昨日の「五島軒旧館」の近くにあるこちらの建物。
函館における食文化の歴史に大きな足跡を残した人物にゆかりの建物です。
何度か紹介したことはありますが、「胃袋の宣教師」と呼ばれた、「カール・ワイデル・レイモン」氏という人物の像。
「レイモンハウス元町店」「カール・レイモン歴史展示館」として使われているこちらの建物、7年前に外観のみ紹介していましたが、中に入ったことはなかったので、入ってみることにしました。
2階の歴史展示館から。
カール・レイモン氏の略歴は、リンクした↑の記事を参照していただくとして、ここで注目したのは、「だから私は”胃袋の宣教師”だと思っているんですよ」というレイモン氏の談話。
「胃袋の宣教師」という呼称は、「いつしか全国のファンからそのように呼ばれるようになった」ということが、いくつかの本やサイトに書かれているのをこれまで読んできましたが、レイモン氏自らもそのように自称していたということだったんですね。
同じ呼称でも、全国のファンが込めた思いと、レイモン氏自身の思いとは多少違う部分もあるのかもしれないけれど、このような一致があることで、よりこの呼称に重みが加わっていると言えるのかなと思います。
1987年(昭和62年)に亡くなったレイモン氏。
10年後に亡くなった妻の「コウ」さんと共に、函館市内の海の見える墓地に眠っています。
写真や解説板の他にも、ゆかりの品が多く展示されています。
1階へ。
「レイモンハウス元町店」と呼ばれており、販売コーナーとイートインスペースがあります。
そのお隣には、かつてのレイモン氏の居宅が保存されています。
解説板のとおり、函館市の伝統的建造物に指定されています。