風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

部屋の幼虫たち

2019年10月12日 | 蝶の観察や飼育
朝起きた時、ルリタテハはまだ昨日と同じこの姿だったのに


顔を洗いに行っているちょっとの間に、脱いでしまいました!
あーあ残念、今回も脱皮の瞬間を見逃しました(^^ゞ


サナギの足もと(笑)に転がっていた「抜け殻」をピンセットでつまんで取り出してみたら
ハリネズミにそっくり!
こんな動物が本当にいたら、めちゃめちゃ可愛いだろうなぁ(#^.^#)
幼虫がまだ小さいせいか、ホトトギスの葉はたくさん残っていました。


一方、キアゲハのケースでは、葉がほとんど無くなっていて驚きました。


アゲハの幼虫は、夜中も葉を食べているのでしょうか?
雨の中、いそいで庭で新しい葉をとってきて、補充すると・・・


すぐにまた、ムシャムシャと食べ出しました。
この調子だと、夕方には食べ尽くしてしまいそうなので、後でまた葉をとってきます。


そんな中で、1匹だけ茎につかまって動かない子がいました。
もしかしたらサナギになるの?でもよく見たら頭が下なので、違うみたいです。


次はシモフリスズメ。
姿が見えなかったので土に潜ったと思ったら、飼育ケースのフタに逆さにくっ付いていました。


ケースの底にある食草は、ひと口も食べていません。なぜ?
ここで、ふと気づいたのですが、シモフリスズメは外で見つけた時、必ず葉の裏側にいます。
もしかしたら、葉の表面は危険だと認識してフタの裏に移動したのでは?
新しい葉をとってきて、試してみることにしました。


茎に誘導しますが、なかなか離れない。


一番後ろにある「尾脚」は、特にものにつかまる力が強くて、たぶんこのフタも持ち上げられそうです。
イモムシの意志で離して貰わないと、引っ張るのが怖いくらいです。


葉の裏側に空間を開けるように置いて、そっとしておいたら・・・


思った通りでした!安心して葉を食べ始めました^m^


思い浮かべると、葉の裏側にいるイモムシ、毛虫の仲間はたくさんいます。ほとんどそうかも。
ルリタテハもそうだし、ナンキンキノカワガも、必ず葉の裏で食事をしていました。
逆に、葉の表面にいるのは、ナミアゲハ、キアゲハ
あとは芙蓉の葉につく「フタトガリコガヤ」(初めて名前を調べました^^)しか見たことがないくらい。
葉から落ちる時に、糸を吐くかどうか、かな?違う気がするし・・・
何か理由があるはずですが、「まだ解明されていない」事なのかもしれません。

さっき庭へ追加の明日葉をとりに行って、新たにチビちゃんを2匹見つけて連れてきました。


窓の外では、雨風がだんだん強くなってきました。
台風はこれから夕方にかけて、東海地方に最接近するそうです。
どの地域でも、無事に台風一過となりますように!

キアゲハの幼虫も・・・

2019年10月11日 | キアゲハ
雨戸を閉めてまわって、水を用意して・・・庭の植木鉢も片付けました。
そして、どうしようか迷ったけど、キアゲハの幼虫もみんな避難させることにしました。
台風が去ったあと、いなくなってたら悲しいから。

明日葉の葉が無くなって、仕方なくつぼみを食べていた幼虫たちを
先日、まだ葉のある株へ移動させました。


脱皮ホヤホヤの幼虫もいました!


頭部がまだ真っ白です。


昨日見たら、たった4日でこの成長ぶり!


サナギもひとつ、見つけました。


全部で7匹いました。


興味津々です(^^)


この子はとりあえず、お外で(^^ゞ


それから、シモフリスズメの幼虫もまた見つけました!


今度は「ボタンクサギ」の葉にいました。


10㎝もある大きな幼虫で、今日まで何処に隠れていたのかと、不思議になりました。
この子も家の中へ。


他にも何かいないか、見回っていたら、シュレーゲルアオガエルがいました。


このカエルは、なんだか悟った顔をしています。
警戒心が強いらしいのですが、いつもカメラを鼻先までくっつけてもまったく動じません。


これから台風が来るよ、知ってるの?


飼育ケースの中で、落ち着いてきたキアゲハの幼虫が一斉に葉を食べ出しました。
足りなくなるといけないので、庭から葉を採ってきて補給しておきました。


いま、ふと横を見たら、シモフリ君が葉っぱから離れて、ケースの中を徘徊しています(ll゚д゚)
部屋が足りなくて、先日土に潜ったセスジスズメと同居して貰っているのですが
もしかして今夜、あなたもサナギに・・・?








