何もしないオバマ政権から米国民特に白人層の本音を時々吐く、リーダーシップを持ったトランプ新政権誕生により、日米関係、世界情勢が大きく変わろうとしています。そうした中、昨日TPP法案衆議院強行採決。危惧している評論家・西部邁氏は「これは喧嘩を売っていることにもなりかねない」、「自民党側の論理は破綻している。彼らがTPPを最後に弁護する時に持ち出した最後の論理が、日米同盟の強化のためにTPPをやると」時代の転換点に差し掛かり、米国追随を党是としている自民党は役割をまもなく終了させるかもしれません。しかし、だからといって既存の民進党に流れるとも思えません。世界情勢に対応したより右寄り、自主防衛を党是と掲げる脱米国属国政党がいずれ出来ると思います。
以下BSフジより抜粋コピー
米国大統領選挙にトランプが勝ったことを受けて、直ちに安倍首相はトランプと電話会談を行い、17日にニューヨークで会談予定。
安倍首相の動きについて聞く。
衆議院、リオデジャネイロ、スーパーマリオ、パリ協定、核兵器禁止条約に言及。
日本共産党小池晃書記局長は「やっていることがちぐはぐ。
TPPは撤退すると言っている次期大統領が決まった時に本会議で強行する。
これは喧嘩を売っていることにもなりかねない」、評論家・西部邁は「自民党側の論理は破綻している。
彼らがTPPを最後に弁護する時に持ち出した最後の論理が、日米同盟の強化のためにTPPをやると」
トランプ次期大統領で日本の安全保障はどう変わっていくのかを聞く。
南米大陸、ヨーロッパ、極東、アラビア、ペンタゴン、CIA、オバマ大統領、防衛費、経済、吉田茂、日米平和条約、地位協定、サンフランシスコ講和条約、核、APT(核不拡散条約)、日米安保、ロシア、北朝鮮、大陸間弾道弾、海兵隊、空母打撃軍、ワインバーガー国防長官、沖縄、第7艦隊、日付変更線、中東、イラク戦争、アフガン戦争に言及。
評論家・西部邁「トランプが大統領になった最大の理由は米国が第2次世界大戦後、冷戦構造を経た中で世界の覇権国としての立場を取ろうということで、日本にも在日米国軍がいる。
ベトナム以来だが、イラク、アフガニスタン、ウクライナと失敗の連続」、日本共産党書記局長・小池晃は「米国のこの間、戦争の連続で軍人も傷ついているが、民間で派遣労働者のような形で戦争労働者で命を落としている人がたくさんいる」とスタジオコメント。
今後の日本の安全保障について。
小池氏「軍事力を共産党は全く否定しているわけではない。北東アジアの情勢を見て自衛隊が無くて良いとは誰も思わないだろう」。
日本共産党綱領より(抜粋):日米安保条約を廃棄し日米友好条約を結ぶ、主権回復後はいかなる軍事同盟にも参加せず全ての国と友好関係を結び平和・中立・非同盟の道を進み非同盟諸国会議に参加、自衛隊については軍縮の措置を取り憲法9条の完全実施(自衛隊の解消)に向かっての前進をはかる。
小池氏「自衛隊をすぐになくそうと言っているのではなく海外和平立法をやめ軍縮の措置を取るというのが綱領の規定。安保がなくなったからと言って自衛隊をなくせるかというと無くせない」。民進党、北朝鮮、中国、憲法9条、平和外交について言及。
西部氏「理想を語るものだと憲法を位置付けるならば小池さんの意見で良いが憲法は規範、規範は現実と理想の間のバランス感覚を語るもの。
規範の中に堂々と憲法9条第2項は削除するなり改訂するなりして日本はきちんと軍事力を持つと」。
安保条約の廃棄については?評論家・西部邁「現実論はどうあれ安な危ない(好戦的な)国との軍事同盟は重きを置くべきではない、廃棄の方向に向かうべき」。
廃棄の次に共産党は軍縮と言っているが?評論家・西部邁「当分は自主防衛、現状では軍拡」。
報復核、北朝鮮・金正恩党委員長、核武装、トランプ次期大統領、韓国について言及。
小池氏「核兵器は非常に残虐な兵器、保有すること自体が人類の存亡にかかわる、禁止するのが世界の流れ」。中国について言及。
来週にも衆議院憲法審査会の実質審議が始まる。
憲法が公布されて70年一度も改訂されていない点について。
西部氏「憲法9条第2項だけはどうしても改正しないといけない。
ほとんどの条文は再解釈が可能だが、戦力と不交戦、これだけは再解釈のしようがない」。
小池氏「憲法は単に理想ではない。
戦争を経てこの憲法が生まれた時の思い。
当時の国民が圧倒的に歓迎したことは間違いない。
むしろ米国が改憲を日本に求めてきている。
歴史的にも押し付け憲法ではない。
安倍政権のもとでむしろ改憲の世論は低くなっている」。
憲法9条、マッカーサー書簡、自民党、参議院、世論調査について言及。
西部氏「自衛隊を認めますかというと93%が認めるとしている」。
小池氏「自衛隊は陸海空の戦力に当たることは間違いない。
この規定を変えてしまうと何の制約もなく海外で武力行使できる軍隊になってしまう、それをしてしまっていいのか」。
西部氏「自衛隊は戦力なので明らかに憲法違反の存在。法を盾に自分を守っている。
こういうことを70年やってきたから米国に自分でやれと言われたとたん日本は何をしていいか分からなくなる。
自主防衛的責任論で合憲的戦力をどう自分でコントロールするか。
最も近代主義的な組織は軍隊、軍隊は危ないものであるがゆえにどれだけ慎重に扱わなくてはいけないのかという議論に入らないと」。
小池氏「危ないものであるがゆえに海外で殺し殺される戦争に出ていくことを憲法が阻んできた」。
ベトナム戦争、韓国、イラク戦争、アフガニスタン戦争について言及。
評論家・西部邁「自立・独立(防衛)」。
日本共産党書記局長・小池晃「安保廃棄」。
日米安保、戦後レジームからの脱却について言及。