北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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成墾記念碑

2021-06-24 20:18:00 | 札幌

皆様お疲れ様です。

テレワーク主体の生活環境の中、すっかり曜日の感覚がなくなっていますが、今日は木曜日なんですね。

自宅で座りっぱなしというのもかなり疲れますが、ということは今週の勤務もあと一日か・・・。まあ頑張ります。

 

 

内容としては昨日の続きになるんだけど、昨日の記事で、「『大学村』周辺の電柱をチェックしたけれど、電柱に地名表記はなかった」と書きましたが、実際のところは、こういうありきたりな表記でした。

電柱の地名の基準ってなんなんでしょうね。気になります。

 

 

なんてことを考えつつ、「大学村の森」周辺を散策していたら、一つの記念碑を見つけました。

 

 

「成墾記念碑」とあります。

「開墾」の「墾」なので、「大学村の森」にあった、札幌農学校第3農場と関係があるのかなということが、真っ先に頭に浮かびます。

 

 

それはそのとおりでして、明治42年(1909年)6月に建立されたこの碑に刻まれているのは、第3農場の成墾(開墾)に携わった当時の小作人53名の名前です。

 

 

「第3農場」があったとされる、旧「烈々布」と呼ばれた地域は、歴史関係の本から察するに、概ねこの辺りのようです。

条でいうと、北20条から北49条、丁目でいうと、東1丁目から8丁目という広大なエリアです。

第二次世界大戦後の昭和23年(1948年)、農地法により農場は自作者に解放されることとなり、同38年(1963年)には、全ての農地が売却され、小作農場は姿を消すこととなりました。

 

 

住宅地の一角に佇むこの記念碑。

台座部分は札幌軟石だそうです。

しっかりとフェンスに囲まれた碑というのも珍しいと思いますが、ここは北海道住宅の職員宿舎の敷地ということで、それも納得。

こうして農場としての歴史を後世に伝える役割を担っています。

 

コメント
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