『名も無く豊かに元気で面白く』

読んだ本、ニュース、新聞、雑誌の論点整理、備忘録として始めました。浅学非才の身ながら、お役に立てれば幸いです。

一人当たり3500万円残して死んでいく「老後不安不況」を吹き飛ばせ!(大前研一著)

2017-09-09 08:26:45 | 日記

ある銀行の調査では年金振込口座のお金に全く手を付けない人が3割もいるようです。さらに、引き出している人は平均3割を貯蓄に充てている。下流老人の数より、もらいすぎ老人の方が圧倒的に多い。外国人からみれば『やりたいことを我慢して節約を続けた人生で、本当に悔いを残さず、旅立つことができるのだろうか。日本人の老後とはいったい何なのか』と不思議がられるのも当然です。裕福な老人に必要なことは発想の転換。お金を持っている人が使わなければ、デフレからの脱却は出来ません。年金が一律に支払われるのもおかしい。必要のない仕事をしている老人には年金を辞退したら大前さんが言うように所得税をゼロにするとか医療費をタダにしたらいい。天皇陛下から直々送られる勲章なんかも有効ですね。日本人からアンビションを奪ったのは偏差値というのも面白い。東大安田講堂事件をきっかけに学生が過激化しないように「私は偏差値いくつだから、この程度の人間で、この程度の人生」学生が政府に刃向わないようする為だったのだそうです。アンビションがスポイルされ偏差値教育の弊害が今出ているのです。

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日本がいつまで経っても不況なのは、国民が老後の不安にとらわれていて、お金をつかわないからだ、と大前さんは指摘します。

とくに、資産もあり年金もある高齢者が、お金を貯め込んだまま亡くなる現状は、世界的に見てもめずらしいことであり、そんな状況を打開する策を、政府が実行すべきだ、とありました。

個人でできる早めの対策をとろう

大前さんは、政府がとるべき対策の具体例を、いくつも挙げているだけでなく、個人でできる対策についても、数々のアイデアを書かれていました。

ぼくは、むずかしいことはわかりませんが、とにかく世界のどこでも「稼ぐ力」を身につけよう、ということだと解釈しました。大前さんの経験上、稼ぐ力を持っていれば、国がどうなろうと生きていける、ということでした。

やりたいことは全部やれ

「老後不安」を吹き飛ばすことは、やりたいことを全部やる、ということにつながります。老後不安がなければ、お金を貯め込むようなことはなく、自分の夢や目標のために、お金をつかう人が増えて、経済が活性化するのです。

大前さん自身、やりたいことはすべてやってきた、という人生であり、それこそ「幸せだった」と言って死ねるための前提条件なのです。老後の不安にとらわれたまま、お金をつかわず、大金を抱えたまま人生を終えるのは、本末転倒ということでしょう。

コメント (2)
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