ちょいとツイッター界隈で著述関係者をにぎわしたお話
見たのはツイッターのこの投稿
(しかしこの広告は・・・Google頼むよ)
なんだろう、20年前のニュースのような印象を覚えます。 https://t.co/HE3K424YVH
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) April 8, 2024
全然を否定でなく肯定でも使うというのは
明治のころからある
むしろ否定にだけ使うのは戦後の傾向
という結論は飯間先生にとっては常識というか
そんなことワタシも知ってましたし
90年代に、若者言葉で全然いいなどの使い方が出てきたころから言われてたことですね
全然いいはおかしい
いやおかしくなくて原典は・・・
これに反応した高千穂遥先生
間違ってないです。「全然」は肯定否定どちらでも使う副詞です。高島俊男先生の「お言葉ですが…」の第2巻を読んでください。単行本なら37頁「松井? うん、全然いい」の項目。森鴎外も芥川龍之介も山本周五郎も金田一京助も、肯定として用いていました。否定主体になったのは戦後あたりのようです。 https://t.co/K5osNzj2oH
— 高千穂遙 (@takachihoharuka) April 9, 2024
先生、我々がびっくりしているのはその用法じゃなくて
「全然」の下は、昔から必ずしも否定形ではなかったという話はだいぶ知られてきましたが、ナマの写真をお目にかけましょう。日本語学者・石黒修(よしみ)が戦時中に書いた、その名も『美しい日本語』に、推古天皇時代の漢文について〈全然日本的である〉と書いてあります。これでも全然OKです。 pic.twitter.com/5jCxy95ReF
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) October 13, 2017
ツイッターでは飯間先生が2017年に例を挙げてこの件について話をなさっているので、
いまさら何を言ってんだこのライター
漢字の意味
ぜん〖全〗 (全󠄁) ゼン・まったく・すべて まっとうする
1. みな。すべて。すっかり。まるまる。
「全部・全体・全般・全然・全景・全貌(ぜんぼう)・全数・全力・全勝・全焼・全集」
2. ある範囲で一つの例外もなく。一まとめにして。
「全世界・全国・全土・全市・全軍・全校・全学連・全文・全長・全訳」
ぜん〖然〗 ゼン・ネン しか・しかり
1. そのとおり。そのまま。
「当然・必然・偶然・未然・已然(いぜん)・本然(ほんねん)・自然(しぜん)(じねん)・天然(てんねん)」
2. 形容の語をつくる助字。状態を表す語をつくる。
「公然・隠然・断然・全然・果然・同然・依然・平然・泰然・猛然・陶然・憤然・冷然・粛然・超然・毅然(きぜん)・
1. みな。すべて。すっかり。まるまる。
「全部・全体・全般・全然・全景・全貌(ぜんぼう)・全数・全力・全勝・全焼・全集」
2. ある範囲で一つの例外もなく。一まとめにして。
「全世界・全国・全土・全市・全軍・全校・全学連・全文・全長・全訳」
ぜん〖然〗 ゼン・ネン しか・しかり
1. そのとおり。そのまま。
「当然・必然・偶然・未然・已然(いぜん)・本然(ほんねん)・自然(しぜん)(じねん)・天然(てんねん)」
2. 形容の語をつくる助字。状態を表す語をつくる。
「公然・隠然・断然・全然・果然・同然・依然・平然・泰然・猛然・陶然・憤然・冷然・粛然・超然・毅然(きぜん)・
卒然・寂然(せきぜん)(じゃくねん)・巍然(ぎぜん)・沛然(はいぜん)・徒然・欣然(きんぜん)・浩然(こうぜん)・漠然・茫然(ぼうぜん)・
黙然(もくぜん)(もくねん)・忽然(こつぜん)・悠悠然・学者然・若奥様然」
3. そうだ。
3. そうだ。
全と然 どちらにも否定の意味はないですね
元記事を読んでみるとなんというか
今までのネット記事の寄せ集めみたいな話で
夏目先生の文など引用されていますけど
誤用ともそうでないとも言えないみたいな結論で
何かすっげえ変です
ここまで話して気が付いたんですが
全然いい
って戦後全然の使い方が否定的なものになったと、そこに若者言葉として復活したとかいう感じを受けるんですが
ひょっとして
断然いい
の言い間違いだったんじゃないかなという気もします
おまけ
— 迷状況bot (@R18sok) April 12, 2024
あのなぁ
こんなんばっかりです(私も