フジテレビで木曜夜10時から、ドラマ「小早川伸木の恋」(原作・柴門ふみ)を放送しています。
主人公・小早川伸木(唐沢寿明)の妻・妙子(片瀬那奈)は、作品の中ではそうは言っていないのですが、境界性人格障害〔*注:〕であるように思われます。
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妙子は伸木を深く愛していますが、感情のアップダウンが激しくて嫉妬深く、伸木を困らせます。
伸木に対して120%の愛情を求め、満足できないとキレて部屋中をメチャクチャに荒らしたりします。
でも翌朝にはケロッとして、明るく笑って伸木にキスをし送り出すのです。
幼いときに母親の愛情を得られず、トラウマを持っているという設定になっています。
演じる片瀬那奈は妙子のことを、愛情が中学生くらいのときから変わっていない女性、と言っています。
ロマンチックで純粋な気持ちを持っていて、伸木にもそれを要求するのです。
優しい伸木は妙子を愛しているし、彼女の執拗な求めに応えようと努力するのですが、それが負担にもなってきて、今後どう展開していくのか……。
妙子の伸木に対する愛情は本物で、かわいくて純真な心の持ち主なのです。
でも普通にはなかなかそれは理解されず、わがままで常識外れの女だと見られてしまいます。
(片瀬那奈もそこを気を付けて演じると言っています。)
僕も「境界に生きた心子」がマンガやドラマになるのが夢ですが、ラブストーリーとして美しい心情が伝わるようにするのは、非常に難しいと思います。
でも境界性人格障害が人々にも知られて、その内面が理解されるようにしていきたいと願っています。