きのうに続く日本語ネタです。
過日の読売新聞に、「先生がお見えになります」は過剰敬語だという記事が載っていました。
どうして過剰敬語なのか分からなかったので、読売新聞に電話で問い合わせました。
すると担当の人も迷って、ちょっと調べてくるといって席を離れました。
その結果、「先生」が自分の担任の先生くらいだとすると、「来られます」でいいだろうとのこと。
もっと偉い先生ならば「お見えになる」でいいが、この記事の文面だけでは確かに不明瞭だったと詫びていました。
他の読者からの質問などはなかったそうですが、天下の読売新聞の不備を指摘してしまいました。(^^;)
ところが、それを受けてのことなのかどうか、数日後の読売新聞の「日本語日めくり」という欄に、「お見えになる」が取り上げられていました。
「見える」はそれ自体が「来る」の尊敬語なので、「お~になる」と合わせると形の上では二重敬語になる。
ただ「見える」の敬意は低めで、重ねてもさほど過剰ではなく広く使われている。
文化庁の世論調査でも、82.9%の人が正しい使い方だと答え、定着を裏付けている、という内容でした。
電話で読売に問い合わせた時と内容が違っています。
また過日の記事は、日本語が誤って使われているという趣旨でしたが、「日本語日めくり」の記事は、「お見えになります」は過剰敬語だが定着している、という記述でした。
同じ読売なのに、ニュアンスが逆になってしまっています。(^^)