昭和57年(1982年)に放送された、スーパー戦隊シリーズ第六作目「大戦隊ゴーグルファイブ」。
シリーズ全作品の中でも、特に思い入れの強い作品ですが、今年は、放送40周年という記念の年。
三年前の春を最後に、コロナ禍ということもあって、仲間たちと首都圏で集まってのロケ地巡り、所謂「遠足」の開催を控えていましたが、先週、そんな記念の年の最後にロケ地巡りをしてきましたので、紹介します。
まず最初はこちら。
埼玉県戸田市の、JR戸田駅西口から徒歩10分ほどの所にある「戸田市スポーツセンター」。
ゴーグルファイブ第20話「死の花 毒サボテン」で登場します。
※ ストーリー
暗黒科学帝国デスダークは、合成怪獣サボテンモズーを使い、人間を溶かしてしまう強力な花粉を撒き散らす毒サボテンを町に植え付け、人間を溶かした後に新たなサボテンを出現させて、町を毒サボテンであふれさせる作戦を開始した。
毒サボテンの花粉を浴びた若者が溶かされた事件を知ったゴーグルファイブは現場へ急行し、若者たちが溶けた後に生えてきたサボテンを見つけるが、手を出すことができない。そこで、ゴーグルファイブが属する「未来科学研究所」は、毒サボテン壊滅の方法を探るため、サボテンの本場メキシコから、サボテン研究家「ミス・テレサ」を、親善目的の「ミス・サボテン」という名目で来日させた。
空港に到着したテレサを報道陣が出迎える中、待っていた兄妹がテレサを呼び止め、メキシコから送ってもらったサボテンが元気がないので処置してほしいと依頼するが、先を急ぐテレサはすぐには応じられず、宿泊するホテルを伝え、翌朝そこで待っているよう兄妹に伝えた。
未来科学研究所へ向かったテレサは、ゴーグルファイブの協力のもと、毒サボテン壊滅の方法を探っていたが、有効な策を見つけることができない。
ゴーグルファイブは、サボテンモズーと対峙した際、モズーの言葉から、翌日12時に、毒サボテンの花が町中で一斉に花開くことを知り、何とかそれまでに打開策を見出す必要があった。テレサ曰く、毒サボテンを壊滅させるには、メキシコに生育する特殊なサボテンのエキスが必要とのことであったが、そのサボテンは日本には存在せず、かと言って今から空輸したのではとても間に合わないことから、事態は手詰まりの状態に。
そのときテレサは、空港で兄妹が持っていたサボテンを思い出し、それが件の特殊なサボテンであると確信し、二人に伝えたとおり、翌朝ホテルへと直行。当の兄妹、三郎とユカリもまた、サボテンを持って、ホテルの前でテレサを待っていた。
ということで、そのホテルのロケ地として使われたのがこの場所でした。
映像と見比べてみたところ、放送当時と外観は変わっていないように見受けられました。
劇中では「ニューキングホテル」という名前で登場していたこの場所。
今回は諸事情により行かなかったのだけど、同じ回の別なシーンのロケ地が戸田市にあるとの情報を掴んだことで、ここも同じく戸田市であると睨み、調査を開始。
建物の雰囲気から、実際にホテルとして使われている建物という可能性も考えたけれど、注目したのは写真にもある旗の掲揚柱。
柱が三本あることから、国旗、施設が存する自治体の旗(県の旗、市町村の旗)かあるいは施設のシンボルマークがデザインされた旗を掲揚しているものと考えれば、公的な施設である可能性が高いと考え(職業柄)、戸田市内の公的な施設をストリートビューで調べた結果、この場所であると判明したのが一昨年の1月。
そのときは、まだ新型コロナが出始めの頃で、よもや数か月後に大規模な外出自粛要請が出るなど予想もしていなかったことから、例年同様、5月末頃に「遠足」を開催することで仲間たちと話を進めていましたが、改めて書くまでもない世の流れによって、それから二年半もの間、開催を見送らざるを得なくなり、ようやく今回、実現させることができました。
風のせいでしっかりと確認はできませんでしたが、真ん中が日本国旗、左が埼玉県章、右が戸田市章です。
この屋外階段も、塗装の色は変わっていますが、放送当時と位置関係は変わっていません。
劇中、三郎とユカリが持っていたサボテンを見て、間違いなくそれが毒サボテン退治に有効であると知ったテレサであったが、マークしていたサボテンモズーにより、三郎、ユカリと共に拉致されてしまう。
映像では、写真の植え込みの陰からサボテンモズーが登場している。
この照明塔も当時のまま残されていました。
ホテルへ向かったテレサを追ったゴーグルファイブだったが、ホテルに到着するとテレサの姿はそこにはなく、件のサボテンが放置されていた。
前日、空港で三郎とユカリを見ていたゴーグルピンク=桃園ミキの記憶から、放置されていたサボテンが探し求めていたものであると悟ったゴーグルファイブは、拉致されたテレサたちを追って現場を離れた。
正面の通路。
劇中では、ゴーグルレッド=赤間健一のバイクが、ここからホテルに入って来るシーンが描かれている。
当時の映像と現地を見比べながら検証していましたが、映像では、このベンチは確認することができませんでした。
当時はなかったか、一時的に撤去されていたかのどちらかだと思います。
正直、「あっそう」てな感じだったけど、もしこれが逆(映像で確認できるものが実際にはなかった)ということだったら、いくら四十年前とはいえ、ショックが大きかっただろうなあ・・・。
(そのパターンでショックを受けたときの話がこちら)
スーパー戦隊シリーズのロケ地を紹介しているサイトは幾つかありますが、ゴーグルファイブに特化したサイトはなかなかないことから、ゴーグルファイブに思い入れの強い私としては、これまで色々と解明を続け、このブログでも幾つか紹介してきました。
放送40周年の記念の年に、また一つ解明ができて、よかったと思います。