でも、この廃線跡は「釧路コールマイン」(「太平洋炭鉱」の後を受けて採炭を行っている会社)の敷地になっているんですね。
廃線跡と並行している「貝塚通」という通りは、私の住んでいるアパートから、釧路町にある「イオン釧路店」へ向かうのに効率の良いルート。私もこれまで何度となく走っていて、この利用されていないスペースは一体なんなんだろうと思いながら見ていました。
昨年釧路に来たばかりの頃は、職業柄、道路の拡幅予定地かなということも頭を過ぎったのだけど、それにしては広すぎるし、そもそも拡幅しなきゃ捌けないほどの交通量があるわけでもないので、ずっと不思議に思っていましたが、それだけに、ここが廃線跡だと知ったときは、大変驚きながらも、これはぜひじっくりと見て歩かねばと思いました。
更に進むと、コンビニとショッピングセンターの敷地に。
「永住町駅」の次の「緑ヶ岡駅」は、この辺りにあったそうです。
私もこのショッピングセンターは、結構な頻度で利用しています。
住宅と道路の間の利用されていないスペースを見ると、何か活用の手段はないものなのかなと思ってしまいます。
更に進んで行くと、JR花咲線と交差する踏切へ。
かつての「臨港鉄道」は、ここで旧国鉄と合流(並走)し、次の駅へ乗り入れていたそうです。
線路と道路の間にある廃線跡。
「臨港鉄道」が廃止されて9か月。ここが廃線跡であることは、もっと広くPRされても良いように思います。