民進党の選挙結果予想で、所属衆議院議員が1/3に大激減する予想が出てから、一気に流動化したようです。どんな手を使っても、選挙で勝つ、合流後、数の力で「希望の党」の政策を替える。しかし、民進党参議院はそのままで、政党助成金も100億円と潤沢にある。賭けに負れ落選すれば、結果で判断できる残留組が勝ち、離党組がババを引いたことになります。正に、背水の陣ですが、野合批判は免れられません。国民にとっても、与野党問わず、能力の劣る議員を落選させる絶好の機会です。北朝鮮情勢も絡み、安倍首相や自民党論客、人気の小泉進次郎氏の選挙戦での活躍があれば、再逆転も可能で、混とんとして来ました。
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民進党が希望の党に合流か、という報道がなされている。ここまで報道がなされたら、民進党は後に戻ることはできない。そういう弱気の政党が単独で総選挙を戦えるはずがないとみられるからだ。すでに賽は投げられたのである。
私は解散総選挙後に、敗北した民進党は解党し、希望の党に合流する議員と共産党と一緒になり、新たな左派第三勢力を形成する議員とに分かれると予想し、記事を書いてきた。それが選挙前に前倒しとなる可能性が高まった。相次ぐ離党者とともに、選挙予想では民進党は大敗するとされている。私の選挙予想では、このままで選挙戦に入ったら、民進党はおそらく議員数を3分の1程度に減らすことになる。もはや政権を狙うような政党ではなく、社民党化するか、解党するか、しかなくなると予想していた。
それでも、まさか総選挙前に民進党が希望の党に合流することが現実的になるとは思っていなかった。想定外の展開だ。確かにこの案はあっても、民進党にはかなりの左派もいるし共産党との連携も吹っ飛ぶ。今回の解散総選挙は「いきなり」感があるもので、短期間では調整がつかないと考えていた。ありえない案のはずであった。
共産党はいきなりハシゴを外される形になる。これまで議論を重ね、反安倍政権の勢力結集のために努力を積み重ねてきた。それらが一気に壊されるとすれば、信義にもとる、ということになるだろう。自由党や社民党にも簡単に乗れない議員が多い。自由党では小沢代表は小池氏と一緒に活動したこともあり、元保守本流としては問題ないかもしれないが、山本太郎議員や安全保障政策などで小池氏と一緒に活動することは無理と考えられる。護憲を党のシンボルとして掲げる社民党はまず合流は考えられないだろう。こうしたことを考えなければならないくらい民進党は追い詰められたといえる。
これから民進党議員や候補予定者を巡って大混乱が起きる。そしてそれはメディアの格好の注目ニュースとなる。希望の党は解散総選挙の投開票まで、メディアを支配しそうだ。自民党議席に迫る議席を獲得する可能性もある。 おそるべし、小池戦略。小泉劇場を上回るような小池劇場が始まった。児玉克哉