ホトトギスの葉に、ルリタテハの幼虫がいました。

2019年10月11日 | ルリタテハ
庭でホトトギスの花が咲きだしました。


一般的なホトトギスよりも小型なので、この花をずっと「ヒメホトトギス」と呼んでいましたが
さっき調べてみたら、そんな名の品種は無くて、これは「タイワンホトトギス」の交配種でした!
花びらの基に、球形に膨らんだ「距」が2つあるのが特徴だそうです。


可愛い花だなぁと、毎日眺めていたら、だんだん葉っぱが無くなって、茎だけになっていくので


もしかしたら?としゃがみ込んで葉を裏返してみたら・・・
やっぱりいました!トゲトゲイモムシ、ルリタテハの幼虫です(^^)


大小、あわせて全部で5匹。
いちばん大きなこの子は終齢幼虫で、葉を離れて歩いている最中でした。
サナギになる所を探しているようです。


翌日のお昼頃、ホトトギスの葉を裏返して探してみたら、茎に逆さまにぶら下がっている幼虫を見つけました。
サナギになる前、前蛹と言う状態です。
このまま最後の脱皮をするまで、ずーーーっと見ていたいけど・・・


そして次の日のお昼、見に行くとサナギになっていました!
くしゃくしゃっと脱いだトゲの皮も、お尻にくっ付いていました(^^)


他のチビッコ達の成長と、この子の羽化をここで観察しようと思っていましたが
明日の台風に備えて、家の中へ連れてくることにしました。
トゲはそれほど柔らかくはないのですが、毒は無いし、触っても痛くありません。


茎を折って、サナギもそっと移動。
8月に観察した「ツマグロヒョウモン」のサナギとよく似ています。


こんなに目立つ姿なのに、いざとなるとなかなか見つからないものです。
一番小さい子がどこにもいなくて、あせりました(^^ゞ


飼育ケースの中で、やっと落ち着いて葉を食べ始めた頃
そわそわと歩き出す幼虫がいたので、割りばしを斜めに立てかけておいたら
なんと!糸を張って逆さになり、あっという間に前蛹になってしまいました^m^

今日、この子を連れてきておいて良かったです(^^)

今は雨も降っていなくて、まったくの無風です。
台風の大きな被害がどこにもありませんように・・・

カマキリの卵

2019年10月10日 | 散歩でみたいきもの
昨日の夕方、散歩している時に、カマキリが卵を産んでいるところに出くわしました^^
カマキリの産卵を見るのは初めてでした!


そっと葉をどけて、写真を撮りました。
カマキリの卵は「卵鞘」(らんしょう)と言うそうです。


何の木だろう?分らないけど、位置はちょうど私の目線と同じくらいの高さの所です。


カマキリが高い場所に産卵すると、大雪になると言われていますが・・・本当かな?
私が住んでいる所は、冬に積雪があるのは1、2回で・・・雪が降ると嬉しくなるくらいなのですが・・・
今年はどうかな?カマキリの卵で占ってみたいです(^.^)

今日、買い物に行く途中に、卵の様子を見にいってきました。
どの辺りだったかな・・・


ありました!


少し小さ目ですが、オオカマキリの卵です。
触ってみたら、かたかったです。


1つの卵から100~200匹の子どもが生まれて、生き残った1%がまた卵を産む。
それが絶妙なバランスなのかな。

シモフリスズメの飼育記録

2019年10月10日 | 蛾の観察や飼育
見てしまったら、もう欲しくて我慢できないもの・・・
私にとってそれは「スズメガ」の幼虫です(笑)

庭のノウゼンカズラで、葉を食べている巨大なイモムシを見つけてしまいました。
急いで図鑑で調べたら「シモフリスズメ」でした。
シモフリスズメの成虫は、短毛の猫みたいに毛並みが良い、カッコいい蛾です。
さっそく枝ごと部屋に連れてきました。


終齢幼虫で、もうすぐサナギになりそう。
餌をあげての飼育・・・とまではいかないかもしれません。
お腹にある脚を「腹脚」(ふくきゃく)といい、5対あるのが基本です。
幼虫を指の上に乗せた時、この腹脚につかまれる感触は、何とも言えない心地良さです。好きだからこそですが(笑)


しばらくは先住の、オオスカシバと同居して貰いましょう・・・


と、思っていたら、翌目の朝、幼虫の体が紫色になっていて、サナギになる準備が始まっていました!
土を急いで用意して、容器の中にそっと幼虫を入れましたが
何かが気に入らないようで、容器の縁をグルグルまわるだけで、潜っていきません(´A`)


