写真の場所はこちら(↓)なんだけど、
この前を通ってふと思ったのが、「『停車場』って、要は駅ってことなんだろうけど、『○○駅前通』という名前の道路も見受けられる中で、『停車場線』と『駅前通』の違いってなんなんだろう?」ということ。
というわけで、「停車場」と「駅」の違いについて調べてみました。
古くは、両者の区別は曖昧だったそうだけど、昭和11年(1936年)9月、当時の「鉄道省」の職務改正により、次のように類型が整理されたそうです。
「停車場」・・・旅客の乗降、荷物の積卸、列車の組成、車両の入れ換え、行き違い、待ち合わせをする場所及び常置信号機を取り扱う場所
で、このうち、
旅客の乗降、荷物の積卸をする場所・・・「駅」
列車の組成、車両の入れ換えをする場所・・・「操車場」
車両の行き違い、待ち合わせをする場所及び常置信号機を取り扱う場所・・・「信号所」
とされたんだそうです。
つまり、「駅」は「停車場」の一類型ということになるんですね。
では、「停車場線」と「駅前通」の違いはというと、これははっきり分からなかったのだけど、調べる過程で、昭和11年以前から、「停車場」というのは官製用語、つまり「お役所言葉」だったのに対し、「駅」というのは、民衆で広く用いられる言葉だったということが出てきました。
そう考えると、「駅前通」というのは、一般の人達が通称として用いる言葉であり、地方自治体が維持管理する道路(写真の道路は道道)が、路線名として「停車場線」となっているのは、そうした昔からの流れを汲んでいるということなのかもしれませんね。
そういえばと思ってもう少し調べてみたところ、札幌でも、札幌駅南口から大通方面へ通じる「札幌駅前通」というメインストリートがありますが、これも、「札幌駅前通」というのはあくまでも通称であって、正式名称は「札幌停車場線」なんだそうです。なるほどね。
最後に、本題とは関係ないけれど、買い物帰りに撮った今日の夕陽。
時刻は15時48分。陽が沈むのがすっかり早くなりました。