いきなりだけど、まずは、「ウルトラセブン」第26話「超兵器R1号」のエピソードから。
地球防衛軍は、地球を侵略者の魔の手から守るべく、惑星一つを簡単に木端微塵にしてしまう、水爆8,000個もの破壊力を持つ新兵器「R1号」を開発した。
しかし、タケナカ参謀をはじめ、防衛軍、ウルトラ警備隊の面々がその破壊力に大いなる期待を寄せる中、モロボシ・ダンは一人浮かない顔。
ダンの言い分はこうだった。
「(地球が強力な超兵器を開発しても)侵略者は、超兵器に対抗してもっと強力な破壊兵器を作りますよ」
そんなダンを、フルハシ隊員はこう言って諭した。
「我々はそれよりも強力な兵器をまた作ればいいじゃないか」
その一言に、ダンは失望の色を浮かべ、こう呟いた。
「それは・・・血を吐きながら続ける悲しいマラソンですよ・・・」
そう、ダンは、相手に対抗する一心で強力な破壊兵器を作る競争をすること自体、無意味で悲しいことだと考えていたのだった。
だが、そんなダンの思いをよそに、R1号は、「ギエロン星」という小惑星に向けて発射され、その破壊力によって、直撃を受けた「ギエロン星」は一瞬で破壊されてしまった。
その成果に喜ぶ防衛軍の面々だったが、直後、「ギエロン星」に住んでいた生物が変異を遂げた「ギエロン星獣」が地球に向けて飛来。地球は、「ギエロン星獣」の吐き出す放射能(核兵器であるR1号の影響によるもの)によって危機に陥った・・・。
新型コロナの第2波、遺伝子変異で強毒化し致死率上がる恐れ(NEWSポストセブン)
このニュースを聞いたとき、真っ先に↑のエピソードが頭を過ぎりました。
コロナとの戦いは、↑のエピソードにあるような兵器の開発競争とは違い、全くもって無意味、不毛なことなどではないけれど、せっかくしっかりと感染防止策を確立し、有効な薬の承認がなされても、コロナの方が遺伝子変異で強毒化が進み、またそれに対抗するために、新たな感染防止策やワクチンの開発などに時間と労力を費やされるということが繰り返されるということだけは避けたいところかと思います。
そんな、いつ終わるとも知れないような戦いに突入する前に、何とか終息を迎えてほしいものです。
緊急事態宣言が解除されて「ウィズコロナ」という言葉が新たに生まれたけれど、これは、「(コロナと)永遠に戦いを続ける」という意味ではなく、「(コロナと)上手に付き合っていく」という意味で解釈したいと思います。
テーマとは全然関係ないけれど、幣舞橋を過ぎた所にある釧路名物の花時計の写真。
まだまだギスギスした気持ちになりがちな日々だけど、綺麗な花を見て、少しでも穏やかな気持ちであり続けたいなと思います。