いよいよ、明日11月8日は米大統領選挙です。選挙は、東海岸とハワイ州では6時間の時差があるため、投票時間は日本時間(以下同じ)の8日午後8時から9日午後2時までと、長丁場になります。そして、9日午前9時に東海岸の投票が終了し、直後から出口調査の結果が順次出始めます。それらを基に主要メディアがすぐに州ごとの勝敗を判定し、早ければ9日午後1時ごろに各メディアがどちらかの候補に「当確」を出します。そうした大統領選挙激戦の中、米国でインフレ懸念が静かに再発です。iシェアーズ米物価連動国債(TIPS)上場投資信託(ETF)に投資家が殺到しています。大統領選挙で、ウォール街に人気の高いクリントン新大統領が誕生して、株価が更に過熱するとの思惑でしょうか?どちらが勝利するにしても、市場は大きく動きそうです。
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ブラックロックによると、純資産207億ドル(約2兆1600億円)のiシェアーズ米物価連動国債(TIPS)上場投資信託(ETF)に先週、13億4000万ドルの資金が流入し、週間ベースで2003年にこのファンドを設定して以来最高となった。これまでの最高水準の2倍に相当する残高増となった。
Iシェアーズ米州債券戦略部門責任者、マット・タッカー氏は「一部の投資家が間もなくインフレになると考え、連邦準備制度理事会(FRB)からの新たな利上げシグナルに反応しているのだろう」と語った。
追加 米大統領選挙、北東部ニューハンプシャー州ディックスビルノッチ村で全米に先駆けて投票が始まった。 同村は、カナダ国境に近い山あいの小さな村で、1960年以来、日付が変わった直後に投開票を行っている。開票した結果、4票を獲得した民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官(69)が2票だった共和党候補ドナルド・トランプ氏(70)を破った。