( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/37191240.html からの続き)
一昨日の無期懲役判決に対して 著名な某キャスターが、
日本では 少女に性的暴行をして殺しても死刑にならないんだ
という風説が広まって、性犯罪の抑止に悪影響を与えるのが 非常に恐い、
と言っていました。
しかし、死刑による凶悪犯罪の抑止力は 証明されたことがありませんし、
そもそも 他の先進国では 死刑制度さえないのです。
先進国で死刑が存続しているのは、アメリカのいくつかの州と 日本だけですが、
他の先進国では どんな犯罪を犯しても 死刑にはならないわけです。
ヤギ被告の母国・ペルーにも 死刑はありません。
風説によって 凶悪犯が日本にやって来る ということはないでしょう。
ところで、広島地裁の 無期判決の理由のひとつに、
前科の証拠がない というものがありました。
これは、裁判員制度に向けて 審理期間を短縮するための
「公判前整理手続き」を採用した結果、
証拠申請が公判に間に合わなかった ことによるものです。
控訴後の高裁の審理では 地裁とは異なる証拠立てで、
量刑が変わる可能性もあります。
しかし それを考えると、裁判員制度が始まると 充分な証拠ぞろえや審理ができずに、
不適当な判決・量刑が 決まってしまうのではないか、ということが心配されます。
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/37281272.html