部門別順位 8位
これが今回の
「鴻巣パンジーマラソン」の結果だ。
思い返せば、
それは確か、
走り始めた頃の
何レースか目の大会。
何処のなんと言う大会かは忘れてしまったが、記憶をしているのが
「18分台で走れば入賞なのか・・・」と、思った事。
その日の大会で5kmの距離を20分台まで伸ばし、
少しだけ順位に欲が出てきて、表彰台に上る選手を羨ましく思い
自分にはハードルの高いタイムだと思っていても、
もっと頑張れば、もしかしたらあの輝いた場所に
自分もいけるのではないかと思い始めていた。
まさにそれは自分にとっての最大目標、
「夢の18分台」が確立した日でもあった。
それからと言うもの故障や病気、極端な不調の波を潜り抜け
何とか今までのベストタイム19分14秒を記録するまできていた。
が、ここまでだろうと、正直思っていた。
それに加え、
呼吸の不調でどうしても
心肺を強力に使う5kmのレースでは
私にこれ以上の伸びしろは
無いだろうと思っていたのだ。
事実、今シーズンの
美里町万葉の里
ハーフ駅伝の約4km、上里町乾武マラソン5kmの
両レースではキロ4分でしか走れなかった。
それでもこの間のふかやシティハーフマラソンで自己ベストを記録したレース、
ここで心肺を長い時間使い続けたし、かつて無かったくらいに足も心も
使い続けた効果が表れたようにも思うのだが、
この鴻巣の前日の練習で軽く走ったつもりの500mが
1分45秒で走れていたのだ。
全力で走っていたそれまでの1分50秒前後のタイムより
確実に速くなっていた。
紛れも無くそれは間違いの無い事実。
それまでの何本かのレースが
確実に短い距離に
順応する力を養っていたようだ。
それでもやはり前回のハーフの
ダメージは色濃く、筋肉痛となって
私に不安の影を落としていたし、
このレース当日は今年もご他聞にもれず、夜勤の週の土曜日開催で、
この日も仕事帰りの無睡眠で挑む大会であり、慣れているとはいえ、
さすがに自己ベストの更新はダメだろうなとも思っていた。
この日は快晴ではあるけど、北よりの風がやや強く、大量に掲げられている
鮮やかな黄色の大会幟がはためいていた。
やがて大会がスタートし、早朝の低温をものともせず元気に飛び出していく
子供達や、次々にスタートしていく各部門の選手達を目で送りながら、
私といえばアップに余念が無い。
100m位の距離を何本も流し、そして心拍を強制的に上げる。
しかし思ったよりスピード感もないし、足の運びに違和感も感じる。
この世に及んで今更修正などもできるはずも無く、少々諦めムード。
いつかぽんぽこ師匠に助言されたフォームの大きさだけに気を配り、
アップを終了する。
いつもの大会ならば
中学生も同時の
スタートとなるのだが、
この大会はそこが違う。
中学生よりも2分遅れでの
一般の部のスタート故、
スタート位置をチャラけた
中学生で占拠されることは無い。
その代わり、途中で中学生にバリアを張られてしまう危険性はあるのだが・・・。
スタート前の数分間、完全なフラットでコーナーも極端に少ないこのコースで
昨年は19分20秒を記録しているこのレース。
そんな実績から、せめて今日も19分台だけは死守しようと気合を入れる。
号砲一発、トラックを半周し、いざ戦いのロードへ・・・。
いきなり向かい風の洗礼を受ける。
一瞬たじろぐが、やや前傾を深め、早くリズムをつかもうと足のテンポを確認。
ふと前方に目をやると早くも1kmのキロ表示。
3分45秒
悪くは無い。
スタートロスも無く、
詰まる事が無いと言う事は
ここまでタイムに影響するのかと、
少しの驚きでもあった。
前に長身の男性、
横に若い女性、
その周辺にも
何名かいたが、結局は私を含めてその3人でのバトルモード。
長身の男性は腰高で、いかにも快足ランナーのフォーム。
女性はストライドよりもピッチで走るタイプのようだ。
クランクの交差点を曲がると更に向かい風が強くなり、失速を感じる。
そこに2kmの表示。
7分44秒
落ちた、、、いつものキロ4分だ・・・
自分の限界なのかと、
気持ちもかなりへこむ。
すると折り返してきた2分前に
スタートした中学生の
トップ集団とすれ違う。
すざましいスピードだ。
そうか、
追い風に乗って走るとそこまでスピードが上がるのか。
それなら何とか折り返せばこのスピードは少なくとも維持できるだろう。
