「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

小早川伸木の恋

2006年02月07日 20時28分11秒 | ボーダーに関して
 
 フジテレビで木曜夜10時から、ドラマ「小早川伸木の恋」(原作・柴門ふみ)を放送しています。

 主人公・小早川伸木(唐沢寿明)の妻・妙子(片瀬那奈)は、作品の中ではそうは言っていないのですが、境界性人格障害〔*注:〕であるように思われます。

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 妙子は伸木を深く愛していますが、感情のアップダウンが激しくて嫉妬深く、伸木を困らせます。

 伸木に対して120%の愛情を求め、満足できないとキレて部屋中をメチャクチャに荒らしたりします。

 でも翌朝にはケロッとして、明るく笑って伸木にキスをし送り出すのです。

 幼いときに母親の愛情を得られず、トラウマを持っているという設定になっています。

 演じる片瀬那奈は妙子のことを、愛情が中学生くらいのときから変わっていない女性、と言っています。

 ロマンチックで純粋な気持ちを持っていて、伸木にもそれを要求するのです。

 優しい伸木は妙子を愛しているし、彼女の執拗な求めに応えようと努力するのですが、それが負担にもなってきて、今後どう展開していくのか……。


 妙子の伸木に対する愛情は本物で、かわいくて純真な心の持ち主なのです。

 でも普通にはなかなかそれは理解されず、わがままで常識外れの女だと見られてしまいます。

(片瀬那奈もそこを気を付けて演じると言っています。)

 僕も「境界に生きた心子」がマンガやドラマになるのが夢ですが、ラブストーリーとして美しい心情が伝わるようにするのは、非常に難しいと思います。

 でも境界性人格障害が人々にも知られて、その内面が理解されるようにしていきたいと願っています。