北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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北大構内~1~

2022-12-12 20:09:43 | 札幌

 

昨日紹介した「カフェdeごはん」さんの後、少し北大構内を散策してみました。

まずはこちらの銅像。

 

 

 

名前だけは聞いたことがあった、北大初代総長「佐藤昌介(しょうすけ)」氏の銅像。

元々は南部藩士の家に生まれ、明治9年(1876年)に、北大の前身である札幌農学校に進学し、卒業後はアメリカに渡って農業技術を習得。帰国後の同27年(1894年)に校長に就任し、日本初の農学博士号を授与されました。

明治40年(1907年)には東北帝国大学農科大学学長に就任し、大正7年(1918年)、同農科大学が北海道帝国大学へと移行した際に総長に就任。単科大学であった札幌農学校を帝国大学へと昇格させるために尽力した功績から、「北大育ての親」とも呼ばれています。

 

 

先に書いちゃいましたが、佐藤氏の功績が簡単に記されています。

 

 

これはまたインパクトのある石碑。

 

 

どういう石碑かはこちらを参照ということですが、これを見て真っ先に思ったのは、「タモリさんだったら、すぐにこの石が『かんらん岩』だってわかっちゃうのかなあ」ということでした。

「ブラタモリ」の見過ぎかもしれませんが、石を見ると咄嗟にそんなことが頭をよぎってしまいます。

 

 

「ブラタモリ」といえば、先日「ブラタモリセレクション」で放送された札幌編でも紹介されたこの水路。

 

 

かつて、札幌開拓初期の頃にこの地を流れていた「サクシュコト二川」の流路を再現したものです。

 

 

 

「ブラタモリ」でも紹介されていましたが、元々この場所は扇状地で、水が湧き出す「メム」が幾つか存在していました。

「サクシュコト二川」は、以前紹介した「偕楽園」の辺りから北東に向かって流れていて、現在の「琴似川」に注いでいた川です。

 

 

偕楽園緑地 - 北の風に吹かれて~独り漫遊記~

 遊歩道が整備されている小さな公園。札幌だけでなく、全国あちらこちらに同じような場所は沢山あると思いますが、今回はこちらに注目してみました。   ...

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ところで、この「コトニ」とは、現在の西区琴似と同じ「コッ・ネイ」(くぼんだ所)に由来するものですが、現在の西区琴似からは結構離れています。

先日図書館で読んだ本に書いてあったのだけど、「コトニ」の語源である「くぼんだ所」というのは、本来は、現在の北大植物園から「偕楽園」を経て、北大構内にかけての辺りだったようで、この地には、「琴似又市」という名の酋長が存在していたそうです。

それがやがて西北へ範囲を広げて、「琴似村」となり、やがて、現在の西区琴似として残る地名となったのだそうです。

なので、この周辺は、さながら「琴似発祥の地」とでも言ってよい場所かと思います。

 

 

「偕楽園」方面へ向けて。

写真の先から流路が続いていたことになります。

 

 

現在のこの位置。

南東に「サクシュコト二川跡」というのがありますね。ここから北西方面へ当時の流路があったということです。

拡大していただければ、現在の西区琴似からどれくらい離れているかもお分かりいただけると思います。

 

 

 

 

 

 

現在、この流路は「中央ローン」として整備され、憩いの場となっています。

穏やかで綺麗な水の流れが、訪れる人に癒しを与えてくれています。

コメント (2)
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