かすみがうら大橋の付け根に魚野川がある。
日本で二番目に大きい湖だそうだ。
春の日差しが湖面で輝いている。
釣り人もちらほらいる。
オープンテラスがぐるりと回った素朴な山荘風レストランだ。
火の神に祈り着火した。
ゆっくり火がつき始めた。
外の煙突を見たら煙が出てこない。
少し変と思ったが神事の最中。
そうだ煙突の仕切り版を外してない事に気がついた。
兄弟が水をかけて消そうと言ったが、あくまで神事。
薪を出し、中の煙を出し、中にもぐりこんだ。
やっぱり分厚いいたが張ってあった。
むせながらドリルで穴を開けた。
あらためて着火。
穴が小さいのでなかなか煙の出が悪い。
早く焼き切れればいいのに予想した木の厚さより４-５倍の厚さだった。
妹が店がすすけると嘆いた。
雨が降り出した。
やがて煙突に煙が出始め中の仕切り版が焼け落ちた。
初日にして年季の入ったピザ窯になってしまった。
性能は抜群。
雨降って地かたまるのたとえ、いいピザが焼けた。
薪が三年分。
古びた小屋にも積み込んだ。
もし繁盛したら、この小屋もレストランにしょうと提案した。
獲らぬタヌキの皮算用。
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