しかしそのままでは19分45秒程度の記録。
飛ばせ、飛ばすんだ、と自分に言い聞かせるも依然向かい風に悩まされる。
そして折り返し地点。
9分44秒
相変わらずのキロ4分ペースだ。
が、折り返した瞬間、真空になった。
風の抵抗がまったく無くなった。
これが追い風の特徴だ。
依然、前方の長身の男性の背中を追って走る。
すると、やや後方に
いたと思われた若い女性が
スパートした。
私どころか長身の男性も
あっという間に引き離す。
それを追って私も勝負を仕掛ける。
女性とは離れていくが
長身の男性は置き去りにする。
「くそー、負けてなるものか」と、有り得ないスピードで必死に走る。
そのスピードに足が追いつかない。
何度か足元がもつれながらもストライドとピッチを意識、
前傾を深く取ると腿が上がらなくなるので、姿勢にも気を配る。
が、そんな冷静な思考とは裏腹に、呼吸はマックス。
このままでゴールまでいけるのかと、初めて5kmのレースで完走を疑う。
仮に倒れる事は無いにしても、その後の呼吸のダメージが怖い。
ともかく今は風のように走れているのだ。
この瞬間、
この瞬間を今まで
追い求めてきたじゃないか。
緩めない、絶対に緩めない。
すると後方に人の気配を感じる。
ひとりの若いランナーに
あっという間にかわされた。
更に沿道の応援から笑いと、「サラリーマン!」とか
「スーツ」とかの声が聞こえると同時に、あっという間にスーツ姿の
ランナーに並ばれた。
そのままゴールとなる陸上競技場に入る。
もう目の前にはゴールゲートが見えている。
微妙にスーツ姿のランナーが前に出たが、それを追うスピードはもう無い。
根性が仮装に破れてのゴール。
が、何故か口惜しくなかった。
もうありったけの力を出し尽くしたのだ。
倒れこむような事はしないまでも、心は完全に逝き切れたと放心状態。
参加賞をいただき、ふらふらと記録証発行場所へ・・・。
前の方が「入賞は何番まで?」と聞いている。
羨ましい会話だなと思いながら、自分の記録証に目をやる。
8位の文字が!
「入賞は何番までですか!」と、
同じ事を聞いてしまった。
結局6番までであると確認すると
多少はがっかりするものの
そのタイムに何度も
こぶしを握り締めていた。
嬉しいというよりも、何がなんだかわからない状態。
とたんに落ち着きが無くなり、あっちに行ったり来たりしている。
そして次第に自分のやった事が信じられなくなる。
とうとうつかんだ「夢の18分台」をかみ締める事も無く、ただただ落ち着きがない。
何故か落ち着かず
まったく何をやっていたのかと・・・(笑)
今は夢が夢でなくなり、
現実になってしまった。
しかし、私は本当に5kmを
18分台で走れるランナー
なのかと今でも疑っている。
真の18分台ランナーでいる為にはまだまだ精進しなければならない事は
判っているつもりだ。
夢は叶っても覚めてしまったら本当は夢だったと言うのではあまりに悲しい。
まだまだである。
奇跡の夢の達成でなく、正真正銘の夢の確立となるように次への決意を
硬く固めたのであった。
iwatobi様へ
いやいや、大躍進だなんて大げさですよ。
でも、何となく調子は上向いている事は確かですね。
調子が良いというか、練習ができる状態の体調に戻れたという事でしょうか。
頑張っている、というのならあの息のできない苦しさの中でも
走っていた頃の方がよほど頑張っているかもしれませんね。
とりあえず、ふかやでぐんま県民マラソンの口惜しさを晴らせましたから
ここは良しとしましょう。
でも、鴻巣はなんとも悔しい結果でしたよ。
後で調べたのですが、6位入賞の方とタイム差で9秒・・・。
それを見た瞬間、凄くがっくりきました。
やはりまだまだ修行が足りないという事ですね。
iwatobiさん、坐骨神経痛はどうですか。
私も疲れてくると痛み出すのですよね。
実は今も痛いんです。
でも、神経痛だからと無視する事にしています。
お互い、まったく苦労が絶えませんね(笑)
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ぽんぽこ様へ
私、どうもこのタイムに(?)があって
そうしたら、やはり↓の方のご指摘があるように
距離が短いようですね。
でも、何となく練習方法や走り方にピンと来るものがあって
