


上杉景勝といえばNHKの大河ドラマ「天地人」、最も天地人では家老の直江兼続にスポットを当ててのドラマ、従って主である景勝は無口が強調され兼続に全てを任せているイメージ。
私自信も天地人や小説「直江兼続」(南原幹雄著)(3月にプログで紹介)を見ている間に、そうそう感じに固定化されていたのですが、最近始まった中国新聞の小説「三人の二代目」(堺屋太一)を読んでいるとそうでもない、更に色んな系図が見えてくるから面白い。
三人の二代目の人物とは上杉謙信の養子で二代目上杉景勝、毛利元就の孫の毛利輝元(父親の毛利隆元は輝元11才のとき死亡し家督を継いで二代目)、宇喜田直家の次男宇喜田秀家の3人。
新聞の前宣伝によると、激動の戦国時代を生きた二代目武将3人は、いずれも先代から大領を引き継ぎ大老にまで成るが、関が原の合戦では負け組みとなってしまう、それは何故か・・・その二代目ゆえの栄光と苦悩に迫り、現代人への生き方のヒントを示唆する・・・とある。
そのイントロに興味を持って読んでいるが面白い、例えば上杉景勝が跡目争いで影虎側に加勢する武田軍をお金で寝返らせる有名なくだり、天地人では直江兼続のの活躍であるが、三人の二代目では景勝当人の考えで指示し金額も決め、婚姻のことも言い出している。
また、小説の一行にサラッと出てくる現代につながる系図、今日18日の小説の中にも、「亀井新十郎茲矩は秀吉に仕えて出世、石見銀山の経営や朱印船貿易でも活躍、子孫は津和野藩主となる」ある、あぁーこれは島根で先般衆院選に出て惜しくも落選となった某亀井さんの先祖のことだ。
続けて「鹿之助の子、新六は摂津で酒造業を営み清酒を発明して財をなした、江戸時代の大富豪、鴻池家の祖、山中新六幸元である。」鴻池家の先祖が、あの尼子の再興を期しつつ散った山中鹿之助の子であったのか・・・等々、興味を持ちながら一行・一行を読むことが出来る。
また天地人の時代背景と同じということ、広島県で言えば毛利元就はそれなりに知っていることもあり、非常に興味深く・面白く読んでいる。
今日も天地人、比較しながら見たいもの。