本日のエントリーは日付指定を誤って一度上がってしまったものを
修正加筆しております
誰でもその名を知っている銃というと
その筆頭はワルサーP38ですかね
Waltherだからドイツ語だとヴァルターみたいな発音でしょうか
そのほかだと 先だってNetfilixで大好評だった
シティーハンター 主人公の冴羽亮 の愛銃コルトパイソン
パイソンは蛇でコルトはコブラだとかヴァイパーだとか
蛇の名前が好きでペットネームによく使います
昔の漫画見るとバイソンと勘違いしてたりしますけど
まあそれはご愛敬
1985年に米軍がM1911をM9(ベレッタ92F)に更新した際に
ベレッタがポリス向けのバーゲンをやったせいか
警察の拳銃のオート化が始まりグロックの登場で一気に進み
それまでアメリカの銃器メーカーの主力だったリボルバーはすっかり廃れ
最大手のコルト、S&Wもそのバリエーションを減らし
コルトもトップオブザラインのパイソンを
2005年に生産を中止しますDNC(ディスコン)というわけですな
でそれが内部構造をリニューアルして
2020年から再び生産されております
wikipediaの記載
改良点ですけど
うーんそこじゃねぇだろう
これスプリングは明らかにコストダウンだな
パイソンは大元はオフィシャルポリスなどに使われている
Iフレームをベースにしていて
携帯時の安全を100%確実にするポジティブロック(赤枠)
シリンダーを固定するボルト(水色の枠)
そしてバターナイフみたいなトリガーのリターン機構
とかなり複雑な構造でした
こんな感じね
これでは金も手間もかかってかなわん
でコルトはIフレームをMkⅢというアクションに変更され
その後MkⅢはVになりキングコブラになるんですが
パイソンはそのままでした
再生産にあたり
構造がリニューアルされました
なんかどこかで見たことがあるようなシリンダーストップだなぁ
バターナイフみたいなトリガーのリターンシステムはそのままですが
メインスプリングとシリンダーストップ(コルトではボルト)が変わっていますね
MkⅢ系のようにメインスプリングをコイルにしなかったのは
トリガーの引き味の問題からでしょう
コイルスプリングを使うとコイルスプリングが圧縮されていく時の
たわみが指に伝わって気持ちが悪いんですね
だからイギリスの古い(古くなくても)サイドバイサイドの
ダブルライフルやショットガンのスプリングはコイルスプリングではなく
板ばねが使われています
このシリンダーストップ
S&Wにそっくり
わかりやすいようにKフレームの画像を反転してみました
どうせならハンマーとトリガー後部の形状を変更して
2段でハンマーが起こされるS&Wみたいな構造にすればよかったのに
コルトパイソンは旧モデルの生産中の80年代には
熟練工の不足と、コストダウンというか、仕上げ工程の省略などで
結構ひどい仕上げのものもありまして
ステンレスがメインになったから仕上げのほうはあまり気にしなくてよくなったのかな
コルトロイヤルブルー仕上げみたいに時の金属をピカピカに磨き上げちゃうと
ステンレスの場合は鏡面仕上げになっちゃいますからね
発売当初はシリンダーの回転不良などが出たようで
評価試験どうやってんだよ
と突っ込みたくなります(笑)