相聞歌2019年
8/3(2018)続きその2
21涼やかな風鈴の音に包まれて午睡の妻の指先白し(ま)
22姉の家にて療養す妻のもと訪ねる午後やスイカぞ重き(ま)
23昼食はちゃんと食べたか聞く我に代わりに響く風鈴(すず)の音清し(ま)
8月9月の二ヶ月、事情あって妻は姉の家で療養していて、そこに私が訪ねていく 「妻問い」が続いていた。
私は私で歌を作り、妻は妻で書きためたものを数日ごとに見せ合ってメモに纏めていた。
妻は暑さと抗がん剤治療でしんどい様子だったが、後から考えればこの時点で胸水が少しずつ溜まってきていたのだろう。体も思うようでなく、慣れない家での療養ということもあり、仕事を手放した直後でもあり、少し元気がなくなっていたかもしれない。
8/3(2018)続きその2
21涼やかな風鈴の音に包まれて午睡の妻の指先白し(ま)
22姉の家にて療養す妻のもと訪ねる午後やスイカぞ重き(ま)
23昼食はちゃんと食べたか聞く我に代わりに響く風鈴(すず)の音清し(ま)
8月9月の二ヶ月、事情あって妻は姉の家で療養していて、そこに私が訪ねていく 「妻問い」が続いていた。
私は私で歌を作り、妻は妻で書きためたものを数日ごとに見せ合ってメモに纏めていた。
妻は暑さと抗がん剤治療でしんどい様子だったが、後から考えればこの時点で胸水が少しずつ溜まってきていたのだろう。体も思うようでなく、慣れない家での療養ということもあり、仕事を手放した直後でもあり、少し元気がなくなっていたかもしれない。