60歳からの眼差し

人生の最終章へ、見る物聞くもの、今何を感じるのか綴って見ようと思う。

散歩(天界の村・峰谷)

2016年01月15日 08時23分20秒 | 散歩(6)
 東京にも標高900m以上に山岳集落がある。最近までは車道が通っていなかったから、わざわざ訪ねる人も少なかった。そんな不便な村だから静けさとのどかさが残っている。都会がとっくの昔に捨てた昔ながらの生活、今日はそんな場所を訪ねてみることにした。
 
 JR青梅線の終着駅奥多摩からバスで30分、奥多摩湖の北端、峰谷橋バス停で降りる。そこから峰谷川に沿って山道を登っていく。所々に人家があり駐在所やお寺があり、1日3本ながらバスもある。そのバスの終点の峰谷(みねたに)を過ぎると人家はなくなり、杉の林に囲まれた寂しい道になってくる。数件の家がある三沢集落から登山道に入り、さらに上を目指す。この道は鷹巣山(1737m)への登山道なのであろう。登山道に入って約40分登ると突然人家が見えてきた。ここは西多摩郡奥多摩町留浦(奥集落)である。家々の入り口や窓はしっかりと閉められ、人の気配が感じられない。標高900m、高齢化が進み今は仕事のために郊外に住み、時々帰って家を管理する住民もいるようである。
 
 この地に何があるわけでもない。麓からひっそりとした山道を上がりまた降りてくる。ただそれだけのことであるが、都心を離れ非日常の中に身を浸すと、何となく気持ちが穏やかになったように感じる。この地は昔、武田信玄の軍に追われた人々が住みついたのが始まりだと言う。確かにこんな山の中まで追っ手は来ないであろう。そんな安心感がこの地にはあるのかもしれない。ここは東京都、南に290km離れた八丈島も東京都である。山あり海あり都会あり、東京は広い。
 
    
 
                奥多摩駅から西東京バスで
    
 
           
 
                 途中左手に奥多摩湖が見える
 
    
 
                   峰谷橋バス停で下車

    
 
          ここは峰谷川が奥多摩湖に流れ込んでいるところ
 
    
 
         峰谷川沿って歩くと途中に住まいと併設の川野駐在所、
           入り口に只今パトロール中の張り紙があった。

    
  
                 旧小河内小学校、中学校
                 昨年3月で廃校になった。
            
    

               このあたりは湖と峰谷川の接点            
 
    
    
 
    
 
          
 
                 「雨降り」というバス亭
 
    
 
                       峰谷川
 
                      
 
              川にはみ出した住宅、2本の鉄柱が頼り
 
    
 
                          日陰は霜で真っ白
 
           
 
                       霜柱
            
         
 
               奥多摩駅~峰谷間のバスの折り返し、峰谷バス亭
                     標高600m
                                          
                          
 
              朝、昼、夕方の1日3本のバスしかない
 
    
 
                         さらに上に
 
    
 
           この地区は林業で生活が成り立っているのだろう
 
       
 
               ここから自動車道を離れ山道へ
 
          
 
        
    
 
                      三沢集落
        
    
             
            
               
               
 
            
 
         
 
           自動車道との分岐点から約40分、人家が見えてきた。
 
     
 
                       標高900m
 
                     
 
                    人が住んでいない家
 
         
 
    
     
 
            奥集落、九十九折の道に人家が点在している
 
                 
 
            軒下に大きなスズメバチの巣(残骸)が2個
 
    
 
                   桜(寒桜)が咲いていた
 
                  
 
                        寒桜
 
         
 
                    帰りは自動車道を降りる
 
     

   
     
  
                       再び奥多摩湖へ
 
      
 
              来る時スタートした峰谷橋が見えてきた 
 
     
 
                           峰谷橋バス亭         
 
     
 
                    奥多摩湖の北端









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