( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/37676178.html からの続き)
しかし こういう精神的な発育が妨げられると、
人間は 善悪の両面を合わせ持ったものだ ということが認知できなくなります。
100%理想的な無欠の人間か、自分を打ちこわす最悪の存在か、
一方でしかなくなってしまいます。
相手に向けられる 理想化とこき下ろしは、
こういう心理的な発達過程の結果です。
好ましいときの相手は 素敵な横顔しか見えませんが、
ひとたび理想が崩されると 愛しい面影は残らず消え去り、
軒並み悪質な代物に なり下がります。
それは 自分自身についても同様で、
素晴らしいところも だめなところも両方あって 自分なんだという、
統合された自己像をキープできません。
心子も 高い理想を掲げて 脇目もふらず努力するかと思えば、
急転して自己嫌悪に落ち込み、一切合切に絶望して 存在価値が消え失せてしまいます。
オセロのように スイッチが切り替わってしまうのです。
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/37739863.html