FORTY THREE-SEVEN

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コメディアンとバーとワタシ

2022-04-12 06:00:00 | 今日の一枚
ハードボイルド作家というか冒険小説作家の
ジャック・ヒギンズ氏(Jack Higgins, 1929年7月27日 - 2022年4月9日)
本名ヘンリー・パタースン 氏(Henry Patterson) がお亡くなりになりました。

ワタシがジャック・ヒギンズを知ったのは
内藤陳さんの読まずに死ねるかですね
ヒギンズの作品は生頼範義さんがカバー絵を描くことが多く
ヒギンズを読んでいない頃でも、その絵を見るために本を手にする
ということがよくありました

しかしですねぇ
これほどの大家であっても
海外作家のせいか
Wikipediaの表記とかなんじゃこりゃとか思っちゃいます

いやさ、作品一覧をペンネームごとにまとめたって仕方がないだろう

英語版だと
発表年 題名 名義 主人公の順で書いてありまして
ありがたいのですけれども、主人公がなぁ


鷲は舞い降りた
の主人公ってリーアム・デブリンかぁ
クルト・シュタイナーじゃないかな
デブリンはどちらかというと狂言回し

一番のお気に入りは
死にゆくものへの祈り
だそうですけど
このマーティン・ファロン
これ一作のキャラクターかと思いましたら
1960 Cry of the Hunterという前作があるようです
これ未訳なんですね
ひょっとしたら
死に行くものへの祈りの
ファロンの行動の原点が描かれているかも


生頼範義さんのカバーと相まって
好きなのがこれですね
.32口径のS&Wのリボルバーにサイレンサーつけたりして
突っ込みどころはありますが
ルチアノの愛すべきキャラクターによって
一気に読めます

日本のWikipediaにはペンネーム別の他に
発表年がないという欠点があります。
主人公が書いてないのは良いとして
発表年がないのは痛い

ジャック・ヒギンズの名前を使い始めるのは
1966年の鋼鉄の虎から
で気が付いたのは


いぜん、ジャック・ヒギンズについて話をしたとき
ハリー・パターソン名義の テロリストに薔薇を
がヒギンズ名義の作品の登場人物の
リーアム・デブリンが出てきて
その続編がジャック・ヒギンズ名義で
といいましたけど
英語版のWikipediaみると

テロリストに薔薇を
はジャック・ヒギンズ名義です
英語版がイギリスの出版事情を記載しているのか
アメリカの出版事情を記載しているのかが分かりません
イギリスではハリー・パタースン名義で
アメリカではジャック・ヒギンズ名義
こういうことはタマにあります
どうなんでしょうか
テロリストの薔薇を
の主人公はマーティン・ブロズナンだと思うんですが
彼は元IRAの闘士で・・・
ショーン・ディロンの原型のような人物です
しかしながら次作の「嵐の目」に登場した後
ショーン・ディロンが主役となり
その後登場しなくなります
ヒロインと恋愛したりして、非情さが足りない
と判断されたのかもしれません
それと フォークランド紛争を背景にした
エクゾセを狙え


この主人公のトニー。ヴィアリーズ、かれも
地獄の季節に再登場しますけど
以降は、ファーガソンの副官的なちょい役だけで
いつも間にかファーガソンのグループフォアをやめたのか出てこなくなります
なんというか、シリーズ物の主人公として考えていたのに
上手く動いてくれなかったんですかね
それと作品が全部訳されているわけではないので
どうなったのかはわかりませんが
リーアム・デブリンは90年代の作品に60代で登場し
肩撃たれたりしても頑張ってます
生きていれば100歳越えです(笑)
ただ60代でドンパチができないかといわれれば
伝説の傭兵 マイク・ホウアは80年代関連の書籍がだされたころ
すでに60代でしたが、関係者から並みの30代がかかっていっても
適わないだろうと評されています
まあデブリン学者ですけどね(笑)

何はともあれR.I.P.
おまけ
角川書店は未訳のショーン・ディロン・シリーズを出してください

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1 コメント

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Unknown (ヒビノ(岐阜生まれ))
2022-04-13 21:42:31
ジャック・ヒギンズ死去。知らなかった。
新聞には訃報、見かけなかったなぁ。今は戦争の件で紙面限られてるものなぁ。
ヒギンズ氏を知ったのは同じく「読ま死ね」です。
なんか、ハヤカワから出たのは大概読んで本棚の奥に眠っているような気がします。
「鷲は舞い降りた」は、完全版、続編「鷲は飛び立った」と出ていますが、最初に出たヤツが一番かと思います。
とても残念です・・・・・・。
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