monologue
夜明けに向けて
 



妻は今ジャクソン・ブラウンの「フォー・アメリカ」 にハマっている。
それはあまりに直球のプロテスト・ソングのため、それほどヒットはしなかったが一部の人の感動を誘う。アメリカ人でありながら真実を叫びこんな歌を歌わなければならないジャクソン・ブラウンの悲しみが胸にせまる。
繰り返される「I have prayed for Americaぼくはアメリカのために祈った。
I was made for Americaぼくはアメリカのために作られた。
It's in my blood and in my bonesそれはぼくの血と骨にしみ込んでいる。
© Copyright Jackson Browne」という歌詞を聴くと小学校で毎朝子供達が胸に手を当てて星条旗に向かって祈っている姿を思い出す。その毎朝の儀式がないと多民族国家アメリカは結束できないのだろう。以前、アーミテージ前副国務長官が「ショウ・ザ・フラッグ旗幟(きし)を鮮明にせよ」と迫って日本にはっきりとした態度を望んだことがあったが日の丸は戦後、隅に追いやられてなにかの国際試合くらいでしか意識することがなくなったこの国に対して「ショウ・ザ・フラッグ」はおかしかった。
わたしたちの息子は鮭が遡上して生まれ故郷に帰るようにロサンジェルスに帰り、国旗に向かって宣誓してアメリカ国民となった。国歌や国旗をいつも意識して行動する国が幸せなのか。日頃ほとんど意識しないですむ国が幸せなのか。
fumio

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