自分に今まで何が足りなかったのか、分かってきましたよ。
実際、昨年のこの大会のタイムより今年は30秒ほど速くなっているんですよね。
だから、絶対に自分のやってきた事に間違いはないと思っています。
これからもぽんぽこさんの教えを思い出しながら、
そのイメージで練習していきます。
でも、だんだんあちこちが痛くなり始めました。
ヤバイかな~(笑)
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通りすがりランナー様へ
いやいや、私も実は感じていたのですよね。
何となくあっという間にゴールしちゃったなって。
このコースは折り返しのコースなんだから、もっと正確に距離を
測定できるはず。
でもそれで喜ばせてくれるのですから、それもまたローカルの大会の
良いところでしょうか。
次に5kmを走る予定が今のところないので、
自分がホントはどのくらいで走れるのか知りたいところでもありますが、
まあ、今回のタイムは次に向けての目標とする事で、良しとしましょうか。
ランネットのレポートで何人か指摘してますが。
しばらくは、18分切りを毎回の目標にして
5キロレースを走ってみてください。
そうすれば、自ずとさらなる自己ベスト更新、
18分30秒切りが見えて来ると思いますよ。
すごい、すごいです~!!
なんだか壁をぶちやぶった感じですね。
まだまだ進化する一路さん、これからも注目してます。
私もがんばろー。
・・・ひな壇もすごいですね~。
夜勤明けでの寝ないままでの大会参加で、この快挙、本当に頭が下がります。本当におめでとうございます。
naka様へ
そうそう、もう春なんだから冬眠から覚めなくっちゃ。
仕事も大変そうだけど、そんなので体力や精神力をすり減らしちゃダメだよ。
さあ、今日からインターバルだ~!(笑)
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ひらぼん様へ
ありがとうございます。
自分でもこんなタイムが出るとは思っていませんでした。
直前のアップの状態がしっくり来なかったし、スピードを感じなかったんですよ。
たぶん、後半の追い風に助けられたのでしょう。
時にはそんなご褒美があっても良いですよね。
長い間、苦しい時間を過ごしてましたからね。
ひらぼんさんも今週末の羽生、頑張ってくださいね。
いっぱい練習していましたもん。
そんな人にはきっと良い追い風が吹いてくれますよ♪
遠い山の中から応援の気を送りますからね。
(この日ははるな梅マラソンに参加です)
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yas様へ
おう、yasさん、お久しぶりです。
yasさんに「おめでとう」なんて言われると照れちゃいますよ。
ありがとうございます。
そうそう、まさに風をうけたんですよね。
向かい風も追い風も。。。
もう私の人生自体、ず~っと向かい風の連続でしたからね、
時には追い風もうけて良いですよね。
ホントに嬉しかったです。
いや~、速く走れるって良いですね~。
益々、yasさんが羨ましくなりました。
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yoppe様へ
それが、そうでもないんですよ。
ひとつ良いことがあれば、ひとつ嫌になってしまうことも発生してくるんですよ。
要するに私の人生、一進一退、プラスマイナスゼロ。
はっはは、笑っちゃいますよね。
この調子で今年はこのまま突っ走っちゃいたいですが、そうもいかないのが
人生の楽しさでもあるかしらね。。。
嫌な事を振り切れるほどのパワーもありませんしね。
それでも振り切れなくっても、ど~んと受け止める力は少しはついたかな。
人間ってそれなりに順応してしまうというか、慣れちゃんですね。
ど~んと構えている良い手本のyoppeさんの後ろを
何時までもついていきますからね(爆笑)
_________________________
千住ランナー様へ
お褒めのお言葉、ありがとうございます。
でもね、かっこいいとか、年齢に逆らってとか、進化とか、、、
まあ、見方によってはそうなのかもしれませんが、
自分ではそんな意識はしていませんよ。
ただ、昨年後半辺りから呼吸が追いついてきたんですよ。