狭いのかな?と面積の大きな容器に取り替えましたが、半分潜っては出てきてしまうの繰り返しです。


今までこんな事は一度も無かったので、どうしようかと思いましたが
飼育ケースに土を敷き詰めて幼虫を置いてみたら
「そうそう!これこれ♪」みたいに、スッと潜っていったので、びっくりしました(@_@)
個体の性格なのか、シモフリさんの性質なのか?飼育経験を積んでいけば、こういうのも分る日がくるのかな(笑)



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一度も食草を替えなかったので、今回はやっぱり「飼育」ではなくなりました(^^ゞ
何年か前にも、近所で見つけた幼虫は、ノウゼンカズラにいました。
それで、シモフリスズメの食草を調べてみたら、驚くほど色んな植物を食べられる「多食性」だと知りました。

幼虫の食草は、イボタノキ、クサギ、シソ、オリーブ、ネズミモチ、トネリコ、ノウゼンカズラ、キリ、サカキ、ナスなど。
図鑑には更に、ゴマ、キリも食べると書いてありました。

イボタノキ、オリーブ、ネズミモチ、トネリコはモクセイ科の植物。
それから、クサギはゴマノハグサ科、シソはシソ科、ノウゼンカズラはノウゼンカズラ科。
サカキはモッコク科、ナスはナス科。
ナス科が食べられるなら、トマトとかジャガイモにもいそうだけど、なぜかそれは見た事がなくて。

多食性は昆虫にとって、繁栄するための強い武器だと思います。
でも、人間の作る農作物と食草がかぶると、たちまち「害虫」と呼ばれて退治されちゃうんですよね(^^ゞ
やっぱり虫が生き残るのは大変ですね。

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サナギになってから15日後の夜中に羽化しました。
大型の蛾なので、羽ばたく音も大きくて、12時半、もう寝ていたけどその音で目が覚めました。


翅も綺麗に伸びていて、無事に羽化成功です!


羽化してからだいぶケースの中で羽ばたいたみたいで、内側に鱗粉が付いていました。


指を差し出すと登ってきて、ヒジの裏側くらいで止まりました。
頭(胸だけど)を撫でたいくらい、可愛い(#^.^#)


カーテンに止まらせて


記念撮影をして・・・


さあ、飛び立つ前の準備体操!

名残惜しいけど、夜の空へ放してサヨナラしました。

一期一会の出会いを、ありがとうございました(^_^)/


夕方の散歩

2019年10月09日 | 散歩
相変わらず、朝は起きられなくて。
仕事の帰りに寄り道して、散歩してきました。
私はどうしてそんなに散歩がしたいのかな?

分らないけど(笑)
ちょっとだけでも歩きたくて、してきました。

ちょっと歩きたいと思えば、こんな秘境に行けるのが田舎の良さです^^


何かを叫ぶのにも、ちょうどいい人気の無さ。


美味しそうなアオツヅラフジの実。
有毒なのですが、見るたびに食べてみたい誘惑にかられます。


この細い道をどこまで行けるか・・・
落ちているどんぐりを踏みながら、忍び足で進みます。


紫色になったカクレミノの実!


ネズミモチ


ブドウみたい、これ、本当に不味いのかな?あー誘惑されそう。


クサギの実。


サネカズラも!


思いつきで寄り道したけど、サンダル履きでどこまで行けるか。
足もとはマムシに注意、飛んでくるスズメバチにも注意。


残念!草が茂っていて、ここで引き返しました。


ソヨゴも色付いてきました。


スズメウリの実。
熟した実は食べられます。
ひとつぶ食べて見たら、ほんのり甘くて、「瓜」の味がしました(笑)


大豆畑の枝豆が、とても美味しそうでした。
塩ゆでして食べたい!


