monologue
夜明けに向けて
 




最近毎日のように原子力発電の不祥事が相次いで発覚してニュースに採り上げられて原子力発電に対する信頼をついに完全に失わせてしまった。
それは昨年10月、岡山県新庄村の中国電力土用ダムでデータ改ざんが発覚し、経済産業省が11月末、電力12社にデータ改ざんその他の不祥事の報告を指示したことから原子力発電に関わる重大な事故、そしてその隠蔽の事実が明らかになってきたのだ。原子力発電には以前から安全性に関する議論が多かったが不祥事の隠蔽によってその議論を封じてしまっていたのである。
わたしは 炎で書いた物語に以下のような文章を書いたことがある。
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 「フランスが核実験に使用した超核兵器級97-98%のプルトニウム239を生成する高速増殖炉原型炉「フェニックス」(火の鳥)。
日本の「フェニックス」型高速増殖炉原型炉「もんじゅ」は事故を起こし動燃は事故隠しに奔走した。その事故が世間に漏れ、大騒ぎになった。「事故」は隠すことによって「事件」に変貌した。
ひたすらマスコミその他の懐柔(カイジュウ)策に奔走し、それが成功した。
その後社会に次々に起こる様々な事件のおかげで「もんじゅ」事件はもう、忘れっぽい人々の記憶から消えようとしている。
全世界が危惧しているはずの超核兵器級97-98%のプルトニウム239を生成する高速増殖炉原型炉を日本が持たねばならぬ理由は何だろう。
「もんじゅ」建造開始のころ、晦渋な理論による「もんじゅ」反対派や日本国民の懐柔(だきこみ)が行われた。
問題が起きてもそれは目に見えない形で今もつづけられいつかまた、新たな大問題に直面することだろう。
そのとき、健忘症に陥っていた人々は原子力問題がすでに決着したのではないことを知ることになるのかも知れない。」

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代替エネルギーの開発による原子力からの脱却が急務である。
fumio

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