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2024-08-17 06:00:00 | 今日の一枚

分かっていない人がたくさんいるお話
もし撃たれていたらって
撃たれてますけど
それが偶然耳にあたっということに過ぎないんですが
AR-15銃の恐怖の殺傷能力
うーん、トカレフの時もそうだったけど
銃の殺傷能力というのは弾で決まるので
5.56X45mm(正確には軍用と民生用ですこし違う以下223rem)という弾を使う銃であれば、多少の差はあれ
”威力”というやつは同じ
トカレフの場合だと同じ弾を使うのは
有名なモーゼルミリタリー、チェコ(チェコスロバキア)のVz.52やユーゴのM57 も同じ
223remだと
日本のHOWAでライセンス生産されていたAR-18
陸自の89式、20式というか世界中の兵隊のサービスライフルはほとんどこの口径
この223remという弾は
当初.30カービンという弾を.22口径にネックダウンして初速を上げて
サービスライフル用の弾として使えないかと試験していたもの
結局はかばかしい結果が得られずワイルドキャットカートリッジとして生き残るのみです
2000年代に入ってPDMという名前で防弾チョッキを貫通するたまとして
ベルギーのFN社が似たような弾を開発したのには笑いますけどね
これが223rem、従来の制式である7.62X51mmと比較すると
弾頭が小さく薬莢も小さい
弾の重量の大半は弾頭でこれが小さいと
1.持って歩ける玉の数を増やすことができる
あるいは兵士の負担を軽減できる
2.すくない装薬量で弾頭の速度が上がる
弾頭装度が上がると弾道の低伸性がよくなり命中率の向上に寄与する
というメリットがあります
フルオートのコントロールの良さを言う人はいますが
歩兵用のライフルではフルオートで引き金を引きっぱなしで撃つ
という使い方は推奨されていません
3,4発ごとに引き金を緩めるように訓練されるはずです
これがAR-15/M16A1
生産開始は1950年代
大元はAR-10という7.62X51mm口径の銃で
それを5.56X45mmサイズに縮小したのがAR-15
民間に市販されたのは60年代だと思うけど
もうそれくらい長く販売されてんだから
たくさんあって当たり前
乱射事件に使われやすいのも普及しているから


これは簡略化したウエポンシステムだけど
軽カービンから重機関銃まで基本ユニットは同じで構成できるというのが昔はラインナップされていた


これは今のアメリカ軍で使われているM4カービン
AR-15/M16が実戦に投入されたのは
ヴェトナム戦争
未来的な外観から誤ってクリーニングが不要と思われ総伝達されてしまい
前線で作動不良が頻発した

設計者のユージン・ストーナーは構造の単純化とメンテナンスの容易さのために
作動方式にダイレクトインピジメントという方式を採用した

こんな感じ
普通というかAR-15(とその原型のAR-10)と異なり
あまるのあたりにガスピストンを配せず
ガスをボルトキャリアの当てて動かす方式とした
注意しなければいけないのはガスを直接ボルトにあててはいないこと
ガスが当たるのはボルトキャリア
ガスはこのようの通り抜ける
ピストンがないのでクリーニングも簡単なのだけれど
これを嫌う人って多いです
で汚れやすいと思っている人が多い
イメージとして火薬の燃えカスの真っ黒なすすが
機構部にまき散らされるというイメージ

それに拍車をかけているのはこの記事
コストダウンのためにマシンガン用の7.62X51mm用の装薬を共用しろと
確かこれ議会の案だよな
これの何が問題かというと
7.62X51mmに使われているボールパウダーというのは
それ以前の制式弾薬30-06
30-06 銃口初速820 m/s、初活力は3,292ジュール 最大圧    60,200 psi
150 gr (10 g) Nosler Ballistic Tip  2,910 ft/s (890 m/s) 2,820 ft⋅lbf (3,820 J)
.300Savage 47,000 psiサイズの短い薬莢で
ボールパウダーを使って燃焼速度と圧力を上げて同様の性能を達成するためのもの
できた弾のスペック
7.62X51mm 415 MPa (60,200 psi)
147 gr (10 g) M80 FMJ 2,800 ft/s (850 m/s) 2,559 ft⋅lbf (3,470 J)
ところが.223remは
5.56X45mm 430.00 MPa (62,366 psi)
元々圧力が高い それの燃焼速度をさらに上げたら
銃内部でガスの圧力のピークが想定と異なることになります
これが動作不良の原因
AR-15/M16が原型となったAR-10
AR-10はボールパウダーを使う7.62X51mmのですが
燃えカスが多くて動作不良を起こす
なんてことはない
炭素が多いという記載で燃えカスが多いと思い込んでいる節がある
このパーツは外からボルトを強制的に押し込むためのものですが
日本での報道だと、ベトナムでのトラブルを改善するために付けられた
要はクリーニング不足でも強引に使い続けることができるためのパーツ
とされていますが
これは採用前に陸軍の要望で使られたもので
クリーニング不足や弾薬の変更によるトラブルが発生する以前の改良

いろんな誤解を受けている銃ですね
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