12月24日(火)
新聞販売店からチケットを貰ったので、お笑い芸人の演芸場「浅草東洋館」へ行って来た。浅草は都内有数の繁華街だが新宿や渋谷等の圧倒するような賑わいとは異なり、昭和の香りが漂う街並みは何処か間延びしたような雰囲気で、田舎者の私でも心馴染むものがある。
過って渥美清やビートたけしなどのコメディースターを輩出し、一世を風靡した「浅草東洋館」も今は寂れた小劇場の佇まいだ。入口に立つと若手芸人さんらしき人がチンドン屋さん姿で一生懸命客引きをしていた。
4階の劇場内に入ると意外や意外超満員で、立ち見の人も十数名いる。混んでいる理由の一つは200席にも満たぬ客席の少なさにもあるのだけど、
歌謡漫談、漫画、演奏、物真似、いろんな芸人さんが15分間隔程で次々に出演する。テレビに出るような有名人はおらず、高齢の芸人さんも多い。有名で無くても、失敗も笑いに変える芸は手練手管、流石その道何十年のプロだなと感心させられる。ゲラゲラ笑って3時間余を過ごし、終演後劇場を出ると、浅草界隈は夕闇の中に輝いていた。