北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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落石駅

2020-09-25 19:33:49 | 釧路&釧根地方

台風12号から変わった低気圧の影響が北海道にも出始めています。

釧路地方も、明日から明後日の明け方にかけて、大雨と暴風に見舞われる予報ですが、停電や災害など、生活への影響が出ないように祈っています。

例えば、道路や鉄道で、沿道(沿線)の「落石」による通行止め(運休)なんてことがあると大変ですよね・・・。

 

 

冒頭の話題とは何の関係もありませんが、「落石」という文字に驚かれる方もいらっしゃるかと思います。

冒頭の話題では「落石」と書いて「らくせき」と読みますが、こちらは「おちいし」と読みます。

 

 

こちらは、漁港も近くにある割と大きな集落なので、駅舎内もそこそこ広くなっています。

ダルマ駅も風情があっていいですが、やっぱりこっちの方が、駅らしくていいなと思い、私は好きです。

 

 

 

花咲線は、全国からローカル線や秘境駅を求めてやってくる鉄道ファンが多いこともあり、各駅に、旅のノートや、おもてなしのアイテムが置かれています。

 

 

「落石」という地名は、アイヌ語で「オク・チシ(首の付け根の窪み)」に由来するとされています。

一番下に載せる地図で御確認いただければと思いますが、近くに、灯台のある岬があり、岬のある陸繋島のような形が、人間の首の窪みに似ているところから付いた名前との説が有力だそうです。

ですが、やっぱり振り仮名がないと「らくせき」と読まれてしまうことがあるようで、私の記憶では、民放のラジオ番組で、入社して間もない女性アナウンサーが、「らくせきみさき」と間違えて読んでしまったことがあります。

 

 

 

駅構内は、複線で列車がすれ違えるようにもなっていますが、上の時刻表を見ると、釧路方面と根室方面両方の列車が同時に発着する時間帯はありませんね・・・。そこはちょっと鉄道ファンには残念なのかな。

 

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別当賀駅

2020-09-24 20:04:23 | 釧路&釧根地方

明日の夜から、台風12号から変わった温帯低気圧の影響で、北海道の太平洋岸は暴風雨の予報。

札幌出張に出発する来週月曜日には回復しているようだけど、暴風雨でJRの線路に被害が生じないか心配。

何事もないように祈って週末を過ごすこととします。

 

ということで・・・というわけではないけれど、昨日に続いてJRの駅の紹介。

 

 

厚床駅から根室方面に向かって次の駅になる「別当賀」駅。

「べっとが」と読みます。

かつての鉄道車両を転用した「ダルマ駅」です。

 

 

ゴチャゴチャしてますが、白鳥の飛来で有名な「風連湖」という湖の最寄駅(と言っても徒歩では無理ですが)ということになります。(距離関係は、記事の最後に載せる地図でご確認を)

 

 

ダルマ駅の中にも、椅子以外の社内設備が何かしら置かれている駅もありますが、この駅は御覧のとおり。

小さな集落の駅とはいえ、少々寂しい気もしますね。

まだ国鉄だった昭和61年(1986年)にダルマ駅になったそうですが、平成4年(1992年)までは簡易委託駅だったんだそうです。

どんな風に切符の販売をしていたのかな・・・。

 

 

根室方面の方が一便少ないんですね。

 

 

駅名は「べっとが」ですが、行政地名としては、「べっとうが」と読むそうです。

何故「う」が省略されているのか分かりませんが、地名の由来は、アイヌ語の「ペッ・ウッカ(川の浅瀬の上を水がうねり流れる所の意)」に由来するとされていますが、「ペトゥッカ」という言葉で、単に「浅瀬」を意味するという説もあるそうです。

 

 

 

住宅も疎らな地域にある小さな駅ですが、こういう雰囲気を求めてやってくる鉄道ファンも多いのでしょうね。

 

 

駅前にある、滑り台だけの小さな公園。

札幌には、砂場だけなのに「公園」と名が付いている所もありますが、滑り台だけってのも珍しいかも。

 

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厚床駅

2020-09-23 19:41:01 | 釧路&釧根地方

 

「花咲線」という愛称で親しまれる、JR根室本線釧路~根室間の駅を幾つか紹介していきます。

まず最初は・・・、あれっ、ローマ字表記しかありませんね。これは珍しいかも。

「ATTOKO」とありますが、「厚床」と表記します。

「厚岸」と紛らわしい感じがしますが、私も、鉄道少年だった小学生の頃、混同していた記憶があります。

 

 

現在は無人駅ですが、駅舎内はそこそこ広いです。

 

 

 

ピアノが置かれていますね。

演奏される機会はあるのかな。

 

 

旅で訪れた人達のメッセージが書かれています。

ノートも何冊か置かれていますが、亡くなられて早いもので8年となる、俳優の地井武男さんも、ここを訪れてノートにメッセージを書き残していかれたんだそうです。

 

 

ローカル線なので、発着する列車はこんなものです。

 

 

 

現在は花咲線のみの駅ですが、平成元年(1989年)4月までは、中標津町方面へ向けて「標津線」という路線が運行していました。

この路線は、廃線跡を散策するのが好きな人達の間で人気のスポットだそうです。

 

 

「厚床」とは、アイヌ語の「アッ・トコ・トーペッ(楡(おひょう)の樹が生出する処)」というのが由来という説がありますが、元来、「厚床」と呼ばれた地域は、現在の行政地名で「厚床」が冠されている地域よりも広く、厚床駅の北東約4kmの位置に「厚床沼(あっとことう)」という沼があったそうで、そこが地名の発祥という説が有力だそうです。

 

