この記事に関して、違和感を覚えた点が二つ。
この県職員のやったことは決して許されることではないという点は否定のしようがないけど、記事のタイトルと本文について。
・タイトル「昼に早退した」って、いる?
・「通常勤務をしていたが、『昼から休ませてほしい』と特段理由を告げることなく申し出て、午後0時半頃に早退した」って、ことさら文章化するようなこと?
無断欠勤でもしたとか、病気と偽って病気休暇を取得していたっていうんならともかく、本文を読む限り、通常の有給休暇だと思われるところ、早退云々をわざわざ入れているのって、有給休暇を取るのに理由を告げていないことを問題視しているように思えてならない。
有給休暇を取るのにいちいち理由なんか告げるなんて、今時どこのブラック企業だよって思ってしまいます。うちの職場では、自発的に理由を告げる人はたまにいるけれど、休暇を承認する上司の方は、そんなことは全く聞こうともしていません。
有給休暇を申請するのに上司に理由を尋ねられたら、今のご時世、それだけでパワハラや、私生活への過度な干渉と取られてしまいますからね。
この記事は、件の職員が女性に暴力をふるったという点が問題なのだから、あたかも、早退云々が問題であるかのように取れるような文章の書き方はいかがなものかと、読んでいて思いました。
注:あくまでも、この職員が取得したのが、通常の有給休暇であるという前提の話です。事実を偽って病気休暇や介護休暇などを不正に取得していたというなら、言うに及ばず大問題です。
とまあそんなところだけど、有給休暇を取るのに理由を告げないという点は当然だとしても、このことと、昨今色々な所で耳にする「ワークライフバランス」というものを都合よく解釈、利用して、余暇第一、仕事二の次になっていると思われても仕方のない人が、残念ながら私の周りでもチラホラ見受けられるような気がしてなりません。
具体例はいちいち挙げないけれど、正直、見ていてイライラするし、そんな人とは一緒に仕事はしたくないと思います。
人のことばかり批判して、自分がそんな風にならないようにしなければいけないというのも当然のことですけどね。
最後に、全然話は変わるけれど、先程書棚をガサゴソとやっていたら、久しぶりにこの本を見つけたので、懐かしくなって手に取ってしまいました。
20年とかそれ以上前の北海道新聞に掲載されていた、函館の人々の生活の様子を、市内の小さな町単位で紹介するコーナーを書籍化しているものです。
出しやすいところに移動してきたので、土日にでもちょっと読み返してみようかなと思います。