今朝はとても肌寒くて、風に冬の始まりを感じました。
今日も一日ありがとう。

おやすみなさい(^.^)











おやすみなさい

2019年10月08日 | おやすみなさい
夕方、仕事の帰りに寄り道して
雨上がりの公園を歩いてきました(^-^)ゝ



落ちている葉がみんなきれいで、宝探しみたいです。




手紙みたいな葉っぱ。
「お元気ですか?私は元気です」

ここには、なんて書いてあるんだろうね^^



お面みたいな葉。


一枚一枚、手に取って眺めていると、無限に想像がふくらんできます^m^


どんぐりの道。


今日もいちにち、無事に過ごせました。
ありがとう^^
おやすみなさい。











おやすみなさい

2019年10月08日 | おやすみなさい
仕事の帰り、農道に車を停めて、ちょっとだけ散歩してきました。
朝早く起きられないので、ホントにちょっとだけ・・・
でも、景色が変わっていて、植物がみんな実になっているし
季節が過ぎたことを実感しました。


セイタカアワダチソウ。
ポツンとひとつ咲いていたら・・・本当にきれいな花なのに。


稲刈り後の田んぼでは「溝切り」が始まりました。


去年調べて「溝切り」という言葉と、その意味を初めて知りました。


昔は手作業で、クワで溝を掘っていたそうです。
冬の始まり頃、ここは耕されて麦が蒔かれます。


定点観察地点。
今年は(も)一年あっというまでした(^^)


柿の芽吹きから、花が咲くまで見てきたけど、実になるのもあっというまでした。




もう鳥に食べられている実がありました。


草むらに落ちた実は、とても美味しそうに熟していて、小さな虫たちの一生分の食物になるでしょう(^^)


ガードレールに稲架掛け!この辺りではよくある光景です。
久しぶりの散歩は風が気持ちよくて、ゆっくり歩いてきました(^^)




ナンキンキノカワガの飼育記録

2019年10月07日 | 蛾の観察や飼育
台風が過ぎた次の日に、体調がとても良くなりました。
急に気力がわいてきて、昨日の自分とは違う人のようで
人間も他の生物と同じで、地球の影響を受けて生きているんだなぁと
とても不思議な気持ちになりました。

写真だけ撮って、ずっとまとめる事ができなかった虫たちのことを
これから少しずつ、書いていきたいと思います^^

9月の初めにした、ナンキンキノカワガの観察は、とても興味深いものでした。
謎だった繭の作り方も見られたし、時限爆弾みたいな「威嚇音」の生音も聞く事ができました。
この頃、1匹目の幼虫を育てるために、庭からナンキンハゼの葉をとってくると
毎回もれなく小さな幼虫が付いてきたので、たくさんの幼虫を育てることになりました(笑)


1匹目の子は脱走して部屋のどこかで繭を作り、不気味な音を立てて私を怖がらせました(^^ゞ
2匹目はちゃんと飼育ケースの中で・・・
でも、繭の材料にスポンジみたいな柔らかい素材を使ってしまい、私を心配させました。

写真は9月中旬、朝7時に見つけた幼虫です。
3匹目なので、ちょっと慣れてきて、繭作りに手順の違いや個性があるのか、確かめるためじっくり観察しました。
あれ?今回の繭はなんで緑色なの?^^
枝にくっ付いているのは、去年羽化を観察したイラガの繭です。


繭が緑色なのは、繭材に「乾燥した葉」を使ったからです!
作る手順は前回の子と同じように、両サイドを均等に積み上げるところから始まりました。


お尻側を先に閉じます。
その後、頭を突っ込んたまま数分かけて、威嚇音を出すための「ギザギザ」を作っているようでした。


その後、体の向きを変えて、内側から頭のほうを閉じていきます。
手順は同じなのですが、前の子よりも手際が良いように感じました。


向かって左側が頭で、イラガの殻がある方がお尻です^^
朝7時、作りかけの状態を見つけてから約2時間です。薄いけど丈夫な繭が完成しつつあります。


更に2時間後、やっと完成しました!
ワンポイントの葉っぱ(笑)おしゃれなグリーンの繭です。


完成した繭を見て分ったのですが、繭の主原料は幼虫が吐きだす糸でした!
木の皮や葉などは、繭の表面に張り付けているだけで、強度のためではなく、擬態だけのためみたいです。
青のりをまぶしてあるみたい(笑)


同じ形の色違い(笑)
いろんな素材を用意したら、カラフルな繭ができそうです。


11日後の朝7時、茶と白の繭から、ナンキンキノカワガが無事に羽化しました!


飼育ケースのフタを開けたら、網戸に止まりました。
写真が逆光だったので、明るさを調節してみました。


最初に繭を作った子は、まだ羽化していません。


しばらくしてから、マットから切り取って待っていたのですが・・・


よく見たら、繭に小さな穴が開いていました。
もしかしたら、寄生されていたのかもしれません。


この後、小さな幼虫も全部育って、ナンキンキノカワガの繭は全部で7つできました。
でも、羽化できたのは・・・
同じ場所にいたのに、何が運命を左右するんだろう?
まだサナギが3つ残っているので、もうしばらく観察をつづけようと思います。