 

 

普通列車が来ました。

9時14分発の釧路行きです。

乗降客はありませんでした。

 

 

この駅舎は、花咲線だけでなく、路線バスのターミナルとしての役割も果たしています。

 

 

中標津行きのバス。

こういう路線バスの旅もいいかもしれませんね。

 

 

駅前の様子。

近くにある「東光園」さんという食堂は、メニューも豊富で、仕事で来たときによく寄っています。

 

 

バス停でのんびり佇む猫ちゃん。

シャッターを切る瞬間まで目が合っていたのだけど、咄嗟に横を向かれてしまいました。

 

 

 

最後に、ここは、先程触れた「標津線」の跡地。

厚床駅周辺のフットパスのコースになっています。

 

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琵琶瀬展望台

2020-09-22 18:16:52 | 釧路&釧根地方

 

霧多布市街地から厚岸町方面へ車を走らせると、展望台の看板がありました。

寄ってみます。

 

 

展望台としては小さいですが、どんな景色が広がっているのでしょう。

 

 

 

眼前に広がるのは「霧多布湿原」の絶景。

道東の湿原というと、何といっても「釧路湿原」が有名ですが、ここ霧多布にも、観光名所となっている湿原があるのです。

 

 

「霧多布湿原」の周辺は、約5,000年前までは海底だったのが、その海水が引いて陸地になったもので、現在、約3,000㎡にわたって湿原が広がっています。

大正11年(1922年)に、一部が天然記念物に指定され、平成5年(1993年)にはラムサール条約の登録湿地となり、平成13年(2001年)には北海道遺産にも選定されています。

 

 

「琵琶瀬(びわせ)」という地名は、アイヌ語の「ピパ・セイ(カラス貝の・貝殻の意)」に由来するとされています。

「カラス貝」というのは初めて聞きましたが、日本の湖沼などで生育する二枚貝で、黒い色をしている淡水生の日本固有の種と、やや紫がかって見られる地中海沿岸が原産の種があるそうです。

この湿原は海から結構離れているので、この周辺で採取されたのは前者の方かな?

 

 

「霧の日はこれを見てください」とあるとおり、(「ブラタモリ」でもおなじみの)晴れた日の様子を写した写真です。

釧路から続く太平洋岸ということで、この辺りも霧の日が多いのでしょうかね。

 

 

最後に、周辺に咲いているハマナスの花を一枚。

霧多布湿原は、春から秋にかけて約300種の花が咲くことから「花の湿原」と呼ばれているそうで、ハマナスの他にも、ミズバショウやエゾカンゾウでも知られています。

 

 

さて、四連休も終わり、明日からまた仕事。

来週一週間不在にする前に片付けなきゃいけないことが幾つか(幾つも?)あるんだけど、そのうちの一つが、今週金曜日の、外出を伴う用務。

でも、予報を見ると、台風12号(金曜日には温帯低気圧に変わってる?)の影響で、釧路も雨風が強くなるみたい。

これをどうするか、明日決断しようと思います(自分の中ではどうするか考えを纏めてますが)。

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アゼチの岬

2020-09-21 18:18:19 | 釧路&釧根地方

 

いきなり地図から。

昨日紹介した「霧多布岬」のある浜中町霧多布地域は、御覧のとおり、所謂「陸繋島」と呼ばれる地形になっていますが、その陸繋島において、霧多布岬と反対側に、もう一つ、景色の綺麗な岬があります。

 

 

それが、「アゼチの岬」という岬。

例によってアイヌ語由来の地名なのかなと思いましたが、かつてこの周辺に「畦地(あぜち)」という人が住んでいたことから付けられた名前だそうです。

霧多布岬と同様、ここもまた、映画「ハナミズキ」でロケ地として使用されていました。

 

 

 

写真に写っている、岬の名前を記した木柱。

この木柱をズームで撮った写真もあるのですが、ボケてしまったため掲載はしません。

でも、何となく見えるとおり「アゼチの岬」と書かれています。

 

 

霧多布市街地方面の景色。

 

 

観光地によくある、方角の先にどこがあるのかを記した表示板。

 

 

この先にあるのは、道内では根室だけど、世界の都市では・・・。

 

 

ほほほ、ニューヨークとロサンゼルスですか。

見た途端、懐かしい、「ニューヨークへ行きたいかぁぁぁ~!」「ウォォォォ~!」という叫び(「アメリカ横断ウルトラクイズ」)が蘇ってきました(本当に)。

そういや、先日買った「チコちゃんに叱られる!」の漢字学習本に載っていたのだけど、ニューヨークって、「紐育」という漢字表記があるんだそうです。

因みに、ロサンゼルスも、「チコちゃん」の本には載っていないけど、「羅府」という漢字表記があります。これは、「ウルトラクイズ」で出題されたことがありました(昭和58年(1983年)の第7回大会)。

 

 

世界の地名だけでなく、近郊の地図も描かれています。

 

 

 

岬の先に見える二つの島。

手前は「小島」、奥の平たい島は、「嶮暮帰(けんぼっき)島」という島です。

「嶮暮帰」というのも難読地名ですが、アイヌ語で「ハンノキ(アカダモ、ハルニレ)の下」を意味する「ケネ・ポク」に由来するもので、明治9年(1876年)に岩手県出身者が移住し、昆布漁を営んだという記録があります。

現在は無人島で、昆布漁期に漁師が来島する程度ですが、動物作家のムツゴロウこと畑正憲さんが、昭和46年(1971年)から約1年間定住していたそうで、現在でも、絶滅危惧種に指定されている「エトピリカ」の姿が確認されることがあるそうです。

 

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