普通に息ができて、何処にも故障がなければあとは練習するだけ。
練習さえできれば、そりゃ速く走れるようにもなりますよ。
特に5kmは狙っていたので、それに対応した練習は結構やったつもりです。
それが功を奏してハーフでも記録が出た、そんな感じです。
ハーフはまったくロングの練習をやっていないのでもう少しいけると思います。
それができれば5kmも自ずと伸びると思っているのですけどね。
が、ロングを走る時間が全くない・・・(涙)
千住ランナーさんも時間が自由に使える時があったら、
いっぱい走っておいて決して損はないですからね。
そして、限りある時間、大切にしてくださいね。
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事務局A様へ
実は「ふかや」を狙っていたのではなく、
やっぱり一番の目標としていたのが5kmなんですよ。
ハーフとかフルなどの距離は後からでも何とかなるなと言う感覚があって
5kmとか10kmはやはり年齢的に言えばヤバイ、、、(笑)
ですから、なるべく早いうちに何とか目標をクリアできたらいいなと。。。
で、昨年末くらいから呼吸が楽になってきたんですね。
ならば走れる体制を整えてやれば、もしかして・・・となったのです。
それでも、なかなか練習の成果が出なくって
駅伝、上里と惨敗に終わり、鴻巣もダメか・・・と思っていたんですよ。
でも狙っていなかったふかやが5kmのレースに良い効果を与えてくれたのかな。
要するに、短い距離の練習をがむしゃらにやってもダメ。
時にはハーフみたいな距離の練習もやらなきゃ効果はでないと・・・。
ふふ、これは次の記事にしようと思っていたのですが、ばらしちゃいましたね。
事務局Aさんも羽生で突っ走ってやろうと強く思わず、ダメかな~ぐらいの
軽い気持ちで走ると、結構自分でも信じられないタイムで走れたりしますよ。
大丈夫、そのくらいの力は充分にありますからね。
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ルチル様へ
何かが吹っ切れたんじゃなくって
ただ息ができるようになっただけですよ。
いや~、長かったよう~。シクシク(うれし泣き 笑)
息ができれば練習ができるし、
練習ができれば走れますって。
その「カッコいい[E:sign03]」は、来年ダーリンがハーフを走ったら
その時のゴールで迎えてあげて、その言葉をかけてあげてくださいね。
きっと喜ぶよ~。
男は褒められると、ハーフはおろか、フルだってウルトラだって
走れるようになっちゃうんだから。
で、ダーリンさん、来年の駅伝参加決定!(笑)
私はかっこよくなんかないです。
ただの走る、オ・ジ・サ・ン~(笑)
何かが吹っ切れたよう[E:good]
風のようですね[E:wink]
カッコいい[E:sign03]
尊敬しています \(^o^)/
「鴻巣ですか~!」って驚いて、
しかも、
「自己ベスト18分台ですか~!」
ってもう一度驚かされました(@_@;)
日々の努力が実った瞬間ですね。
おめでとうございます♪
パワーをいただきました。
大幅自己ベスト更新、おめでとうございます!!年齢に逆い己の限界に挑むことだけでも十分かっこいいのに、一路さんはさらに“進化”までされてしまった。いや、かっこいいとか凄いとか・・そういうレベルじゃないですね(・_・;)まさに「諦めなければ夢は叶う」ですね!そして同時に・・・「夢を叶えるためにはそれ相応の努力が必要」ということを改めて知らされました。当たり前のことのようですが、一路さんは御身をもってそれを示された。かっこいいですよ☆
いやーこいつはまずいですね・・。年齢的に遥かに若い自分は、もっと記録を更新しなければならないじゃないですか(笑)と言いますか、一路さんのおかげで年齢というのはあくまでも目安でしかないということを認識させられました。
本当にお疲れ様でした(^o^)
夢がひとつ、叶えられたのですね
よかったあ~\(^o^)/
喜びを噛みしめる一路さんのガッツポーズが眩しいですよ~
また、次に向けてトライですね
今年はいい年になりそう~[E:scissors]
手に汗握りました!
おめでとうございます!風を受けて 走ったのですね!
お疲れさまでした!
おめでとうございます♪
途中の競り合いもドキドキしながら、読ませて頂きました。